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Windowsプラットフォーム向けHotFix情報サービス
HotFix Alert:
2006
/08/11版
 
【登録日】2006/08/10
【更新日】2006/08/11
HFR BBS会議室
 
深刻度
1(緊急)
  2(重要)
  3(警告)
  4(注意)
攻撃コードの有無
あり
対策
至急適用
再起動の必要性
必要
アンインストール
可能
対象環境
サーバ
クライアント
セキュリティ情報
MS06-046(日本)
MS06-046(US)
サポート技術情報
含まれる過去の修正
脆弱性識別番号
MS06-046/922616
HTMLヘルプの未チェック・バッファの脆弱性により、リモートで任意のコードが実行される危険性
(HTML ヘルプの脆弱性により、リモートでコードが実行される)


対応の緊急性:至急適用 [攻撃コード公開済み][攻撃事例なし]

危険性
                 
SP待ち
 
早期適用
 
緊急適用
脆弱性による危険性を示す。「緊急適用」の場合、すでに攻撃コードが公開されているなど、脆弱性を悪用した攻撃が開始される可能性がある。「SP待ち」の場合、現時点では危険性がそれほど高くないため、サービスパックに反映されるまで待つことが可能であることを示す。

可能性のある攻撃
攻撃手法
脆弱性の影響
リモート攻撃 ウイルス/ワーム 電子メール添付 Webサイトへの誘導 コードの実行 権限の昇格 情報の漏えい サービス拒否 なりすまし
 
   
 
 
‥‥‥ 概要 ‥‥‥

 HTMLヘルプのActiveXコントロールに脆弱性が存在し、細工されたWebページの表示などによって、リモートで任意のコードが実行される危険性がある。細工されたHTML形式の電子メールやWebページをInternet Explorer(IE)で開くと、攻撃が実行される。アドウェアやスパイウェアのインストールなどに悪用されることが懸念される脆弱性である。

 すでに実証コードが公開されていることから、悪用される危険性が高まっている。至急、修正プログラムを適用した方がよい。

 
脆弱性の内容

 HTMLヘルプのActiveXコントロール内にある文字列バッファにヒープ破損の脆弱性が存在する。バッファに大きな文字列が設定されると、ヒープが破損され、その結果任意のコードが実行される危険性がある。

 HTMLヘルプの脆弱性だが、攻撃はIEやOutlook Expressなどを介して実行される。IE以外のブラウザを利用していても、IEのコンポーネントを利用したアプリケーションなどが攻撃を受ける危険性があるので、修正プログラムは必ず適用した方がよい。

 
対象プラットフォーム

影響を受けるソフトウェア 対象プラットフォーム
Windows 2000 Windows 2000 SP4
Windows XP Windows XP SP1/SP1a/SP2
Windows Server 2003 Windows Server 2003 SP未適用/SP1/R2
 
‥‥‥ DA Lab:HotFixテスティング・チームからのコメント ‥‥‥

■適用テストの結果
 DA Labでは、以下のプラットフォームで修正プログラムの適用テストを行った。

プラットフォーム
適用テスト結果
Windows 2000 Professional SP4
Windows 2000 Server SP4
Windows 2000 Advanced Server SP4
Windows XP Professional SP1a
Windows XP Professional SP2
Windows Server 2003, Standard Edition SP未適用
Windows Server 2003, Enterprise Edition SP未適用
Windows Server 2003, Standard Edition SP1
Windows Server 2003, Enterprise Edition SP1
Windows Server 2003 R2, Standard Edition
Windows Server 2003 R2, Enterprise Edition

■MBSA 2.0の結果
 MS06-046の修正プログラムが正しく適用されているかどうかは、MBSA 2.0で確認可能である。未適用の場合は、「Windowsのセキュリティの更新プログラム」の「結果の詳細情報」に以下のいずれかが表示される。

  • Windows 2000 用セキュリティ更新プログラム (KB922616)
  • Windows XP 用セキュリティ更新プログラム (KB922616)
  • Windows Server 2003 用セキュリティ更新プログラム (KB922616)
 
適用時の注意点

■MS06-046の脆弱性の解消を確認
 MS06-046の脆弱性は、H.D.Moore氏がWebブラウザに関する脆弱性を公開したブロク「Browser Fun」のMoBB #2に該当するものである。DA Labでは、MS06-046の修正プログラムを適用したWindows 2000+IE 6 SP1、Windows XP SP1a+IE 6 SP1、Windows XP SP2で、公開されているMoBB #2の実証コードを実行し、脆弱性が解消されていることを確認した。

・Browser Fun(MoBB #2: Internet.HHCtrl Image Property):
http://browserfun.blogspot.com/2006/07/
mobb-2-internethhctrl-image-property.html


■MS06-046の修正プログラムを適用するとHTMLヘルプ機能を利用する一部のWebアプリケーションが機能しなくなる
 MS06-046の修正プログラムを適用すると、特定のWebアプリケーションが正しく動作しなくなる場合がある。修正を適用すると、HTMLヘルプのActiveXコントロールが、ローカル・コンピュータ・ゾーンの外側にあるHTMLヘルプ・コンテンツにアクセスすることが制限されるようになるためだ。これは、レジストリを変更することで解消可能であるが、セキュリティ的には好ましくない設定変更なので注意した方がよい。レジストリの変更方法については、「MS06-046のよく寄せられる質問」の「ローカルコンピュータゾーンの外で信頼される HTML ヘルプコンテンツを有効にすることはできますか?」を参照していただきたい。

 
‥‥‥ 修正プログラムのダウンロード先 ‥‥‥
プラットフォーム ダウンロード・センター WU/MU/SUS/WSUSの表示
Windows 2000 SP4 Windows 2000 用セキュリティ更新プログラム (KB922616)
Windows XP SP1/SP1a/SP2 Windows XP 用セキュリティ更新プログラム (KB922616)
Windows Server 2003 SP未適用/SP1/R2 Windows Server 2003 用セキュリティ更新プログラム (KB922616)
 
‥‥‥ 適用されるファイル情報 ‥‥‥
 以下のファイルにパッチが適用される。障害の発生が懸念される場合は、これらのファイルのバックアップを取っておくとよい。
 
Windows 2000 SP4:
ファイル名 日付 バージョン サイズ
Windows2000-KB922616-x86-JPN.EXE 2006/07/17 1.0.0.0
718,824
 
ファイル名 日付 バージョン サイズ 機能
展開フォルダ %SystemRoot%\system32\
hhctrl.ocx 2006/07/14 5.2.3790.558
519,168
Microsoft HTML Help Control
 
Windows XP SP1/SP1a/SP2:
ファイル名 日付 バージョン サイズ
WindowsXP-KB922616-x86-JPN.exe 2006/07/15 1.0.0.0
827,192
 
ファイル名 日付 バージョン サイズ 機能
展開フォルダ
(SP1QFE)
%SystemRoot%\system32\
hhctrl.ocx 2006/07/15 5.2.3790.558
519,168
Microsoft HTML Help Control
展開フォルダ
(SP2GDR/
SP2QFE)
%SystemRoot%\system32\
hhctrl.ocx 2006/07/15 5.2.3790.2744
546,304
Microsoft HTML Help Control
 
Windows Server 2003 SP未適用/SP1/R2:
ファイル名 日付 バージョン サイズ
WindowsServer2003-KB922616-x86-JPN.exe 2006/07/12 1.0.0.0
825,656
 
ファイル名 日付 バージョン サイズ 機能
展開フォルダ
(RTMGDR/
RTMQFE)
%SystemRoot%\system32\
hhctrl.ocx 2006/07/11 5.2.3790.558
519,168
Microsoft HTML Help Control
展開フォルダ
(SP1GDR/
SP1QFE)
%SystemRoot%\system32\
hhctrl.ocx 2006/07/11 5.2.3790.2744
546,304
Microsoft HTML Help Control
 
‥‥‥ 確認方法 ‥‥‥

 修正プログラムが正しく適用できたかどうかは、以下のレジストリ・キーにある値を調べることで確認できる。

・Windows 2000 SP4:
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Updates\Windows 2000\SP5\KB922616\Filelist以下のファイル一覧を確認する

Windows XP SP1/SP1a/SP2:
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Updates\Windows XP\SP3\KB922616\Filelist以下のファイル一覧を確認する

Windows Server 2003 SP未適用/SP1/R2:
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Updates\Windows Server 2003\SP2\KB922616\Filelist以下のファイル一覧を確認する

 
予想適用時間

修正プログラム名 50台 100台 250台 500台
Windows2000-KB922616-x86-JPN.EXE
(Windows 2000 SP4)
12分 21分 46分 1時間28分
WindowsXP-KB922616-x86-JPN.exe
(Windows XP SP1/SP1a/SP2)
12分 21分 46分 1時間28分
WindowsServer2003-KB922616-x86-JPN.exe
(Windows Server 2003 SP未適用/SP1/R2)
12分 21分 46分 1時間28分
1コンソールのUpdateEXPERT 6.1で、今回の修正プログラムを適用するのにかかる時間を概算したもの。ネットワーク環境や適用するコンピュータの性能などによって適用時間は異なる。あくまでも目安として利用してほしい。
 
UpdateEXPERT上の表示

・Windows 2000 SP4:
[展開ビュー]−[OS]タブに「名前:Windows2000-KB922616-x86-JPN.EXE」で登録

Windows XP SP1/SP1a/SP2:
[展開ビュー]−[OS]タブに「名前:WindowsXP-KB922616-x86-JPN.exe」で登録

Windows Server 2003 SP未適用/SP1/R2:
[展開ビュー]−[OS]タブに「名前:WindowsServer2003-KB922616-x86-JPN.exe」で登録

 

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