■[UE 6.1]セキュリティ更新プログラムのみ効率よく適用する方法
UpdateEXPERTには、セキュリティ更新プログラム以外にも不具合修正プログラムなどもデータベースに登録されており、容易に適用できるようになっている。一方、セキュリティ更新プログラムのみを完璧に適用したいという場合には、[修正プログラム]ペインから該当する修正プログラムを見つけて、選択しなければならない。
このような場合、必須アップデート機能を利用して、以下の操作を行うことで、少ない工数でセキュリティ更新プログラムのみ、すべての管理対象コンピュータに適用可能だ。
- [ネットワーク]ペインで、適当な管理対象コンピュータを選択し、[修正プログラム]ペインの[すべて]タブをクリックする。
- コンソールの[表示]−[リサーチ ビュー]メニューを選択し、[修正プログラム]ペインを[リサーチ ビュー]ペインに変更する。
- [リサーチ ビュー]ペインの「説明」列をクリックし、「説明」でソートする。
- 「説明」列で先頭の文字列が「[MSxx-xxx]」となっている行を探し、クリックする(「説明」の先頭が「[MSxx-xxx]」となっているのは、セキュリティ更新プログラムである)。
- 同様に「[MSxx-xxx]」の終わりの行を探し、シフト・キーを押しながらクリックし、「説明」列の先頭が「[MSxx-xxx]」となっているすべての行を選択する。
- 選択された状態で、行の先頭のチェックボックスをクリックし、すべてを「必須修正プログラム」としてマークする。
- コンソールの[表示]−[リサーチ ビュー]メニューを選択し、[リサーチ ビュー]ペインを[修正プログラム]ペインに戻し、さらに[表示]−[必須修正プログラムのみ表示]メニューを選択し、[修正プログラム]ペインにマークした必須修正プログラムのみが表示されるようにしておく。
- すべてのセキュリティ更新プログラムを適用したい管理対象コンピュータを選択し、クエリを実行後、コンソールの[展開]−[必須修正プログラムのインストール]メニューを選択して、必須修正プログラム(今回は、すべてのセキュリティ更新プログラム)を適用する。
- 必要ならば、管理対象コンピュータの再起動を行う。
- 再びクエリを実行し、修正プログラム名の前の○が緑色に点灯していない修正プログラムが存在する場合は、再度、[必須修正プログラムのインストール]を実行する。これは、修正プログラムに依存関係が存在し、ある修正プログラムが適用されていないと、適用できない修正プログラムが存在するためだ。
以上で、すべてのセキュリティ更新プログラムの適用が行える。ただし「MS02-044(Office Web コンポーネント セキュリティ アップデート)」や「MS03-038(Microsoft
Access Snapshot Viewer の未チェックのバッファにより、コードが実行される)」については、該当するコンポーネントがインストールされていない場合、○が緑色に点灯しないので注意が必要だ。インストールしていない場合は、必須修正プログラムのマークを外しておくとよい。
また、必須修正プログラムがすべて適用されているかどうかは、コンソールの[レポート]−[適合レポート]メニューを選択することで確認できる。[ブラウザ]ペインの「適合しています」以下にコンピュータ名が表示されているものが、すべてのセキュリティ更新プログラムが適用されていることを意味する。管理しているコンピュータが多いような場合は、レポート機能も活用するとよい。
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