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更新日:2006/04/26


不具合ならびに追加情報

情報の種類 セキュリティ番号 タイトル
脆弱性 −/− Internet Explorerのオブジェクト・タグにメモリ破損の脆弱性
修正プログラム MS06-015/918165 MS06-015の修正プログラムが再リリースの予定
修正プログラム −/917425 Internet Explorer互換性修正プログラムが再リリース
不具合 −/− そのほかの不具合情報
 
[脆弱性]
 
HotFix Alert:
 
セキュリティ番号:
 
サポート技術情報:
Internet Explorerのオブジェクト・タグにメモリ破損の脆弱性
情報ソース Michal Zalewski氏(Bugtraq)
情報の内容 Internet Explorerの脆弱性
条件 Internet Explorerの利用
報告日 2006年4月22日

 Michal Zalewski氏は、Internet Explorer(IE)のオブジェクト・タグの処理に脆弱性が存在し、リモートで任意のコードが実行可能である危険性があることを報告した。

・Bugtraq(MSIE (mshtml.dll) OBJECT tag vulnerability):
http://www.securityfocus.com/archive/1/431796

 報告によれば、多くのオブジェクト・タグが記述されているHTMLを開くと、mshtml.dllのメモリ破壊の脆弱性によってIEが異常終了するということだ。またこの脆弱性は、任意のコードを実行させることが可能であるとしている。報告にはいくつかの実証コードが紹介されており、最も簡単なのは、以下のようなHTMLコードを連続で32個以上記述するというものだ。DA Labでは、この実証コードをすべての修正プログラムを適用したWindows XP SP1a+IE 6 SP1とWindows XP SP2+IE 6 SP2で実行したところ、IEが異常終了することを確認した。またWindows 2000+IE 6 SP1では、IEの異常終了は起きなかった(この脆弱性は存在しないものと思われる)。

<STYLE></STYLE>
<OBJECT>
A

 現時点では、マイクロソフトからこの脆弱性に対する正式な報告や修正プログラムの提供は行われていない。すでに実証コードが公開されていることから、悪用される危険性は高い。不審なWebページは開かないなどの運用上の注意が必要だ。

情報の対象:
 Windows XP

HotFix Report BBS関連スレッド:
・IE のOBJECTタグ処理にメモリ破壊の脆弱性
http://bbs.hotfix.jp/ShowPost.aspx?PostID=5249

   
[修正プログラム]
 
HotFix Alert:
MS06-015
 
セキュリティ番号:
MS06-015
 
サポート技術情報:
918165
MS06-015の修正プログラムが再リリースの予定
情報ソース マイクロソフト
情報の内容 MS06-015の修正プログラムの再リリース
条件 MS06-015の修正プログラム適用
報告日 2006年4月21日

 マイクロソフトは、4月26日(日本時間)にMS06-015の修正プログラムを再リリースし、更新版を提供することを明らかにした。MS06-015の修正プログラムは、Hewlett-Packard製のプリンタなどに付属するユーティリティ「HP Share-to-Web」やNVIDIA製のグラフィックス・ドライバの古いバージョンがインストールされた環境に適用すると、アプリケーションが応答停止するなどの不具合が発生することが明らかになっている。更新版の修正プログラムは、この不具合を解消したものとなる。

・サポート技術情報 918165(セキュリティ更新プログラム MS06-015 のインストール後、エクスプローラまたは Windows シェルで問題が発生することがある):
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;918165

 ただし更新版の修正プログラムでは、含まれるファイル自体の変更は行わず、「サポート技術情報:918165」に記載されている不具合の回避策(COMコントロールやシェル拡張のCLSIDをレジストリに登録する)を適用時に自動的に実行するものとなるようだ。そのため、HP Share-to-WebとNVIDIA製グラフィックス・ドライバ以外の原因で同様の不具合が発生している場合は、解消されない可能性がある。なお、すでにMS06-015を適用済みの場合でも、更新版の修正プログラムはそのまま適用できるものになると思われる。ただし、不具合が発生していない場合は、更新版を適用する必要はないだろう。

情報の対象:
 Windows 2000 SP4
 Windows XP SP1/SP1a/SP2
 Windows Server 2003 SP未適用/SP1

HotFix Report BBS関連スレッド:
・MS06-015 の修正プログラムが再リリースされる予定(MS06-015[緊急]:Windows エクスプローラの脆弱性により、リモートでコードが実行される)
http://bbs.hotfix.jp/ShowPost.aspx?PostID=5227#5227

   
[修正プログラム]
 
HotFix Alert:
 
セキュリティ番号:
 
サポート技術情報:
917425
Internet Explorer互換性修正プログラムが再リリース
情報ソース マイクロソフト
情報の内容 Internet Explorer互換性修正プログラムの再リリース
条件 MS056-013の修正プログラム適用
報告日 2006年4月20日

 マイクロソフトは、MS06-013の修正プログラムの適用によってActiveXコントロールの挙動を変更する修正を元に戻し、従来どおりクリックなしでActiveXコントロールによる表示が行なわれるようにする「Internet Explorer用互換性修正プログラム」を再リリースした。「サポート技術情報:917425(英語版)」によれば、更新版の修正プログラムではVisual Basicによって開発されたActiveXコントロールにおける表示の問題を解消した、とのことだ。MS06-013と同時にリリースされた旧版の修正プログラムに比べると、更新版の修正プログラムでは更新対象である「mshtml.dll」のバージョンが上がっている。

・サポート技術情報 917425(Internet Explorer ActiveX compatibility patch for Mshtml.dll):
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;en-us;917425

・ダウンロード・センター(Internet Explorer 用互換性修正プログラム):
http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?
FamilyID=16c36301-6110-4945-a02e-88a59745cf4f&DisplayLang=ja
(Windows Server 2003 SP1)
http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?
FamilyID=b7d9801b-4fb5-492e-903e-3400abf1d731&DisplayLang=ja
(Windows XP SP2)

 前述のサポート技術情報では、旧版の修正プログラムが適用済みでかつ前述の問題が発生していなければ、更新版の修正プログラムを適用しなくてもよいとのことだ。なお、すでに旧版の修正プログラムを適用している環境に対しても、この更新版は適用可能だ。

 ただし修正プログラム本体のファイル名やファイル・バージョン、ダウンロード用URLは、MS06-013と同時にリリースされた旧版と変わっていないので注意が必要だ。以下の情報を元に最新のバージョンをダウンロードし、適用するようにしよう。

Windows Server 2003 SP1:
ファイル名 日付 バージョン サイズ
WindowsServer2003-KB917425-x86-JPN.exe 2006/04/12 1.0.0.0
2,210,544
 
ファイル名 日付 バージョン サイズ 機能
展開フォルダ
(SP1GDR)
%SystemRoot%\system32\
mshtml.dll 2006/04/08 6.0.3790.2678
3,171,840
Microsoft HTML Viewer
展開フォルダ
(SP1QFE)
%SystemRoot%\system32\
mshtml.dll 2006/04/08 6.0.3790.2678
3,172,864
Microsoft HTML Viewer
 
(旧バージョン)

ファイル名 日付 バージョン サイズ 機能
展開フォルダ
(SP1GDR)
%SystemRoot%\system32\
mshtml.dll 2006/03/29 6.0.3790.2670
3,171,840
Microsoft HTML Viewer
展開フォルダ
(SP1QFE)
%SystemRoot%\system32\
mshtml.dll 2006/03/29 6.0.3790.2670
3,173,376
Microsoft HTML Viewer
 
 
Windows XP SP2:

ファイル名 日付 バージョン サイズ
WindowsXP-KB917425-x86-JPN.exe 2006/04/13 1.0.0.0
2,120,504
 
ファイル名 日付 バージョン サイズ 機能
展開フォルダ
(SP2GDR)
%SystemRoot%\system32\
mshtml.dll 2006/04/10 6.0.2900.2883
3,074,560
Microsoft HTML Viewer
展開フォルダ
(SP2QFE)
%SystemRoot%\system32\
mshtml.dll 2006/04/10 6.0.2900.2883
3,077,120
Microsoft HTML Viewer
 
(旧バージョン)
ファイル名 日付 バージョン サイズ 機能
展開フォルダ
(SP2GDR)
%SystemRoot%\system32\
mshtml.dll 2006/03/29 6.0.2900.2876
3,074,560
Microsoft HTML Viewer
展開フォルダ
(SP2QFE)
%SystemRoot%\system32\
mshtml.dll 2006/03/29 6.0.2900.2876
3,076,608
Microsoft HTML Viewer
情報の対象:
 Windows XP SP2
 Windows Server 2003 SP1

HotFix Report BBS関連スレッド:
・互換性パッチ KB917425 が更新(MS06-013[緊急]:Internet Explorer 用の累積的なセキュリティ更新プログラム)
http://bbs.hotfix.jp/ShowPost.aspx?PostID=5220#5220

   

■そのほかの不具合/追加情報

・サポート技術情報 918207([ヘルプとサポート センター] のショートカットをクリックするとスクリプトエラーが発生する):[IE 6]
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;918207

・サポート技術情報 911829(Outlook Web Access での作成フレームを有効にするとき、クリックする必要があると、任意の編集作業を実行しようとすると、エラー メッセージを表示します):[Exchange Server 2003]
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;911829(機械翻訳)
http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?
FamilyID=5bc06e8a-08eb-4976-bc68-a03ebe3a2552&DisplayLang=ja

・サポート技術情報 916106(Internet Security and Acceleration Server 2004 Service Pack 2 の HTTP 問題に対する更新):[ISA 2004]
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;916106(機械翻訳)
http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?
FamilyID=2aa53ee6-527c-4398-ab7c-fcf8e8dde8ce&DisplayLang=ja
(ISA 2004 Standard Edition)
http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?
FamilyID=ebc32d50-2e9f-4d55-aeff-eeba511827b0&DisplayLang=ja
(ISA 2004 Enterprise Edition)

 

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