■[UE 6.1]UpdateEXPERTでワークグープ構成のWindows XP Professionalを管理する方法
UpdateEXPERTは、基本的にドメイン・ネットワーク(NTドメインまたはActive Directoryドメイン)に参加しているコンピュータを管理対象にすることを前提としている。しかしワークグループ構成のコンピュータであっても、アカウントなどの設定を行うことで管理対象とすることができる。
しかしワークグループ構成のWindows XP Professionalを管理する場合には、一部の設定を変更する必要がある。ワークグループ構成のWindows
XP Professionalでは、デフォルトでフォルダ・オプションの「簡易ファイルの共有を使用する」が有効となっている。「簡易ファイルの共有」機能を利用すると、容易にワークグループ内のユーザー同士でファイルの共有が行える。その一方で、誰もがファイルにアクセスできるようにするため、リモート・ユーザーが常にGuestアカウントとして認証されるようになる(このGuestアカウントを「ForceGuest」と呼ぶ)。そのため、UpdateEXPERTからのアクセスもGuestアカウントとして認証される。これにより、UpdateEXPERTで管理者権限を持つユーザーのアカウントを設定していても、Guestアカウントで認証されることから、管理対象とするコンピュータのadmin$共有などへのアクセスが正常に行えない。
そこで、UpdateEXPERTで管理できるようにするため、「簡易ファイルの共有」機能を無効にする必要がある。それにはWindowsエクスプローラの[ツール]−[フォルダ
オプション]メニューを選択し、[フォルダ オプション]ダイアログ−[表示]タブの「詳細設定」から「簡易ファイルの共有を使用する」を探し、チェックを外せばよい。
ワークグループ構成のWindows XP Professionalに対してクエリを実行して、[ネットワーク]ペインのコンピュータ・アイコンに、黄色●に!マークがついたアイコンが表示されているような場合は、「簡易ファイルの共有」機能が有効になっている可能性がある。
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