MS06-063/923414 |
Serverサービスのメッセージ処理の脆弱性などにより、リモートで任意のコードが実行される危険性 |
(Server サービスの脆弱性により、サービス拒否およびリモートでのコードの実行が起こる) |
対応の緊急性:早期適用 [攻撃コード未公開][攻撃事例なし]
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危険性 |
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脆弱性による危険性を示す。「緊急適用」の場合、すでに攻撃コードが公開されているなど、脆弱性を悪用した攻撃が開始される可能性がある。「SP待ち」の場合、現時点では危険性がそれほど高くないため、サービスパックに反映されるまで待つことが可能であることを示す。 |
可能性のある攻撃
攻撃手法
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脆弱性の影響
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リモート攻撃 |
ウイルス/ワーム |
電子メール添付 |
Webサイトへの誘導 |
コードの実行 |
権限の昇格 |
情報の漏えい |
サービス拒否 |
なりすまし |
○
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○
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○
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○
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Windows OSのServerサービスが、メモリの再割り当てのリクエストを適切に処理しないことに起因する脆弱性などが存在する。Serverサービスは、Windows
OSにおいて、RPCやファイル共有/プリント共有、名前付きパイプ共有などの機能を提供するものである。Serverサービスといっても、サーバ製品だけでなく、Windows
XPなどのクライアント製品も脆弱性の対象となる。
この脆弱性が悪用されると、リモートで任意のコードが実行される危険性がある。細工されたネットワーク・パケットをWindows OSが受信すると、ユーザーの操作なしにコードが実行され、最悪の場合コンピュータの制御が完全に奪われてしまう。
マイクロソフトによれば、この脆弱性は認証されたユーザーのみが攻撃が可能であるとしている。ただしインターネットに接続しているだけで、攻撃を受ける可能性もあるので注意が必要だ。またウイルスやワームに悪用されることも懸念される。
マイクロソフトによれば、MS06-063の脆弱性は非公開で報告されたとしており、攻撃例は確認されていないという。
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脆弱性の内容
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MS06-063の修正プログラムは、以下の2件の脆弱性を解消する。
■SMBの名前の変更の脆弱性(深刻度:重要 CVE:CVE-2006-4696)
Serverサービスがメモリの再割り当てのリクエストを処理する過程に、メモリの状態を正しく検証しない脆弱性が存在し、任意のコードが実行される危険性がある。攻撃は、細工したメッセージを送信することで実行される。ただし、匿名ユーザーによる攻撃は実行できない。
■Serverサービスのサービス拒否の脆弱性(深刻度:重要 CVE:CVE-2006-3942)
脆弱性は、Serverサービスに初期化されていないバッファが存在することに起因する。細工されたメッセージを受信するとサービス拒否が起きる。この脆弱性は、匿名ユーザーによる攻撃が可能であることから、インターネットに接続されているだけで攻撃を受ける危険性がある。なおこの脆弱性が悪用されても、任意のコードが実行されることはない。
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対象プラットフォーム
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影響を受けるソフトウェア |
対象プラットフォーム |
Windows 2000 |
Windows 2000 SP4 |
Windows XP |
Windows XP SP1/SP1a/SP2 |
Windows Server 2003 |
Windows Server 2003 SP未適用/SP1/R2 |
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‥‥‥ DA Lab:HotFixテスティング・チームからのコメント
‥‥‥
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■適用テストの結果
DA Labでは、以下のプラットフォームで修正プログラムの適用テストを行った。
プラットフォーム
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適用テスト結果
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Windows 2000 Professional SP4 |
○
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Windows 2000 Server SP4 |
○
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Windows 2000 Advanced Server SP4 |
○
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Windows XP Professional SP1 |
○
|
Windows XP Professional SP1a |
○
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Windows XP Professional SP2 |
○
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Windows Server 2003, Standard Edition SP未適用 |
○
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Windows Server 2003, Enterprise Edition SP未適用 |
○
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Windows Server 2003, Standard Edition SP1 |
○
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Windows Server 2003, Enterprise Edition SP1 |
○
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Windows Server 2003 R2, Standard Edition |
○
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Windows Server 2003 R2, Standard Edition |
○
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Windows Server 2003 R2, Enterprise Edition |
○
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○は問題なし、△は一部に問題あり、×は適用による障害あり |
■MBSA 2.0の結果
MS06-057の修正プログラムが正しく適用されているかどうかは、MBSA 2.0で確認可能である。未適用の場合は、「Windowsのセキュリティの更新プログラム」の「結果の詳細情報」に以下のいずれかが表示される。
- Windows 2000 用セキュリティ更新プログラム (KB923414)
- Windows XP 用セキュリティ更新プログラム (KB923414)
- Windows Server 2003 用セキュリティ更新プログラム (KB923414)
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適用時の注意点
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■MS06-040の修正プログラムは別途適用が必要
MS06-063の修正プログラムは、同じServerサービスの脆弱性を解消するMS06-035の修正を含んでいる。しかし、やはりServerサービスの脆弱性を解消するMS0-040は、置き換えるファイルが異なっており、MS06-063には含まれていない。MS06-063の修正プログラムを適用することによって、MS06-035の適用は不要になるが、MS06-040は適用が必要なので注意が必要だ。
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プラットフォーム |
ダウンロード・センター |
WU/MU/SUS/WSUSの表示 |
Windows 2000 SP4 |
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Windows 2000 用セキュリティ更新プログラム (KB923414) |
Windows XP SP1/SP1a/SP2 |
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Windows XP 用セキュリティ更新プログラム (KB923414) |
Windows Server 2003 SP未適用/SP1/R2 |
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Windows Server 2003 用セキュリティ更新プログラム (KB923414) |
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以下のファイルにパッチが適用される。障害の発生が懸念される場合は、これらのファイルのバックアップを取っておくとよい。
Windows 2000 SP4:
ファイル名 |
日付 |
バージョン |
サイズ |
Windows2000-KB923414-x86-JPN.EXE |
2006/08/12 |
1.0.0.0 |
616,936
|
ファイル名 |
日付 |
バージョン |
サイズ |
機能 |
展開フォルダ |
%SystemRoot%\system32\drivers\ |
srv.sys |
2006/08/11 |
5.0.2195.7106 |
239,280
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Server driver |
Windows XP SP1/SP1a/SP2:
ファイル名 |
日付 |
バージョン |
サイズ |
WindowsXP-KB923414-x86-JPN.exe |
2006/08/15 |
1.0.0.0 |
727,864
|
ファイル名 |
日付 |
バージョン |
サイズ |
機能 |
展開フォルダ
(SP1QFE) |
%SystemRoot%\system32\drivers\ |
srv.sys |
2006/08/14 |
5.1.2600.1885 |
321,536
|
Server driver |
展開フォルダ
(SP2GDR/SP2QFE)
|
%SystemRoot%\system32\drivers\ |
srv.sys |
2006/08/14 |
5.1.2600.2974 |
332,928
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Server driver |
Windows Server 2003 SP未適用/SP1/R2:
ファイル名 |
日付 |
バージョン |
サイズ |
WindowsServer2003-KB923414-x86-JPN.exe |
2006/09/02 |
1.0.0.0 |
817,976
|
ファイル名 |
日付 |
バージョン |
サイズ |
機能 |
展開フォルダ
(RTMGDR)
|
%SystemRoot%\system32\drivers\ |
srv.sys |
2006/09/01 |
5.2.3790.588 |
340,992
|
Server driver |
展開フォルダ
(RTMQFE)
|
%SystemRoot%\system32\drivers\ |
srv.sys |
2006/09/01 |
5.2.3790.588 |
342,016
|
Server driver |
展開フォルダ
(SP1GDR)
|
%SystemRoot%\system32\drivers\ |
srv.hp.sys |
2006/09/01 |
5.2.3790.2783 |
53,248
|
Server driver |
srv.sys |
2006/09/01 |
5.2.3790.2783 |
413,696
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Server driver |
展開フォルダ
(SP1QFE)
|
%SystemRoot%\system32\drivers\ |
srv.sys |
2006/09/01 |
5.2.3790.2783 |
360,448
|
Server driver |
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修正プログラムが正しく適用できたかどうかは、以下のレジストリ・キーにある値を調べることで確認できる。
・Windows 2000 SP4:
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Updates\Windows 2000\SP5\KB923414\Filelist以下のファイル一覧を確認する
・Windows XP SP1/SP1a/SP2:
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Updates\Windows XP\SP3\KB923414\Filelist以下のファイル一覧を確認する
・Windows Server 2003 SP未適用/SP1/R2:
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Updates\Windows Server 2003\SP2\KB923414\Filelist以下のファイル一覧を確認する
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予想適用時間
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修正プログラム名 |
50台 |
100台 |
250台 |
500台 |
Windows2000-KB923414-x86-JPN.EXE
(Windows 2000 SP4) |
18分 |
27分 |
52分 |
1時間34分 |
WindowsXP-KB923414-x86-JPN.exe
(Windows XP SP1/SP1a/SP2) |
18分 |
27分 |
52分 |
1時間34分 |
WindowsServer2003-KB923414-x86-JPN.exe
(Windows Server 2003 SP未適用/SP1/R2) |
18分 |
27分 |
52分 |
1時間34分 |
1コンソールのUpdateEXPERT 6.1で、今回の修正プログラムを適用するのにかかる時間を概算したもの。ネットワーク環境や適用するコンピュータの性能などによって適用時間は異なる。あくまでも目安として利用してほしい。
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UpdateEXPERT上の表示
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・Windows 2000 SP4:
[展開ビュー]−[OS]タブに「名前:Windows2000-KB923414-x86-JPN.EXE」で登録
・Windows XP SP1/SP1a/SP2:
[展開ビュー]−[OS]タブに「名前:WindowsXP-KB923414-x86-JPN.exe」で登録
・Windows Server 2003 SP未適用/SP1/R2:
[展開ビュー]−[OS]タブに「名前:WindowsServer2003-KB923414-x86-JPN.exe」で登録
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