MS07-011/926436 |
OLEダイアログのメモリ破損の脆弱性により、リモートで任意のコードが実行される危険性 |
(Microsoft OLE ダイアログの脆弱性により、リモートでコードが実行される) |
対応の緊急性:早期適用 [攻撃コード未公開][攻撃事例なし]
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危険性 |
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脆弱性による危険性を示す。「緊急適用」の場合、すでに攻撃コードが公開されているなど、脆弱性を悪用した攻撃が開始される可能性がある。「SP待ち」の場合、現時点では危険性がそれほど高くないため、サービスパックに反映されるまで待つことが可能であることを示す。 |
可能性のある攻撃
攻撃手法
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脆弱性の影響
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リモート攻撃 |
ウイルス/ワーム |
電子メール添付 |
Webサイトへの誘導 |
コードの実行 |
権限の昇格 |
情報の漏えい |
サービス拒否 |
なりすまし |
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○
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○
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○
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○
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Windows OSで提供されているOLEダイアログのコンポーネントにメモリ破損の脆弱性が存在し、リッチ・テキスト形式(RTF)のファイルに埋め込まれた細工済みのOLEオブジェクトを対話的に操作すると、リモートで任意のコードが実行される危険性がある。
攻撃は、細工したRTFファイルをWebページ上に置くか、電子メールの添付ファイルとして送信し、それをユーザーに開かせるように誘導することで実行される可能性がある。ただし、攻撃はRTFファイル内に埋め込まれたOLEオブジェクトを開き、対話的操作をしない限り実行されないということだ。
ファイルを開いただけで攻撃が実行される危険性はないが、特定の企業や団体をターゲットにした電子メール添付型ウイルスに悪用されることが懸念される。
マイクロソフトによれば、MS07-011の脆弱性は非公開で報告されたとしており、現時点で実証コードや攻撃例は確認されていないという。ただし脆弱性が公開されたことから、悪用の危険性増大が予想される。なるべく早期に修正プログラムを適用した方がよい。
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脆弱性の内容
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Windows OSのOLEダイアログのコンポーネントが、RTFファイルに埋め込まれたOLEストリームを解析する過程に脆弱性が存在する。RTFファイルに埋め込まれた細工済みのOLEオブジェクトをユーザーが対話的に操作する際にメモリ破損が起こり、任意のコードが実行される危険性がある。
RTFファイルは、Windows OSに標準で添付されているアプレットであるワードパットでも開くことが可能だ。そのため、Officeがインストールされていない環境でも脆弱性の影響を受けるので注意が必要だ。
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対象プラットフォーム
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影響を受けるソフトウェア |
対象プラットフォーム |
Windows 2000 |
Windows 2000 SP4 |
Windows XP |
Windows XP SP2 |
Windows Server 2003 |
Windows Server 2003 SP未適用/SP1/R2 |
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‥‥‥ DA Lab:HotFixテスティング・チームからのコメント
‥‥‥
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■適用テストの結果
DA Labでは、以下のプラットフォームで修正プログラムの適用テストを行った。
プラットフォーム
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適用テスト結果
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Windows 2000 Professional SP4 |
○
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Windows 2000 Server SP4 |
○
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Windows 2000 Advanced Server SP4 |
○
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Windows XP Professional SP2 |
○
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Windows Server 2003, Standard Edition SP未適用 |
○
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Windows Server 2003, Enterprise Edition SP未適用 |
○
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Windows Server 2003, Standard Edition SP1 |
○
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Windows Server 2003, Enterprise Edition SP1 |
○
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Windows Server 2003 R2, Standard Edition |
○
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Windows Server 2003 R2, Enterprise Edition |
○
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○は問題なし、△は一部に問題あり、×は適用による障害あり |
■MBSA 2.0の結果
MS07-011の修正プログラムが正しく適用されているかどうかは、MBSA 2.0で確認可能である。未適用の場合は、「Windowsのセキュリティの更新プログラム」の「結果の詳細情報」に以下のいずれかが表示される。
- Windows 2000 用セキュリティ更新プログラム (KB926436)
- Windows XP 用セキュリティ更新プログラム (KB926436)
- Windows Server 2003 用セキュリティ更新プログラム (KB926436)
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適用時の注意点
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■MS07-011/012/013はすべて適用した方がよい
MS07-011/012/013の脆弱性は、いずれもRTFファイルに埋め込まれたOLEオブジェクトを対話的に操作する際に攻撃が実行されることから、悪用方法において類似点が存在する。しかしこの3件の脆弱性は、異なるソフトウェア・コンポーネントに存在する脆弱性を解消する。そのため、MS07-011/012/013の修正プログラムは、すべて適用する必要がある。それぞれに依存関係がないため、いずれの順番で適用してもよい。
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プラットフォーム |
ダウンロード・センター |
WU/MU/SUS/WSUSの表示 |
Windows 2000 SP4 |
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Windows 2000 用セキュリティ更新プログラム (KB926436) |
Windows XP SP2 |
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Windows XP 用セキュリティ更新プログラム (KB926436) |
Windows Server 2003 SP未適用/SP1/R2 |
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Windows Server 2003 用セキュリティ更新プログラム (KB926436) |
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以下のファイルにパッチが適用される。障害の発生が懸念される場合は、これらのファイルのバックアップを取っておくとよい。
Windows 2000 SP4:
ファイル名 |
日付 |
バージョン |
サイズ |
Windows2000-KB926436-x86-JPN.EXE |
2006/10/19 |
1.0.0.0 |
535,016
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ファイル名 |
日付 |
バージョン |
サイズ |
機能 |
展開フォルダ |
%SystemRoot%\system32\ |
oledlg.dll |
2006/10/19 |
5.0.2195.7114 |
115,472
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Microsoft Windows OLE 2.0 User Interface Support |
Windows XP SP2:
ファイル名 |
日付 |
バージョン |
サイズ |
WindowsXP-KB926436-x86-JPN.exe |
2006/11/08 |
1.0.0.0 |
539,448
|
ファイル名 |
日付 |
バージョン |
サイズ |
機能 |
展開フォルダ
(SP2GDR/
SP2QFE)
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%SystemRoot%\system32\ |
oledlg.dll |
2006/10/17 |
5.1.2600.3016 |
119,296
|
Microsoft Windows OLE 2.0 User Interface Support |
Windows Server 2003 SP未適用/SP1/R2:
ファイル名 |
日付 |
バージョン |
サイズ |
WindowsServer2003-KB926436-x86-JPN.exe |
2006/10/17 |
1.0.0.0 |
558,904
|
ファイル名 |
日付 |
バージョン |
サイズ |
機能 |
展開フォルダ
(RTMGDR/
RTMQFE)
|
%SystemRoot%\system32\ |
oledlg.dll |
2006/10/16 |
5.2.3790.601 |
116,736
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Microsoft Windows OLE 2.0 User Interface Support |
展開フォルダ
(SP1GDR/
SP1QFE)
|
%SystemRoot%\system32\ |
oledlg.dll |
2006/10/16 |
5.2.3790.2813 |
120,320
|
Microsoft Windows OLE 2.0 User Interface Support |
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修正プログラムが正しく適用できたかどうかは、以下のレジストリ・キーにある値を調べることで確認できる。
・Windows 2000 SP4:
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Updates\Windows 2000\SP5\KB926436\Filelist以下のファイル一覧を確認する
・Windows XP SP2:
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Updates\Windows XP\SP3\KB926436\Filelist以下のファイル一覧を確認する
・Windows Server 2003 SP未適用/SP1/R2:
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Updates\Windows Server 2003\SP2\KB926436\Filelist以下のファイル一覧を確認する
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予想適用時間
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修正プログラム名 |
50台 |
100台 |
250台 |
500台 |
Windows2000-KB926436-x86-JPN.EXE
(Windows 2000 SP4) |
18分 |
27分 |
52分 |
1時間34分 |
WindowsXP-KB926436-x86-JPN.exe
(Windows XP SP2) |
18分 |
27分 |
52分 |
1時間34分 |
WindowsServer2003-KB926436-x86-JPN.exe
(Windows Server 2003 SP未適用/SP1/R2) |
18分 |
27分 |
52分 |
1時間34分 |
1コンソールのUpdateEXPERT 6.1で、今回の修正プログラムを適用するのにかかる時間を概算したもの。ネットワーク環境や適用するコンピュータの性能などによって適用時間は異なる。あくまでも目安として利用してほしい。
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UpdateEXPERT上の表示
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・Windows 2000 SP4:
[展開ビュー]−[OS]タブに「名前:Windows2000-KB926436-x86-JPN.EXE」で登録
・Windows XP SP2:
[展開ビュー]−[OS]タブに「名前:WindowsXP-KB926436-x86-JPN.exe」で登録
・Windows Server 2003 SP未適用/SP1/R2:
[展開ビュー]−[OS]タブに「名前:WindowsServer2003-KB926436-x86-JPN.exe」で登録
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