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■msiファイルにオプションを指定して実行する方法
Windows Installerを利用するインストール・パッケージ(拡張子がmsiのファイル、以下msiファイル)は、msiファイル自体をダブルクリックすることで、インストール・ウィザードが起動してインストール作業が行える。しかし企業などで大量のクライアントにユーザーの操作なしに適用させたいような場合、コマンド・プロンプトで以下のコマンドを実行することで、ユーザーの操作なしで、インストール完了後に再起動しないで適用が可能だ(再起動が必須な修正プログラムは、再起動するまで修正プログラムの適用が完了しないので注意。また以下のオプションのうち一部は、Windows
Installer 3.xでのみ有効)。
C:\> msiexec /i <.msiファイル名> /quiet /norestart |
msiexec.exeの主なオプションは以下の表のとおり。用途によってオプションを選択するとよい。
| 主なオプション |
説明 |
| インストール・オプション |
| /i <.msiファイル名> |
<.msiファイル名>をインストールまたは構成する |
| /x <.msiファイル名> |
<.msiファイル名>をアンインストールする |
| /quiet |
ユーザーの操作なしでインストール |
| /passive |
進行状況バーのみ表示してユーザーの操作なしでインストール |
| /qn |
ユーザーの操作なしでインストール(/quietと同等) |
| /qb |
進行状況バーのみ表示してユーザーの操作なしでインストール(/passiveと同等) |
| /qr |
ウィザードを表示してユーザーの操作なしでインストール |
| /qf |
ウィザードを表示してユーザーの操作でインストール |
| /help |
ヘルプの表示 |
| 再起動オプション |
| /norestart |
インストール完了後に再起動しない |
| /promptrestart |
再起動が必要な場合は、ユーザーに再起動を要求する |
| /forcerestart |
インストール後にコンピュータを再起動する |
| ログ・オプション |
| /li <ログ・ファイル名> |
状態メッセージのログを<ログ・ファイル名>に出力する |
| /le <ログ・ファイル名> |
すべてのエラー・メッセージのログを<ログ・ファイル名>に出力する |
| /lv <ログ・ファイル名> |
詳細出力のログを<ログ・ファイル名>に出力する |
| /lx <ログ・ファイル名> |
詳細デバッグ情報のログを<ログ・ファイル名>に出力する |
| 修復オプション |
| /fp <.msiファイル名> |
ファイルが見つからない場合に<.msiファイル名>を修復する |
| /fo <.msiファイル名> |
ファイルが見つからないか古いバージョンがインストールされている場合に<.msiファイル名>を修復する |
| /fa <.msiファイル名> |
すべてのファイルをインストールする |
ただしWindows Installerのバージョンによっては、/qオプションをつけると、%Systemroot%\system32\dllcacheフォルダにファイルがコピーされない不具合がある。事前に検証した上で、実行した方がよい。
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