■プロキシ・サーバ(proxy server)
社内LANとインターネットの境界に置き、社内のコンピュータの代わりにインターネットに接続するために設置されるサーバのこと。「proxy」は「代理」という意味です。
プロキシ・サーバは、インターネットから社内への不正な侵入を防止し、セキュリティを確保するなどの目的で設置されます。ファイアウォールを構成するための1つの要素でもあります。プロキシ・サーバによって、インターネットから社内LAN/社内LANからインターネットへのそれぞれのアクセスが一元管理可能となります。そこで、内部から特定の種類の接続のみを許可したり、外部からの不正なアクセスを遮断したりすることができます。
このようにプロキシ・サーバは、セキュリティを確保する目的でも設置されますが、これを設置することにより、プライベート・アドレスを持った社内LANをグローバル・アドレスが必要なインターネットに接続することが可能になります。またWebページのキャッシング機能を持ったプロキシ・サーバを利用することで、Webアクセスを効率化できるようにもなります。最近では、セキュリティを確保する目的よりも、Webアクセスの効率化を目的としてプロキシ・サーバを導入する例が増えています。このような用途に使われるプロクシを、キャッシング・プロキシと呼びます。
また、インターネットに公開しているサーバの代わりにリクエストを受け付け、本来のサーバに中継するリバース・プロキシ・サーバというものもあります。リバーシ・プロキシ・サーバでリクエストの内容をチェックすることにより、公開サーバをよりセキュアに保つことが可能です。
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