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更新日:2006/01/11


不具合ならびに追加情報

情報の種類 セキュリティ番号 タイトル
脆弱性 −/− 新たなWMF画像の処理方法の脆弱性が公開
実証コード MS05-055/− MS05-055の脆弱性に対する実証コードが公開
脆弱性 −/− セキュリティ・アドバイザリ
不具合 −/− そのほかの不具合情報
 
[脆弱性]
 
HotFix Alert:
 
セキュリティ番号:
 
サポート技術情報:
新たなWMF画像の処理方法の脆弱性が公開
情報ソース cocoruder氏、Bugtraq
情報の内容 新たなWMF画像の処理方法の脆弱性
条件 不正なWMF画像の表示
報告日 2006年1月7日、9日

 cocoruder氏は、Graphics Rendering Engine(画像描画エンジン)がWindowsメタファイル(WMF)画像を処理する過程に少なくても2件の未チェック・バッファの脆弱性が存在し、任意のコードが実行可能であることを報告した。この脆弱性は、2006年1月6日に緊急公開されたMS06-001の脆弱性とは異なるものである。

・Bugtraq(Microsoft Windows GRE WMF Format Multiple Unauthorized Memory Access Vulnerabilities):
http://www.securityfocus.com/archive/1/421257/30/0/threaded
http://www.securityfocus.com/archive/1/421258/30/0/threaded

 報告によれば、WMF画像の処理におけるExtCreateRegion関数とExtEscape関数にバッファ・オーバーフローの脆弱性が存在するという。すでにこの2件の脆弱性に対しては、実証コードが公開されている。実証コードは、WMF画像を処理したアプリケーションを異常終了させるもので、任意のコードが実行されるものではない。だが、この実証コードを悪用した任意のコードが実行可能な攻撃コードが公開されることも懸念される。すでに類似のMS06-001の脆弱性に対しては、悪用例が報告されているので、この脆弱性も悪用される危険性は高い。

 特にWindows XPとWindows Server 2003では、デフォルトでWMF画像は「Windows画像とFAXビューア」アプレットに関連付けられているため、Webページ上のWMF画像へのリ ンクをクリックするだけで、自動的に「Windows画像とFAXビューア」アプレットが起動し、脆弱性が悪用されてしまう。リモートによる攻撃も可能なので、特に注意が必要だ。

 Windows XPとWindows Server 2003を利用している場合は、以下のコマンドを実行し、「Windows画像とFAXビューア」アプレット(shimgvw.dll)の登録を削除し、リモートによる攻撃を回避することをおすすめする。ただしこの回避策は、細工されたWMF画像が貼り込まれたWord文書などによる攻撃には有効でないので注意が必要だ。

regsvr32 -u %SystemRoot%\system32\shimgvw.dll

 また、この回避策を実行すると、「Windows画像とFAXビューア」アプレットに関連付けられた画像ファイルをクリックしても、「Windows画像とFAXビューア」アプレットは起動されなくなる。なお、再びshimgvw.dllを登録するには、以下のコマンドを実行すればよい。

regsvr32 %SystemRoot%\system32\shimgvw.dll

 現在のところマイクロソフトからは、この脆弱性に対する正式な報告や修正プログラムの提供は行われていない。WMF画像を開く際は十分に注意する必要がある。

情報の対象:
 Windows 2000
 Windows XP
 Windows Server 2003
・新たなGraphics Rendering Engineの脆弱性?
http://bbs.hotfix.jp/ShowPost.aspx?PostID=4513
   
[実証コード]
 
HotFix Alert:
MS05-055
 
セキュリティ番号:
MS05-055
 
サポート技術情報:
MS05-055の脆弱性に対する実証コードが公開
情報ソース SoBeIt氏、FrSIRT
情報の内容 MS05-055の脆弱性に対する実証コード
条件 MS05-055の修正プログラム未適用
報告日 2006年1月5日

 SoBeIt氏は、MS05-055の脆弱性に対する実証コードを公開した。MS05-055の脆弱性は、WindowsカーネルがAsynchronous Procedure Call(APC:非同期プロシージャ呼び出し)のキュー一覧にあるアイテムを処理する方法に存在し、特権の昇格が起きるというものだ。

・FrSIRT(Microsoft Windows Kernel APC Data-Free Local Privilege Escalation Exploit (MS05-055)):
http://www.frsirt.com/exploits/20060105.ms05-055.c.php

 実証コードを実行すると、ユーザー権限しかないアカウントであっても、権限の昇格が起き、管理者権限が与えられる。任意のコードが実行されるものではないが、トロイの木馬などに悪用されると、コンピュータの制御が完全に奪われる危険性がある。

 実証コードが公開されたことから、脆弱性が悪用される危険性が高くなった。至急、MS05-055の修正プログラムを適用した方がよい。

情報の対象:
 Windows 2000
・MS05-055攻撃コード検証
http://bbs.hotfix.jp/ShowPost.aspx?PostID=4501
   

■セキュリティ・アドバイザリ

・セキュリティ・アドバイザリ 912920(Win32/Sober.Z@mm に感染したシステムは、2006 年 1 月 6 日に幾つかの Web サイトから悪意のあるソフトウェアをダウンロードする可能性がある):[Windows 98/98SE/Me][Windows 2000][Windows XP][Windows Server 2003]
http://www.microsoft.com/japan/technet/security/advisory/912920.mspx
http://bbs.hotfix.jp/ShowPost.aspx?PostID=4507(HFR BBS)
#2006年1月6日にワーム「Sober」の亜種の活動が活発になることが予想されることに対する注意。

・セキュリティ・アドバイザリ 912840(Graphics Rendering Engine の脆弱性によりコードが実行される可能性がある):[Windows 2000][Windows XP][Windows Server 2003]
http://www.microsoft.com/japan/technet/security/advisory/912840.mspx
http://bbs.hotfix.jp/ShowPost.aspx?PostID=4484(HFR BBS)
#WMF画像の処理の脆弱性。MS06-001で修正プログラムが提供されている。

 

■そのほかの不具合/追加情報

・サポート技術情報 913074(挿入した拡張メタファイルの画像がずれて表示される):[Office XP][Office 2003]
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;913074

・サポート技術情報 905204(サーバー 2003 SP1 DBCS 文字が URL に含まれる場合、 Outlook Web Access-based 電子メール メッセージから Exchange で URL へアクセスできません):[Exchange Server 2003]
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;905204(機械翻訳)

・サポート技術情報 911978(Visio 2003 は、 TrueType フォントでないフォントを認識しません):[Visio 2003]
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;911978(機械翻訳)

・サポート技術情報 900485(Windows XP Service Pack 2 でのエラー メッセージ:「 0x7E を停止します」):[Windows XP]
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;900485(機械翻訳)
http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?
FamilyID=404280bf-b240-4a34-ae0e-798cded8cbaf&DisplayLang=ja

#修正プログラムの提供開始

 

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