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更新日:2006/07/05


不具合ならびに追加情報

情報の種類 セキュリティ番号 タイトル
脆弱性 −/− Internet ExplorerにHTAファイルが実行される危険性など2種類の脆弱性
脆弱性 −/− Internet ExplorerのHTML Helpコントロールにメモリ破損などの脆弱性
不具合解消 MS06-025/− MS06-025のダイヤルアップの不具合を解消した修正プログラムが再リリース
不具合 −/− そのほかの不具合情報
 
[脆弱性]
 
HotFix Alert:
 
セキュリティ番号:
 
サポート技術情報:
Internet ExplorerにHTAファイルが実行される危険性など2種類の脆弱性
情報ソース Plebo Aesdi Nael氏(Full Disclosure)、Secunia
情報の内容 Internet Explorerの脆弱性
条件 Internet Explorerの利用
報告日 2006年6月27日

 Plebo Aesdi Nael氏は、Internet Explorer(IE)に2種類の脆弱性が存在することを報告した。これらの脆弱性により、ユーザーの重要な情報が窃取されるなどの危険性がある。

・Secunia(Internet Explorer Information Disclosure and HTA Application Execution):
http://secunia.com/advisories/20825/

・Full Disclosure(PLEBO-2006.06.16-IE_ONE_MINOR_ONE_MAJOR):
http://lists.grok.org.uk/pipermail/full-disclosure/attachments/
20060627/3d930eda/PLEBO-2006.06.16-IE_ONE_MINOR_ONE_MAJOR.obj

 脆弱性の1つはIEのファイル共有に起因する脆弱性で、Webページ上のファイルをクリックするなどで、リモートに置かれたHTA(HTMLアプリケーション)ファイルがユーザーのコンピュータ上で実行される危険性があるというものだ。HTAとは、HTMLとActiveXコントロールを利用したWebベースのアプリケーションである。これにより、使いやすいユーザー・インターフェイスを持つアプリケーションをWebブラウザ上で利用可能になる。脆弱性により、攻撃者の用意したHTAファイルが実行されると、最悪の場合、コンピュータの制御が完全に奪われる危険性もある。

 もう1つはクロスドメインの脆弱性で、リダイレクト処理のエラーに起因する。この脆弱性が悪用されると、ユーザーの情報が窃取される危険性がある。すでに、この脆弱性に対する実証コードがSecuniaより公開されている。

・Secunia(Internet Explorer Information Disclosure Vulnerability Test):
http://secunia.com/internet_explorer_
information_disclosure_vulnerability_test/

 DA Labでこの実証コードを実行したところ、全修正プログラム適用済みのWindows XP SP1a+IE 6 SP1とWindows XP SP2で脆弱性が存在することを確認した。一方、Windows 2000 SP4+IE 6 SP1では確認できなかった。ただしSecuniaなどは、Windows 2000+IE 6 SP1にも脆弱性が存在するとしていることから、安心はできない。

 現在のところ、マイクロソフトからこれらの脆弱性に対する修正プログラムは提供されていない。Microsoft Security Response Center(MSRC)は、これらの脆弱性を検証しているとBlogで述べている。すでに実証コードが公開されていることから、悪用される危険性は高い。修正プログラムはまだ提供されていないので、不審なWebページは開かないなどの運用上の注意が必要だ。

・Microsoft Security Response Center Blog(Information on a publicly disclosed Windows vulnerability):
http://blogs.technet.com/msrc/archive/2006/06/28/439272.aspx

情報の対象:
 Internet Explorer 6.x

HotFix Report BBS関連スレッド:
・IEに2つの重大な脆弱性
http://bbs.hotfix.jp/ShowPost.aspx?PostID=5535

   
[脆弱性]
 
HotFix Alert:
 
セキュリティ番号:
 
サポート技術情報:
Internet ExplorerのHTML Helpコントロールにメモリ破損などの脆弱性
情報ソース H.D.Moore氏、FrSIRT
情報の内容 Internet Explorerの脆弱性
条件 Internet Explorerの利用
報告日 2006年7月3日

 H.D.Moore氏は、Internet Explorer(IE)のHTML HelpコントロールとMicrosoft Data Access ActiveXコントロール(msado15.dll)に脆弱性が存在することを報告した。

 報告によれば、IEがHTML Helpコントロールのプロパティを処理する過程にメモリ破損の脆弱性が存在し、細工されたWebページを開くと、サービス拒否や任意のコードが実行される危険性があるという。この脆弱性は、細工されたWebページをIEで開くだけで、自動的にHTML Helpコントロールが呼び出され、脆弱性が悪用される。すでにサービス拒否を引き起こす実証コードが公開されている。

・Browser Fun(MoBB #2: Internet.HHCtrl Image Property):
http://browserfun.blogspot.com/2006/07/
mobb-2-internethhctrl-image-property.html

 またMicrosoft Data Access ActiveXコントロールにもヌル・ポインタの脆弱性が存在し、細工されたWebページを開くとIEが異常終了する危険性があるとしている。報告では、この脆弱性が悪用された場合でも、任意のコードが実行されることはないとしている。やはり、サービス拒否を引き起こす実証コードが公開されている。

・Browser Fun(MoBB #1: ADODB.Recordset Filter Property):
http://browserfun.blogspot.com/2006/07/
mobb-1-adodbrecordset-filter-property.html

 DA Labでこれらの実証コードを実行したところ、全修正プログラム適用済みのWindows 2000 SP4+IE 6 SP1、Windows XP SP1a+IE 6 SP1、Windows XP SP2で脆弱性が存在することを確認した。

 現在のところ、マイクロソフトからこれらの脆弱性に対する修正プログラムは提供されていない。すでに実証コードが公開されているので、悪用される危険性が高まっている。不審なWebページは開かないなどの運用上の注意が必要だ。

情報の対象:
 Internet Explorer

   
[不具合解消]
 
HotFix Alert:
MS06-025
 
セキュリティ番号:
MS06-025
 
サポート技術情報:
MS06-025のダイヤルアップの不具合を解消した修正プログラムが再リリース
情報ソース マイクロソフト
情報の内容 MS06-025の修正プログラムの再リリース
条件 MS06-025の未適用または適用後の不具合発生
報告日 2006年6月27日

 マイクロソフトは、MS06-025の修正プログラムを適用するとダイヤルアップ接続が機能しなくなる場合がある、という不具合を解消したMS06-025の更新版修正プログラムの提供を開始した。この不具合は、ターミナル・ウィンドウまたはスクリプトを利用したダイヤルアップ接続を行う場合、ダイヤルアップ接続が行えないというもの。

 マイクロソフトは、MS06-025の旧版の修正プログラムを適用済みで、不具合が発生していない場合は更新版の修正プログラムを適用する必要はないとしている。適用が必要で、すでにMS06-025の旧版の修正プログラムが適用済みの場合でも、アンインストールせずに更新版の修正プログラムが適用可能である。なおMS06-025の旧版の修正プログラムが適用済みの場合、Windows Update/Microsoft Updateにおいて更新版のMS06-025の修正プログラムは表示されないので、ダウンロード・センターから更新版のインストール・パッケージをダウンロードして適用する必要がある。

■ダウンロード先
プラットフォーム ダウンロード・センター WU/MU/SUS/WSUSの表示
Windows 2000 SP4 Windows 2000 用セキュリティ更新プログラム (KB911280)
Windows XP SP1/SP1a/SP2 Windows XP 用セキュリティ更新プログラム (KB911280)
Windows Server 2003 SP未適用/SP1 Windows Server 2003 用セキュリティ更新プログラム (KB911280)

■適用されるファイル情報
 以下のファイルが置き換わる。背景がサクラ色のファイルが、旧版から更新版で変更となったものである。

Windows 2000 SP4:
ファイル名 日付 バージョン サイズ
Windows2000-KB911280-v2-x86-JPN.EXE 2006/06/22 2.0.0.0
930,792
 
ファイル名 日付 バージョン サイズ 機能
展開フォルダ %SystemRoot%\system32\
ipsecmon.exe 2003/05/02 5.0.2195.6738
29,456
IP Security Monitor
oakley.dll 2003/05/02 5.0.2195.6738
417,552
Oakley Key Manager
polagent.dll 2003/05/02 5.0.2195.6738
96,528
IPSec Policy Agent Service
polstore.dll 2003/05/02 5.0.2195.6738
137,488
IPSEC Policy Storage Manager DLL
rasmans.dll 2006/06/21 5.0.2195.7099
161,040
Remote Access Connection Manager
  %SystemRoot%\system32\DRIVERS\
ipsec.sys 2003/04/21 5.0.2195.6738
80,848
IPSEC Driver
  %ProgramFiles%\Support Tools\ (デフォルトの設定)
netdiag.exe 2003/04/21 5.0.2195.6738
390,928
Microsoft Network Availability Test
 
Windows XP SP1/SP1a/SP2:
ファイル名 日付 バージョン サイズ
WindowsXP-KB911280-v2-x86-JPN.exe 2006/06/22 2.0.0.0
1,095,480
 
ファイル名 日付 バージョン サイズ 機能
展開フォルダ
(SP1QFE)
%SystemRoot%\system32\
gptext.dll 2004/08/26 5.1.2600.1581
179,712
GPTExt
ipsecsnp.dll 2006/05/14 5.1.2600.1842
317,440
Internet Protocol Security Policy Management Snap-in for Microsoft Windows 2000
ipsecsvc.dll 2006/05/14 5.1.2600.1842
157,184
Windows IPSec SPD Server DLL
ipsmsnap.dll 2006/05/14 5.1.2600.1842
357,376
IP Security Monitor Snapin
oakley.dll 2006/05/14 5.1.2600.1842
256,000
Oakley Key Manager
polstore.dll 2006/05/14 5.1.2600.1842
96,768
Policy Storage dll
rasmans.dll 2006/06/22 5.1.2600.1861
169,984
Remote Access Connection Manager
winipsec.dll 2006/05/14 5.1.2600.1842
29,184
Windows IPSec SPD Client DLL
  %SystemRoot%\system32\DRIVERS\
ipsec.sys 2006/05/13 5.1.2600.1842
74,368
IPSec Driver
展開フォルダ
(SP2GDR)
%SystemRoot%\system32\
rasmans.dll 2006/06/22 5.1.2600.2936
181,248
Remote Access Connection Manager
展開フォルダ
(SP2QFE)
%SystemRoot%\system32\
rasmans.dll 2006/06/22 5.1.2600.2936
180,736
Remote Access Connection Manager
 
Windows Server 2003 SP未適用/SP1:
ファイル名 日付 バージョン サイズ
WindowsServer2003-KB911280-v2-x86-JPN.exe 2006/06/22 2.0.0.0
596,280
 
ファイル名 日付 バージョン サイズ 機能
展開フォルダ
(RTMGDR)
%SystemRoot%\system32\
rasmans.dll 2006/06/22 5.2.3790.549
169,984
Remote Access Connection Manager
展開フォルダ
(RTMQFE)
%SystemRoot%\system32\
rasmans.dll 2006/06/22 5.2.3790.549
170,496
Remote Access Connection Manager
展開フォルダ
(SP1GDR/
SP1QFE)
%SystemRoot%\system32\
rasmans.dll 2006/06/22 5.2.3790.2731
181,760
Remote Access Connection Manager

情報の対象:
 Windows 2000
 Windows XP
 Windows Server 2003

HotFix Report BBS関連スレッド:
・MS06-025の更新版修正プログラムがリリース
http://bbs.hotfix.jp/ShowPost.aspx?PostID=5526#5526

   

■そのほかの不具合/追加情報

・サポート技術情報 920956(ActiveX ドキュメント上で ALT キーを押すと Internet Explorer がハングする):[Windows XP]
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;920956

・サポート技術情報 922007(開封確認メッセージを送信後 メールの送受信をおこなうとエラー 0x800CCC0F が表示される):[Outlook 2002][Outlook 2003]
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;922007

・サポート技術情報 921884(Windows Media Player における音楽再生中の巻き戻し 早送り機能について):[Media Player 9][Media Player 10]
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;921884

・サポート技術情報 915331(バックアップ処理が失敗することがあって、タイムアウト エラーがボリューム シャドウ コピー サービス ライタで発生することがあります):[Windows Server 2003]
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;915331(機械翻訳)

・サポート技術情報 892839(バックアップ ユーティリティは、 Windows Server 2003 を実行しているコンピュータにログ ファイルを検出しません):[Windows Server 2003 SP未適用]
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;892839(機械翻訳)

・サポート技術情報 919168(Windows Server 2003 でのデバイスのファームウェアを更新した後に、 IDE デバイスが DMA モードでの PIO モードで実行されます):[Windows Server 2003 SP未適用]
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;919168(機械翻訳)

・サポート技術情報 918428(Outlook 2003 は、メールボックス フォルダを右クリックと、 Outlook 2003 の応答を停止することがあります):[Outlook 2003]
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;918428(機械翻訳)

・サポート技術情報 898708(FIX: POST 要求を送信するとき、 6.0 IIS が応答ストリームの途中、「HTTP 100 続行」応答を送信できます):[Windows Server 2003]
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;898708(機械翻訳)
http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?
FamilyID=c0b57f85-6c03-4d85-a845-92474bb8e53c&DisplayLang=ja

#IIS 6.0を実行しているWindows Server 2003が、POST要求を送信したときの応答ストリームの途中で「HTTP 100 Continue」と応答する不具合を解消する修正プログラムの提供

 

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