マイクロソフトは、Internet Explorer(IE) 7日本語版の提供を開始した。IE 7は、Windows XP SP2とWindows
Server 2003 SP1にのみインストールすることが可能で、タブ機能やRSSフィード機能の追加、セキュリティ機能の強化などが行われている。
ただし、セキュリティ機能の強化などに伴い、これまで表示できたWebページが表示できなくなるなどの副作用も発生している。またタブ機能の追加により、ユーザー・インターフェイスも変更されたため、慣れるまでは操作に戸惑う可能性もある。不具合が発生することも懸念されるので、企業内で広く配布を開始する前に、事前に十分な検証を実施することをおすすめする。HotFix
Report BBSにおいて、IE 7の不具合情報に関するスレッドが作成された。BBSの参加者より、このスレッドに鋭意情報が追加されると思われるので、適宜参照されたい。
・HotFix Report BBS(Internet Explorer 7 (IE7) に関するトラブルや解決策など):
http://bbs.hotfix.jp/ShowPost.aspx?PostID=6087
現在のところ、Windows XP SP2とWindows Server 2003 SP1に対しては、ダウンロード・センターから対応パッケージをダウンロードして、手動でインストールする必要がある。
・ダウロード・センター(Windows XP SP2 向け Windows Internet Explorer 7):
http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?
FamilyID=9ae91ebe-3385-447c-8a30-081805b2f90b&DisplayLang=ja
・ダウロード・センター(Windows Server 2003 SP1 向け Windows Internet Explorer 7):
http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?
FamilyID=bc327d94-4f2c-481f-8595-fa5b90b11bfc&DisplayLang=ja
マイクロソフトは、日本語版Windows XP SP2/Windows Server 2003 SP1に対して、IE 7のリリースから6カ月後の2007年4月ないし5月に、Microsoft
Update(「優先度の高い更新プログラム」として登録)/自動更新による配布を開始予定としている。なお英語版Windows XP SP2/Windows Server
2003 SP1に対しては、11月1日よりMicrosoft Update/自動更新によるIE 7の配布が開始されている。またドイツ語版/フランス語版/スペイン語版なども11月中旬より、Microsoft
Update/自動更新によるIE 7の配布が開始される予定だ。
組織内でMicrosoft Update(高速インストール)/自動更新を使ったIE 7のインストールをブロックしたい場合は、マイクロソフトが提供している「自動配布の無効化ツールキット」を利用すればよい(Microsoft
Updateのカスタム・インストールや手動によるインストールをブロックすることはできない)。提供開始前に無効化ツールを設定しておく必要があるので、6カ月後からの提供開始とはいえ、いまから設定しておいた方がよいだろう。「自動配布の無効化ツールキット」の使い方については、セキュリティTIPS「Internet
Explorer 7の自動インストールをブロックする方法」を参照していただきたい。
・セキュリティTIPS(Internet Explorer 7の自動インストールをブロックする方法):
http://www.hotfix.jp/archives/tips/2006/tips06-01.html
|