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更新日:2004/07/28


不具合ならびに追加情報

情報の種類 セキュリティ番号 タイトル
不具合 MS04-022/− MS04-022の修正プログラムを適用するとタスクが開始されなくなる不具合
不具合 MS04-021/873401 MS04-021の修正プログラムを適用するとIIS 4.0が応答しなくなる不具合
不具合 −/839777 休止からの復帰時にUSBキーボード/マウスを操作するとハングアップする不具合
不具合 −/− そのほかの不具合情報
 
[不具合情報]
 
HotFix Alert:
MS04-022
 
セキュリティ番号:
MS04-022
 
サポート技術情報:
MS04-022の修正プログラムを適用するとタスクが開始されなくなる不具合
情報ソース カノープス・サポートフォーラムなど
情報の内容 タスクが開始されなくなる不具合
条件 MS04-022の修正プログラムの適用
報告日 2004年7月23日

 カノープスのサポートフォーラムなどにおいて、Windows XPにおいて「Terminal ServicesとSecondary Logonのサービスを停止している(デフォルトでは有効)場合、タスク・スケジューラが正常に動作しないことがある」と報告されている。Terminal Servicesはリモートデスクトップ接続やリモートアシスタンス、ターミナル・サーバなどの機能を支援するサービスである。またSecondary Logonは、現在ログオン中のものとは異なるユーザー・アカウントでログオンする際に利用されるサービスだ。

 DA Labで、Windows XP Professional SP1に「TechNetセキュリティ:MS04-022」の修正プログラムを適用し、Terminal Servicesを無効化した状態でタスクが開始されるかどうかを調べた。その結果、Terminal Servicesを無効化すると、登録したタスクが開始されなくなることを確認した。この状態でSecondary Logonを無効にすると、タスクの「状態」は「開始できませんでした」となるが、有効では何も表示されなかった(Terminal Servicesを有効にし、Secondary Logonのみを無効にした場合、タスクは問題なく開始された)。Windows XP Professional/Home Editionにおいて、Terminal ServicesもSecondary Logonもデフォルトで有効になっているが、手動で無効化している場合は注意が必要だ。

 ウイルス対策ソフトウェアやバックアップ・ソフトウェアなどの一部のアプリケーションでは、タスク・スケジューラを利用して定期的にプログラムを実行している。このようなアプリケーションでは、MS04-022の修正プログラム適用によって、定期的なウイルス・チェックやバックアップが実行されなくなる可能性がある。タスクが開始できるようにするには、Terminal Servicesを有効にすればよい。Terminal Servicesを有効にするのは、以下の手順で行える(Secondary Servicesも同様)。

  1. [コントロール パネル]−[管理ツール]−[サービス]を選択する。
  2. 右側の[サービス]ペインで「Terminal Services」を右クリックし、メニューから[プロパティ]を選択する。
  3. [Terminal Servicesのプロパティ]ダイアログの「スタートアップの種類」で「手動」し、[適用]ボタンをクリックする。
  4. 「サービスの状態」の[開始]ボタンをクリックする。これでTerminal Servicesが有効化され、サービスが開始される。
  5. [OK]ボタンをクリックし、[Terminal Servicesのプロパティ]ダイアログを閉じる。

 すべての環境でTerminal Servicesを有効にすれば必ずタスクを開始できるとは限らないが、この不具合が生じている場合は、試してみる価値がある。もし不具合が解消されるなら、マイクロソフトから新たな修正プログラムが提供されるまで、Terminal Servicesを有効化しておいた方がいいだろう。

情報の対象:
 Windows XP
   
[不具合情報]
 
HotFix Alert:
MS04-021
 
セキュリティ番号:
MS04-021
 
サポート技術情報:
873401
MS04-021の修正プログラムを適用するとIIS 4.0が応答しなくなる不具合
情報ソース マイクロソフト
情報の内容 IIS 4.0が応答しない場合がある不具合
条件 MS04-021の修正プログラムの適用
報告日 2004年7月27日

 マイクロソフトは、特定のISAPI(Internet Server API)フィルタがインストールされているWindows NT Server 4.0に「TechNetセキュリティ情報:MS04-021」の修正プログラムを適用すると、Internet Information Server(IIS) 4.0が反応しなくなる不具合があることを報告した。

 MS04-021の修正プログラムを適用すると、Inetinfo.exeプロセスが応答せず、アクセス違反が発生する。すでにこの不具合を解消する修正プログラムは、マイクロソフト・プロダクト・サポート・サービスに連絡することによって入手可能だ。しかし、この修正プログラムは不具合を解消することを目的にしており、「障害があったコンピュータに対してのみ適用することを推奨する」としている。MS04-021の修正プログラムを適用し、上述の不具合が発生している場合のみ、適用を検討していただきたい。

情報の対象:
 Windows NT Server 4.0
   
[不具合情報]
 
HotFix Alert:
 
セキュリティ番号:
 
サポート技術情報:
839777
休止からの復帰時にUSBキーボード/マウスを操作するとハングアップする不具合
情報ソース マイクロソフト
情報の内容 休止からの復帰でハングアップする不具合
条件 復帰時のUSBキーボード/マウスの操作
報告日 2004年7月23日

 マイクロソフトは、USBレガシー・サポート機能を搭載したコンピュータで、システムの休止状態からの復帰中にUSBキーボードやUSBマウスを操作すると、コンピュータが応答をハング することがあることを報告した。

 USBレガシー・サポート機能とは、OSが起動していない状態(起動中)でもUSB接続のキーボード/マウスなどのデバイスをPS/2キーボードやマウスなどと同様に利用できるようにするもの。多くのコンピュータでは、BIOSで「USBレガシー・サポート」の有効/無効が切り替え可能だ。ただしUSBレガシー・サポートを無効にすると、USBキーボード/マウスはOSが起動するまで利用できなくなる(USBキーボードでは、BIOS設定が行えなくなる)。

情報の対象:
 Windows XP Professional SP未適用/SP1/SP1a

詳細:
 Windows XP Professional SP未適用/SP1/SP1aにおいて、システムを休止状態から復帰しようとする際(「Windows を再開しています」というメッセージが表示されている間)に、USBキーボード/マウスを操作するとハングアップする。マイクロソフトでは、現在原因を調査中としており、修正プログラムは提供されていない。

 回避策は、「Windows を再開しています」というメッセージが表示されている間はUSBキーボード/マウスを操作しないこと、BIOSでUSBレガシー・サポートを無効にしておくことだ。

   

■そのほかの不具合/追加情報

・サポート技術情報 843073(英語版以外の ISA Server 2000にService Pack 2をインストールした後、レポートに英語のテキストが表示される):[IIS 2000]
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;843073

・サポート技術情報 257758(コンピュータの起動時に "仮想メモリが限界です" というエラー メッセージが表示される):[Windows NT 4.0][Windows 2000]
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;257758

・サポート技術情報 238401(Access 2000またはAccess 2002にアップグレードするとエラー "データベースの形式を認識できません。" が発生する):[Access 2000][Access 2002]
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;238401

・ダウンロード センター(DirectX 9.0c Redistributable for Software Developers):[Windows 98][Windows 98SE][Windows Me][Windows 2000 SP2/SP3/SP4][Windows XP SP未適用/SP1/SP1a][Windows Server 2003]
http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?FamilyID=9226a611-62fe-4f61-aba1-914185249413&DisplayLang=ja

 

・HotFix Report マイクロソフト・サイト更新情報(テスト運用中):
http://www.hotfix.jp/msupdate/mssite/index.html

 

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