このページは、HotFix Reportで配信されたセキュリティ情報のバックナンバーです。「更新日」に明記された時点での情報ですのでご注意ください。ご購読の申し込みは「HotFix Report購読の申し込み」 をご参照ください。

トップページ サービスの詳細 セキュリティ情報 購読の申し込み
 

更新日:2006/11/01


不具合ならびに追加情報

情報の種類 セキュリティ番号 タイトル
脆弱性 −/− ActiveXコントロール「ADODB.Connection」にサービス拒否を引き起こす脆弱性
脆弱性 −/− Windows XP SP2のインターネット接続の共有機能にサービス拒否を引き起こす脆弱性
脆弱性 −/− Internet Explorer 7にURL詐称の脆弱性
サポート −/− Office 2003 SP1のサポートが終了
不具合 −/− そのほかの不具合情報
 
[脆弱性]
 
HotFix Alert:
 
セキュリティ番号:
 
サポート技術情報:
ActiveXコントロール「ADODB.Connection」にサービス拒否を引き起こす脆弱性
情報ソース YAG KOHHA氏、milw0rm、The SANS Institute、Microsoft
情報の内容 ADODB.Connection ActiveXコントロールの脆弱性
条件 Internet Explorerの利用
報告日 2006年10月24日

 YAG KOHHA氏は、ActiveXコントロール「ADODB.Connection」のExecute()関数にメモリ破損の脆弱性が存在することを報告し、あわせて実証コードを公開した。Internet Explorer(IE)で、Execute()関数に不正な値が設定されたWebページを開くとIEが異常終了するという。

・milw0rm(Internet Explorer 'ADODB.Connection' object 'Execute' Function Vulnerability POC):
http://www.milw0rm.com/exploits/2629

 The SANS Instituteなどは、「公開されている実証コードは、IEを異常終了させるだけだが、任意のコードが実行できる可能性もある」としている。またMicrosoftは、Microsoft Security Response Center(MSRC) Blogにおいて、この脆弱性の調査を開始したことを明らかにしている。

・The SANS Institute(ADODB.connection Vuln):
http://isc.sans.org/diary.php?storyid=1807

・MSRC Blog(ADODB.Connection POC Published):
http://blogs.technet.com/msrc/archive/2006/10/27/
adodb-connection-poc-published.aspx

 現在のところ修正プログラムは提供されていないので、怪しいWebページを開かないなど、運用で回避するしかない。また、ADODB.ConnectionのCLSIDに対してkillbitを設定することで脆弱性の回避が可能だ。killbitを設定する方法は、「セキュリティTIPS:Internet ExplorerでActiveXコントロールの実行を個別に禁止する方法」を参照してほしい。ただし、この回避策を実行すると、ADODB.Connection ActiveXコントロールを使用するWebサイトが、正しく表示/機能しなくなるので注意が必要だ。

ActiveXコントロール CLSID
ADODB.Connection {00000514-0000-0010-8000-00AA006D2EA4}

・セキュリティTIPS(Internet ExplorerでActiveXコントロールの実行を個別に禁止する方法):
http://www.hotfix.jp/archives/tips/2005/tips05-04.html

情報の対象:
 Internet Explorer

HotFix Report BBS関連スレッド:
・ActiveXコントロール「ADODB.connection」にDoSの脆弱性、修正プログラム未提供
http://bbs.hotfix.jp/ShowPost.aspx?PostID=6063

   
[脆弱性]
 
HotFix Alert:
 
セキュリティ番号:
 
サポート技術情報:
Windows XP SP2のインターネット接続の共有機能にサービス拒否を引き起こす脆弱性
情報ソース h07氏、milw0rm、Secunia、The SANS Institute
情報の内容 Windows XP SP2の脆弱性
条件 インターネット接続共有の利用
報告日 2006年10月28日

 h07氏は、Windows XP SP2のインターネット接続の共有(ICS)のNAT機能に脆弱性が存在し、細工したパケットを受信するとWindows XP SP2が異常終了することを報告し、実証コードを公開した。ICSは、ICSを有効にしたコンピュータを経由して複数のコンピュータからインターネットにアクセスすることを可能にする機能である。

・milw0rm(Microsoft Windows NAT Helper Components (ipnathlp.dll) 0day Remote DoS Exploit):
http://www.milw0rm.com/exploits/2672

・Secunia(Microsoft Windows Internet Connection Sharing Denial of Service):
http://secunia.com/advisories/22592/

・The SANS Institute(Remote DoS released targets Windows Firewall/Internet Connection Sharing (ICS) service component (NEW)):
http://isc.sans.org/diary.php?storyid=1809

 この脆弱性が悪用されると、ICSが有効なWindows XP SP2は、細工したパケットを受信しただけで、リモートから異常終了させられてしまう。

 ICSが有効かどうかは、[管理ツール]-[サービス]を開いて「Windows Firewall/Internet Connection Sharing (ICS)」というサービスの状態を確認すればよい。開始されていれば有効になっている。

 現在のところ、マイクロソフトからこの脆弱性に対する修正プログラムは提供されていない。この脆弱性は、現在のところローカル・ネットワーク側からのみ攻撃が可能だとされており、インターネットから攻撃を受ける可能性は低いようだ。しかし万一これが可能だとすれば、悪用により重大な被害が発生する危険性がある。修正プログラムが提供されるまで、ブロードバンド・ルータでICSを代替するなど回避策を実行した方がよい。なお、ICSを無効にするとWindowsファイアウォールが利用できなくなり、かえって脆弱になりかねないので注意が必要だ。

情報の対象:
 Windows XP SP2

HotFix Report BBS関連スレッド:
・インターネット接続の共有(ICS)にDoSの脆弱性、修正プログラム未提供
http://bbs.hotfix.jp/ShowPost.aspx?PostID=6064

   
[脆弱性]
 
HotFix Alert:
 
セキュリティ番号:
 
サポート技術情報:
Internet Explorer 7にURL詐称の脆弱性
情報ソース Secuniaなど
情報の内容 Internet Explorer 7の脆弱性
条件 Internet Explorer 7の利用
報告日 2006年10月25日

 Secuniaは、Internet Explorer(IE) 7にURL詐称の脆弱性が存在し、ポップアップ・ウィンドウのアドレス・バーに異なるURLが表示される危険性があると報告した。

・Secunia(Internet Explorer 7 Popup Address Bar Spoofing Weakness):
http://secunia.com/advisories/22542/

 Secuniaでは、脆弱性を確認する検証用Webページを用意しており、IE 7でそのページを開くと、ブラウザ内はSecuniaのWebページで、アドレス・バーにはMicrosoftのURLが表示されたポップアップ・ウィンドウが開く。実際のところアドレス・バーには、SecuniaのURLに続き、詐称用のMicrosoftのURLが記述されており、空白によってSecuniaのURLがアドレス・バーの左側に隠れている。

 本来のURLは、ウィンドウやアドレス・バーをクリックしたり、ポップアップ・ウィンドウをタブで表示するように設定したりすることで、表示させることが可能だ。この脆弱性は、フィッシングなどに悪用される危険性がある。怪しいサイトにアクセスしないことはもちろん、操作中に何らかの疑問を感じたときには、ウィンドウをクリックしたあと、アドレス・バーのURLを再確認するなどの注意が必要だ。

情報の対象:
 Windows XP SP2+Internet Explorer 7
 Windows Server 2003 SP1+Internet Explorer 7

HotFix Report BBS関連スレッド:
・IE7にアドレス・バーのURLを詐称できる脆弱性。修正プログラム未提供
http://bbs.hotfix.jp/ShowPost.aspx?PostID=6066

   
[サポート]
 
HotFix Alert:
 
セキュリティ番号:
 
サポート技術情報:
Office 2003 SP1のサポートが終了
情報ソース マイクロソフト
情報の内容 Office 2003 SP1のサポート終了
条件 Office 2003 SP1の利用
報告日 2006年10月31日

 マイクロソフトは、同社のプロダクト・サポート・ライフサイクルに従い、Office 2003 SP1のサポートを2006年10月10日に終了した。

・マイクロソフト(サポート対象サービス パック − Office):
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=fh;JA;lifesupsps#Office

 Office 2003 SP1のサポートが終了したことに伴い、今後はOffice 2003 SP1に対するセキュリティ更新プログラムを含む、すべての修正プログラムが一般提供されなくなるものと思われる。Office 2003にはすでにSP2がリリースされており、SP1を利用している場合は、SP2をインストールすることで、引き続きサポートを受けることが可能だ。至急、Office 2003 SP2をインストールすることをすすめる。なお、Office 2003のセキュリティ更新プログラムの一般提供(延長サポートに含まれる)が終了するのは、2014年1月14日である。

情報の対象:
 Office 2003 SP1

HotFix Report BBS関連スレッド:
・Office 2003 SP1のサポートが終了
http://bbs.hotfix.jp/ShowPost.aspx?PostID=6061

   

■そのほかの不具合/追加情報

・サポート技術情報 917909(大きな負荷の Microsoft Windows Server 2003 を実行すると、 Windows は、応答を Windows が停止します):[Windows Server 2003]
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;917909(機械翻訳)

・サポート技術情報 925342(クライアント コンピュータが Windows Server 2003 で実行されている Web ページに要求を送信するとき、 W3wp.exe プロセスは、応答を停止します):[Windows Server 2003]
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;925342(機械翻訳)

・サポート技術情報 925681(Windows XP で Internet Explorer を使用する場合、インターネットからファイルをダウンロードするとき、ダウンロードがダウンロードは、応答を停止します):[Windows XP]
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;925681(機械翻訳)

・サポート技術情報 908676(FIX:より長い時間 Internet Explorer 6 の多くの非 ASCII 文字を含む HTML ページを読み込むために、とります):[Windows XP]
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;908676(機械翻訳)

・サポート技術情報 925104(32 つ以上プロセッサを搭載する Microsoft Windows Server 2003 ベースのコンピュータを使用する場合、" PerfOS イベント ID :2001 インチエラー システム ログが多くの報告します):[Windows Server 2003,Enterprise Edition/Datacenter Edition]
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;925104(機械翻訳)

・サポート技術情報 920342(更新は、更新は、PNRP Microsoft Windows XP を実行しているコンピュータのバージョン 2.0 に PNRP をアップグレードするのに使用できます):[Windows XP SP2]
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;920342(機械翻訳)
http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?
FamilyID=55219164-ec71-4a32-a648-4ed2582ebc7c&DisplayLang=ja

#Windows Vistaで実装される「PNRP 2.0」をWindows XP SP2で利用可能にするための修正プログラムの提供

・サポート技術情報 925766(2006年 October Windows XP Media Center Edition のために、ロールアップを更新します):[Windows XP MCE 2005 UR2]
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;925766(機械翻訳)
http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?
FamilyID=8a2e5868-c2b9-4131-b08e-afc7cb0a6576&DisplayLang=ja

#Windows XP Media Center Edition 2005 Update Rollup 2以降の修正をまとめた累積的な修正プログラムの提供

・サポート技術情報 917013(Windows デスクトップ検索 3.0 は、使用できます):[Windows XP SP2][Windows Server 2003 SP1/R2]
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;917013
http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?
FamilyID=4982072f-7660-492f-b96c-e42b4f5ab4aa&DisplayLang=ja
(Windows XP SP2)
http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?
FamilyID=44be130c-631c-48bc-94a5-29dc704d608c&DisplayLang=ja
(Windows Server 2003 SP1/R2)
#Windowsデスクトップ サーチ 3.0正式版の提供

・サポート技術情報 924330(BizTalk Server 2004 Service Pack 2 に修正される問題の一覧):[BizTalk Server 2004]
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;924330
http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?
FamilyID=d20b4510-e5a6-4d7b-87a1-4bd52bdd57b8&DisplayLang=ja

#BizTalk Server 2004のSP2の提供開始

・サポート技術情報 923706(システム センターデータ保護 マネージャ 2006 のために、最新の Service Pack を入手する方法):[System Center Data Protection Manager 2006]
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;923706(機械翻訳)
http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?
FamilyID=93b4745c-a10b-44a9-9117-06fc4865b9f4&DisplayLang=ja

#System Center Data Protection Manager(DPM) 2006のSP1の提供開始

・ダウンロード センター(ダウンロードの詳細 : Microsoft Windows Rights Management Services クライアント Service Pack 2 - x86)
http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?
FamilyID=02da5107-2919-414b-a5a3-3102c7447838&DisplayLang=ja

#Rights Management Services(RMS)クライアントのSP2の提供

 

UpdateEXPERTは、管理者の負担を大幅に軽減するHotFix管理ツールです。
HotFix Reportは、UpdateEXPERTユーザー向けの情報を含んでいます。UpdateEXPERTに関する詳細ならびにお問い合わせは、アップデートテクノロジー株式会社のホームページをご参照ください。
 
Copyright (C) Digital Advantage Corp.
このメールは、HotFix Reportにご登録いただいておりますユーザー様にお送りしています。
無断で複製・再配信などを行うことはできません。このメールに関する問い合わせ先
info@hotfix.jp
HotFix Reportでは、細心の注意を払って情報提供を行っておりますが、本サービスにおける情報の正確性、最新性、適切性などについて、明示的又は黙示的な保証を行いません。また本サービスの停止や欠陥、それらに起因して発生する損失や損害について、一切責任を負いません。