■[UE 6.1]UpdateEXPERTでサービスパックなどのファイル・サイズが大きな修正プログラムを適用する方法
UpdateEXPERTでは、OSやOffice製品のサービスパックを適用することができる。しかしサービスパックは、一般的なセキュリティ修正プログラムや不具合修正プログラムに比べてファイル・サイズが大きく、100Mbytes以上になることも珍しくない。
こうしたファイル・サイズの大きな修正プログラムを適用する場合、注意すべき点がある。
まず、ファイル・サイズの大きな修正プログラムの場合、マイクロソフトのサイトからのダウンロードに失敗するケースがある。そのため、いきなりインストール・ウィザードを起動するのではなく、事前に修正プログラムをダウンロードし、正しくダウンロードができたかどうか確認した方がよい。マスター
エージェントの修正プログラムがダウンロードされるフォルダ(デフォルトでは%SystemRoot%\UEAgent\Downloadフォルダ)をWindowsエクスプローラで開き、フォルダやファイル名の日付から該当するファイルを探し、そのファイル・サイズを確認する。ファイル・サイズが小さい場合は、ダウンロードに失敗しているので、再度、ダウンロードを行う。
サービスパック名 |
UpdateEXPERTでの
格納ファイル名 |
ファイル・サイズ
(bytes) |
Windows 2000 SP4 |
0x10000102 |
138,817,112
|
Windows XP SP1a |
0x10000147 |
131,510,368
|
Windows XP SP2 |
0x1000072D |
286,396,136
|
Windows Server 2003 SP1 |
0x100008F6 |
396,374,016
396,380,920
|
SQL Server 2000 SP4 |
0x100008FD |
71,277,624
|
Office 2000 SP3 |
0x100001FF |
17,053,080
|
Office XP SP3 |
0x10000056 |
17,887,272
|
Office 2003 SP1 |
0x100006E2 |
30,104,104
|
Office 2003 SP2 |
0x10000A61 |
70,197,008
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代表的なサービスパックのファイル・サイズなど |
またマイクロソフトのダウンロード・センターから、Internet Explorerなどを利用して修正プログラムのインストール・パッケージをダウンロードし、UpdateEXPERTに読み込んでもよい(この際、正しくファイルがダウンロードされていることを確認すること)。修正プログラムの読み込みは、[修正プログラム]ペインで、該当する修正プログラムのエントリを探し、右クリックの[場所の指定]メニューを選択して、修正プログラムの場所を指定すればよい。
適用する際にも注意が必要だ。大きなファイルが管理対象コンピュータに転送されることになるため、ネットワークの負荷が増大し、業務に支障が生じる可能性があるからだ。適用をスケジュールする時間帯を考慮するとともに、ネットワーク帯域を圧迫しないように管理対象コンピュータを数台ずつ分割して順番に適用をスケジュールするとよい(ユニキャストで転送が行われるため、複数台に適用をスケジュールすると、その台数分だけ転送容量が増加する)。ネットワーク負荷が高い状態のときに適用をスケジュールすると、管理対象コンピュータへの修正プログラムの転送が正常に行えず、適用に失敗することもある。事前に、どの程度ネットワーク負荷があるのかを確認しておくとよいだろう。
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