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本ページは、2007/05/16日付け配信のHotFix Weeklyから、svchost.exeの不具合に関する情報を抜粋したものです。

情報の種類 セキュリティ番号 タイトル
不具合解消 −/937383 svchost.exeによってCPU占有率が100%となる不具合を解消する修正プログラムとWUA 3.0の提供開始
不具合解消 −/930916 Windows XPのNTFS関連の不具合修正プログラムが自動更新/Microsoft Updateで公開
実証コード MS07-027/− MS07-027の「任意のファイルの書き換えの脆弱性」に対する実証コードが公開
更新 MS06-068/− MS06-068にはMS05-032が含まれない
脆弱性 −/− セキュリティ・アドバイザリ
不具合 −/− そのほかの不具合情報
 
[不具合解消]
 
HotFix Alert:
 
セキュリティ番号:
 
サポート技術情報:
937383
svchost.exeによってCPU占有率が100%となる不具合を解消する修正プログラムとWUA 3.0の提供開始
情報ソース マイクロソフト、WSUS Product Team Blog
情報の内容 svchost.exeによってCPU占有率が100%となる不具合の解消
条件 Windows 2000/Windows XP/Windows Server 2003の利用
報告日 2007年5月9日

 マイクロソフトは、OfficeがインストールされたWindows 2000/Windows XP/Windows Server 2003において、自動更新/Microsoft Update/Windows Updateを実行すると、svchost.exe(自動更新サービスを起動するサービス・プログラム)プロセスによって長時間CPU占有率が100%となる不具合があることを明らかにし、それを解消するための修正プログラムとWindows Update Agent 3.0(WUA 3.0)の提供を開始した。WUAとは、Microsoft Update/Windows UpdateやWSUSなどと連携して働くクライアントPC側の修正プログラム検出/適用ソフトウェアのことで、従来はバージョン2.0が使われていた。

・サポート技術情報 937383(Microsoft Update または Windows Update が終了しない):
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;937383

 この不具合が発生するのは、Windows Installer 3.1を利用するアプリケーション(Officeなど)に対して修正プログラムを適用するか、以下の更新/検出メカニズムを使用した場合である。

  • Windows Update/Microsoft Update/自動更新などのマイクロソフトの更新サイト
  • WSUS
  • MBSA
  • Microsoft Systems Management Server(SMS)のインベントリ・ツール

 svchost.exeプロセスによってCPU占有率が100%になり、数分から十数分ほどコンピュータの負荷が非常に高い状態となる。この間、ユーザーはほとんどコンピュータを操作できなくなる。またsvchost.exeがアプリケーション・エラーを起こすこともある。

 2007/02/28日付け配信のHotFix Weeklyで報告したように、この不具合に対しては、すでに修正プログラムがダウンロード・センターで提供されていた。しかし根本的に不具合を解消するものではなく、場合によっては症状が悪化する場合があるなど、問題が残るものであった。

・HotFix Weekly 2007/02/28日付け(svchost.exeによってCPU占有率100%となる不具合を解消する修正プログラムの提供開始):
http://www.hotfix.jp/archives/alert/2007/news07-0228.html#01

 今回提供された更新版(Windows XP SP2向けはv3、Windows Server 2003 SP1/SP2向けはv5)の不具合修正プログラム(KB927891)とWUA 3.0の両方をインストールすることで、svchost.exeの不具合は解消するとしている(Windows 2000に対しては不具合修正が提供されない。WUA 3.0のみで不具合が解消されるとしている)。実際、DA Labで両方を適用した結果、Office向けの修正プログラムを適用しても、svchost.exeによってCPU占有率が長時間100%のままになる不具合は解消された。

 不具合修正プログラム(KB927891)のみの適用では、症状が悪化する可能性があるので注意が必要だ。必ずWUA 3.0とともに適用すること。WUA 3.0のインストールは、前出の「サポート技術情報:937383」の「Windows Update Agent 3.0をインストールする」の項目にファイルのダウンロードが可能なリンクがあるので、それをクリックし、ファイルを保存した上で実行すればよい。なおサポート技術情報によれば、不具合修正プログラム(KB927891)とWUA 3.0の適用に順番はないということだ。ただ、不具合修正プログラム(KB927891)の適用後にコンピュータの再起動が要求されることが多いので、WUA 3.0→不具合修正プログラム(KB927891)→再起動、という順番でそれぞれ実行すると効率がよいだろう。

・ダウンロード・センター(Windows XP 用の更新プログラム (KB927891)):
http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?
FamilyID=7a81b0cd-a0b9-497e-8a89-404327772e5a&DisplayLang=ja

・ダウンロード・センター(Windows Server 2003 用の更新プログラム (KB927891)):
http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?
FamilyID=2a4a8f01-acd6-42a1-bb78-3d83caeda7a7&DisplayLang=ja

 WSUS Product Team Blogによれば、WUA 3.0は2007年5月22日(米国時間)からWSUSによる提供が開始されるということだ。同時にMicrosoft Updateによる提供も開始されるものと思われる。

・WSUS Product Team Blog(Update on svchost/msi performance issue and 3.0 Client distribution plan):
http://blogs.technet.com/wsus/archive/2007/04/28/update-on.aspx

情報の対象:
 Windows 2000
 Windows XP
 Windows Server 2003

HotFix Report BBS関連スレッド:
・KB927891の修正プログラムが更新(Re: 自動更新などでOfficeパッチが配布されるとsvchosts.exeが……)
http://bbs.hotfix.jp/ShowPost.aspx?PostID=6749#6749

   
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