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Windowsプラットフォーム向けHotFix情報サービス
HotFix Alert:
2006
/06/19版
 
【登録日】2006/06/17
【更新日】2006/06/19
HFR BBS会議室
 
深刻度
  1(緊急)
  2(重要)
3(警告)
  4(注意)
攻撃コードの有無
なし
対策
早期適用
再起動の必要性
必要
アンインストール
可能
対象環境
サーバ
クライアント
セキュリティ情報
MS06-031(日本)
MS06-031(US)
サポート技術情報
含まれる過去の修正
なし
脆弱性識別番号
MS06-031/917736
RPCの相互認証の脆弱性により、RPCサーバのなりすましが行われる危険性
(RPC の相互認証の脆弱性により、なりすましが行なわれる)


対応の緊急性:早期適用 [攻撃コード未公開][攻撃事例なし]

危険性
                 
SP待ち
 
早期適用
 
緊急適用
脆弱性による危険性を示す。「緊急適用」の場合、すでに攻撃コードが公開されているなど、脆弱性を悪用した攻撃が開始される可能性がある。「SP待ち」の場合、現時点では危険性がそれほど高くないため、サービスパックに反映されるまで待つことが可能であることを示す。

可能性のある攻撃
攻撃手法
脆弱性の影響
リモート攻撃 ウイルス/ワーム 電子メール添付 Webサイトへの誘導 コードの実行 権限の昇格 情報の漏えい サービス拒否 なりすまし
     
       
 
‥‥‥ 概要 ‥‥‥

 SSL(Secure Socket Layer)で相互認証を実行している間、RPCアプリケーションがRPCサーバの識別検証を正しく行わないことから、RPCサーバのなりすましが行われる。この脆弱性が悪用されると、なりすましたRPCサーバ上の偽装したサービスが、ユーザーのRPCアプリケーションで実行される危険性がある。

 ただし攻撃を実行するには、SSLによる相互認証が必要なリソースにユーザーを接続させることが必要条件となる。またRPCアプリケーションが要求するサービスを偽装する必要もあり、攻撃を実行するための敷居は高い。

 脆弱性が存在するのはWindows 2000のみで、Windows XP、Windows Server 2003は影響を受けない。

 マイクロソフトによれば、MS06-031の脆弱性は非公開で報告されたとしており、実証コードや攻撃例は確認されていないという。攻撃を実行するためには、前述のように手間がかかることから悪用される危険性はそれほど高くないものと思われる。しかし悪用された場合は、情報が窃取されるなど危険性があるので、なるべく早期に修正プログラムを適用した方がよい。

 
脆弱性の内容

 RPCは、遠隔地にあるコンピュータ上で実行されるプログラムが、ネットワークを介して別のコンピュータ上のサービスにシームレスにアクセスすることを可能にする相互プロセス間通信プロトコルである。RPCにより、複数のコンピュータを使った分散処理が可能になる。

 SSLで相互認証が実行された状態で、RPCアプリケーションがRPCサーバに接続すると、RPCサーバの識別を正しく検証しない、という脆弱性が存在する。そのため、SSLで相互認証を行うリソースに接続させた上で、RPCアプリケーションを実行させると、本来接続すべきRPCサーバとは異なるRPCサーバ(偽装したRPCサーバ)に接続できてしまう。その結果、偽装されたRPCサーバを信頼し、機密情報などを渡してしまうなどした場合、その内容が窃取されてしまう。

 
対象プラットフォーム

影響を受けるソフトウェア 対象プラットフォーム
Windows 2000 Windows 2000 SP4
 
‥‥‥ DA Lab:HotFixテスティング・チームからのコメント ‥‥‥

■適用テストの結果
 DA Labでは、以下のプラットフォームで修正プログラムの適用テストを行った。

プラットフォーム
適用テスト結果
Windows 2000 Professional SP4
Windows 2000 Server SP4
Windows 2000 Advanced Server SP4

■MBSA 2.0の結果
 MS06-031の修正プログラムが正しく適用されているかどうかは、MBSA 2.0で確認可能である。未適用の場合は、「Windowsのセキュリティの更新プログラム」の「結果の詳細情報」に以下のいずれかが表示される。

  • Windows 2000 用セキュリティ更新プログラム (KB917736)
 
‥‥‥ 修正プログラムのダウンロード先 ‥‥‥
プラットフォーム ダウンロード・センター WU/MU/SUS/WSUSの表示
Windows 2000 SP4 Windows 2000 用セキュリティ更新プログラム (KB917736)
 
‥‥‥ 適用されるファイル情報 ‥‥‥
 以下のファイルにパッチが適用される。障害の発生が懸念される場合は、これらのファイルのバックアップを取っておくとよい。
 
Windows 2000 SP4:
ファイル名 日付 バージョン サイズ
Windows2000-KB917736-x86-JPN.EXE 2006/04/13 1.0.0.0
702,440
 
ファイル名 日付 バージョン サイズ 機能
展開フォルダ %SystemRoot%\system32\
rpcrt4.dll 2006/04/13 5.0.2195.7085
437,008
Remote Procedure Call Runtime
 
‥‥‥ 確認方法 ‥‥‥

 修正プログラムが正しく適用できたかどうかは、以下のレジストリ・キーにある値を調べることで確認できる。

・Windows 2000 SP4:
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Updates\Windows 2000\SP5\KB917736\Filelist以下のファイル一覧を確認する

 
予想適用時間

修正プログラム名 50台 100台 250台 500台
Windows2000-KB917736-x86-JPN.EXE
(Windows 2000 SP4)
18分 27分 52分 1時間34分
1コンソールのUpdateEXPERT 6.1で、今回の修正プログラムを適用するのにかかる時間を概算したもの。ネットワーク環境や適用するコンピュータの性能などによって適用時間は異なる。あくまでも目安として利用してほしい。
 
UpdateEXPERT上の表示

・Windows 2000 SP4:
[展開ビュー]−[OS]タブに「名前:Windows2000-KB917736-x86-JPN.EXE」で登録

 

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