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更新日:2004/03/03


不具合ならびに追加情報

情報の種類 セキュリティ番号 タイトル
不具合 MS03-023/823559(脆弱性)/828031(不具合) MS03-023の修正プログラム適用後にInternet Explorer 6 SP1をインストールするとエラーが発生する不具合
不具合 −/−/824150(不具合) Webページのボタンをクリックすると、Internet Explorerが異常終了する不具合
不具合 MS03-004/−/816506(不具合) MS03-004の修正プログラムを適用するとOutlookやOutlook Expressが異常終了する不具合
不具合 −/−/822350(不具合) [ウィンドウとボタン]の設定によってInternet Explorerが異常終了する不具合
不具合 −/− そのほかの不具合情報
 
[不具合情報]
 
HotFix Alert:
MS03-023
 
セキュリティ番号:
MS03-023
 
サポート技術情報:
823559(脆弱性)
828031(不具合)
MS03-023の修正プログラム適用後にInternet Explorer 6 SP1をインストールするとエラーが発生する不具合
情報ソース マイクロソフト
不具合の内容 Internet Explorer 6 SP1のインストール時にエラーが発生
発生条件 MS03-023適用後のIE 6 SP1のインストール
報告日 2004年2月24日

 マイクロソフトは、Windows XP SP未適用に「TechNetセキュリティ情報:MS03-023(HTML コンバータのバッファ オーバーランにより、コードが実行される)」を適用し、その後にInternet Explorer(IE) 6 SP1のインストールを行うと、「インストールするソフトウェアは、このバージョンのWindowsとの互換性を検証するWindowsロゴ テストに合格していません」というエラーが発生し、インストールできない不具合があることを明らかにしました。

 この不具合を解消するには、「TechNetセキュリティ:MS03-023」の修正プログラムをアンインストールした後、IE 6 SP1を適用、その後に再びTechNetセキュリティ:MS03-023」の修正プログラムをインストールすることとしています。具体的には、以下の手順で作業を行います。

  1. [コントロール パネル]の[プログラムの追加と削除]をクリックします。
  2. [プログラムの追加と削除]ダイアログで[プログラムの変更と削除]をクリックします。
  3. [現在インストールされているプログラム] 一覧の中から[Windows XP ホットフィックス - KB823559]を選択し、[削除]ボタンをクリックします。
  4. コンピュータを再起動します。
  5. Windows XPにログオンし、IE 6 SP1をインストールします。
  6. Windows Updateまたはダウンロード・センターから「TechNetセキュリティ:MS03-023」の修正プログラムをインストールします。
情報の対象:
 Windows XP SP未適用+Internet Explorer 6 SP1

詳細:
 マイクロソフトは、不具合の原因について明らかにしていませんが、「TechNetセキュリティ:MS03-023」の修正プログラムによって置き換えられるHtml32.cnv(Microsoft HMTLコンバータ)もしくはMsconv97.dll(Microsoft Conversion Library)と、IE 6 SP1との間に何らかの不整合が生じるためと思われます。そのため、「TechNetセキュリティ:MS03-023」の修正が含まれるWindows XP用ロールアップ修正プログラム1を適用した場合でも、同様の不具合が発生します。Windows XP用ロールアップ修正プログラム1を適用した場合も、同様にアンインストール後にIE 6 SP1の適用を行い、再びWindows XP用ロールアップ修正プログラム1を適用してください。

 なお、Windows XP SP1/SP1aは、デフォルトでIE 6 SP1がインストールされているため、この不具合の影響を受けません。

・ダウンロード・センター(Windows XP用ロールアップ修正プログラム1):
http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?FamilyID=d531bf00-d7be-48e3-abcc-961602bd72c2&DisplayLang=ja

   
[不具合情報]
 
HotFix Alert:
 
セキュリティ番号:
 
サポート技術情報:
824150(不具合)
Webページのボタンをクリックすると、Internet Explorerが異常終了する不具合
情報ソース マイクロソフト
不具合の内容 Internet Explorerの異常終了
発生条件 Webページのボタンをクリック
報告日 2004年2月25日

 マイクロソフトは、Webページのボタンをクリックすると、Internet Explorer(IE) 6がMshtml.dll内のエラーで突然終了する不具合があることを明らかにしました。DA Labでサンプル・コードを試したところ、Windows NT 4.0 SP6a/Windows 2000 SP4/Windows XP SP1aにおいて、Mshtml.dll内のエラーでIE 6 SP1が異常終了することを確認しました。

 なお、現在のところこの不具合に対する修正プログラムは提供されていません。ただし、Mshtml.dllを置き換える最新の修正プログラムである「TechNetセキュリティ情報:MS04-004(Internet Explorer用の累積的なセキュリティ修正プログラム)」を適用した場合、サンプル・コードを実行しても、IE 6は異常終了しませんでした。このことから、「TechNetセキュリティ情報:MS04-004」において不具合が解消されている可能性があります。

情報の対象:
 Internet Explorer 6
 Internet Explorer 6 SP1

詳細:
 マイクロソフトの説明によれば、ボタン・クリックにより、WebページのHTMLコード内にあるSPAN要素が、ほかのSPAN要素に影響を与える場合に、この問題が発生するとしています。「サポート技術情報:824150(Webページのボタンをクリックすると、Internet ExplorerがMshtml.dll内のエラーで突然終了する)」には、IE 6が異常終了するサンプル・コードが示されています。不特定多数のユーザーによってアクセスされるWebサイトを管理しているなど、クライアント環境(IEバージョンなど)が限定できない場合は、このサンプル・コードを参照し、同様にSPAN要素を変更するようなコードがページ上で使われていないことを確認しておくとよいでしょう。また、IEが突然異常終了するというヘルプデスクへの問い合わせがあった場合で、ユーザーの環境が上記「不具合の対象」に合致するときには、この問題を疑ってください。

   
[不具合情報]
 
HotFix Alert:
 
セキュリティ番号:
MS03-004
 
サポート技術情報:
810847(脆弱性)
816506(不具合)
MS03-004の修正プログラムを適用するとOutlookやOutlook Expressが異常終了する不具合
情報ソース マイクロソフト
不具合の内容 Outlook/Outlook Express/Internet Explorerの異常終了
発生条件 MS03-004の修正プログラムの適用
報告日 2004年2月25日

 マイクロソフトは、Internet Explorer 6 SP1に2003年2月に提供された古い「TechNetセキュリティ情報:MS03-004(Internet Explorer 用の累積的な修正プログラム)」の修正プログラムを適用すると、OutlookまたはOutlook Express、Internet Explorerが異常終了する不具合があることを明らかにしました。Outlook Expressで電子メールのメッセージを入力したり、[コピー]や[貼り付け]コマンドを使用してテキストを貼り付けたりすると、「問題が発生したため、Outlook Express を終了します。」といったエラー・メッセージが表示されることがあります。

 この不具合は、バージョン番号が「6.0.2800.1173」未満のMshtml.dllで発生するとして、マイクロソフトはバージョン番号「6.0.2800.1173」のMshtml.dllを含んだ修正プログラムq816506.exeを提供しています。この修正プログラムを適用すれば、Mshtml.dllを単独で更新することができます。

 この問題を解消したバージョン番号を持つMshtml.dllは、「TechNetセキュリティ情報:MS03-032(Internet Explorer用の累積的な修正プログラム)」以降のInternet Explorerの累積的な修正プログラム適用によってもインストールされます。しかし、Internet Explorer 6 SP1には、「TechNetセキュリティ情報:MS03-032」の修正プログラム以降も多くの脆弱性が公開されています。最新の修正プログラムである「TechNetセキュリティ情報:MS04-004(Internet Explorer用の累積的なセキュリティ修正プログラム)」を適用することをお勧めします。

情報の対象:
 Internet Explorer 6 SP1

詳細:
 「TechNetセキュリティ情報:MS03-004」に含まれるMshtml.dll(バージョン番号:6.0.2800.1141)がエラーを発生することで不具合が発生します。マイクロソフトでは、バージョン番号「6.0.2800.1173」以降のMshtml.dllは、この不具合が解消されているとしています。つまり、「TechNetセキュリティ情報:MS03-004」以外にも、「TechNetセキュリティ情報:MS03-015/MS03-020」の修正プログラムにも、「6.0.2800.1173」よりも小さなバージョン番号のMshtml.dll(6.0.2800.1170)が含まれているため、同様の不具合が発生する可能性があります。これらの環境を利用している場合は、最新のIE累積修正プログラムである「TechNetセキュリティ情報:MS04-004」を適用して不具合を解消してください。

修正プログラムのバージョン Mshtml.dllのバージョン 不具合の有無
MS03-004/810847 6.0.2800.1141 あり
MS03-015/813489 6.0.2800.1170 あり
MS03-020/818529 6.0.2800.1170 あり
MS03-032/822925 6.0.2800.1226 なし
MS03-040/828750 6.0.2800.1264 なし
MS03-048/824145 6.0.2800.1276 なし
MS04-004/832894 6.0.2800.1400 なし
修正プログラムとMshtml.dllの関係

 なお、マイクロソフトが提供中のq816506.exeに含まれるMshtml.dllは、対応言語が「英語 (米国)」になっています。通常、Mshtml.dllの言語は「日本語」であるため、q816506.exeを適用すると言語の違いによる影響が生じる可能性があります。従ってq816506.exeではなく、「TechNetセキュリティ情報:MS04-004」の修正プログラムを適用するようにしてください。

   
[不具合情報]
 
HotFix Alert:
 
セキュリティ番号:
 
サポート技術情報:
822350(不具合)
[ウィンドウとボタン]の設定によってInternet Explorerが異常終了する不具合
情報ソース マイクロソフト
不具合の内容 Internet Explorer 6 SP1の異常終了
発生条件 [ウィンドウとボタン]を[Windows XPスタイル]に設定
報告日 2004年2月25日

 マイクロソフトは、Windows XPにおいて[ウィンドウとボタン]のデザインを[Windows XPスタイル]に設定していると、Internet Explorer(IE) 6 SP1がアクセス違反を起こし、異常終了する不具合があることを明らかにしました。この不具合に対する修正プログラムは、現在のところ提供されていません。なおマイクロソフトでは、[ウィンドウとボタン]のデザインを[Windowsクラシック スタイル]に変更することで回避できるとしています。

情報の対象:
 Windows XP SP未適用/SP1/SP1a+Internet Explorer 6 SP1

詳細:
 Windows XPとInternet Explorer 6 SP1の組み合わせにおいて、[ウィンドウとボタン]のデザインを[Windows XPスタイル]に設定している場合に、IE 6が異常終了する不具合が発生します。マイクロソフトは、現在のところこの不具合の原因を明らかにしていません。回避策である[ウィンドウとボタン]を[Windowsクラシック スタイル]に変更する手順は以下のとおりです。

  1. デスクトップを右クリックして、[プロパティ]を選択します。
  2. [画面のプロパティ]ダイアログで、[デザイン]タブをクリックします。
  3. [ウィンドウとボタン]を[Windowsクラシック スタイル]に変更します。
  4. [OK]ボタンをクリックします。
   

■そのほかの不具合/追加情報

・サポート技術情報 825057(Internet ExplorerでWebページが正しく表示されない):[IE 6 SP1]
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;825057

・サポート技術情報 326510(Word を起動すると "問題が発生したため、Microsoft Word を終了します" というエラー メッセージとMso9.dllのエラーが発生する):[Word 2000]
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;326510

・サポート技術情報 830908(SDメディア カードに書き込み後、シャット ダウンに時間がかかる):[Windows 2000][Windows XP]
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;830908

・サポート技術情報 824220 (Internet Explorer 6 SP1でWebページを表示すると、一部のWebページ イメージが表示されない):[Windows 2000+IE 6 SP1]
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;824220

・サポート技術情報 822071(一部のPNGイメージを表示できない):[Windows XP+IE 6][Windows XP+IE 6 SP1]
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;822071

・サポート技術情報 821814(認証が必要なサイトへのPOST要求時 "ページを表示できません" エラー メッセージが表示される):[IE 6 SP1]
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;821814

・サポート技術情報 813780(Exchange 2000で仮想メモリが不足し、Windowsが応答を停止する):[Exchange 2000 Server]
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;813780

・サポート技術情報 837815([文書をレイアウトするときにプリンタの設定に従う] を設定するとレイアウトが崩れる):[Word 2000][Word 2002][Word 2003]
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;837815

 

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