詳細:
2004年4月20日現在、MS04-011の修正プログラムの適用によって発生している障害は以下のとおりです。
■Windows XP SP1/SP1aでUpdateEXPERT 5.1による修正プログラムの適用ができなくなる
ホットフィックス管理ソフトウェアのUpdateEXPERT 5.1では、MS04-011の修正プログラムを適用したWindows XP SP1/SP1a上から、ほかのコンピュータに対して修正プログラムの適用が行えなくなる、という障害が発生したことを報告しています。
UpdateEXPERT 5.1の発売元であるアップデートテクノロジー社では、MS04-011の修正プログラムに含まれる「Windows Managementの脆弱性」の解消による仕様変更が障害発生の原因と推測しています。「Windows
Managementの脆弱性」とは、Windows XPで特権を持たないユーザーが、システム特権で実行されるタスクを作成できることがあるというもので、Windows
XPのみを対象としています。
アップデートテクノロジー社のレポートによれば、この障害は、「Windows XP SP未適用では発生しない」としています。障害の原因がMS04-011の適用による仕様変更の影響なのか、修正プログラムの不具合なのか、現時点では分かっていません。。またUpdateEXPERTに限らず、タスク機能を利用し、アプリケーションの配布を行うような資産管理ソフトウェアにおいても、同様の障害が発生する可能性があります。
・アップデートテクノロジー([重要] UpdateEXPERT Ver.5.1をご利用のお客様への緊急のお知らせ):
http://www.updatecorp.co.jp/
■Oracle8iでサービスによるデータベースの自動起動ができなくなる
Oracle8i R8.1.xの稼働しているWindows 2000にMS04-011の修正プログラムを適用すると、サービスによるデータベースの自動起動ができなくなる、という障害が報告されています。原因などの詳細については、現在のところ報告されていません。
・オラクル(Microsoft Windows 修正プログラム KB835732 適用環境で、サービスによる自動起動ができない):
http://support.oracle.co.jp/open/owa/external_krown2.show_text?c_document_id=
81950&c_criterion=%7B835732%7D&i_key=CyberOOW
■PRIMERGY TX200FTへの適用見合わせ
富士通は、同社製のIAサーバ「PRIMERGY TX200FT」にMS04-011の修正プログラムの適用を見合わせるようにアナウンスしています。障害の内容や詳細については、現在のところ報告されていませんが、何らかの障害が発生している可能性があります。
・富士通([緊急] Windowsの脆弱性[MS04-011〜014]に関するお知らせ):
http://www.fmworld.net/biz/common/info/ms04-011-013.html
■このほかの障害情報
このほかWindows関連の掲示版などにも、MS04-011の修正プログラムの適用によってOSの起動に失敗しブルースクリーンとなる、起動時にSystemプロセスのCPU占有率が100%近くになる、といった障害発生の報告が見られます。なお現在のところマイクロソフトからは、コメントはありません。
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