■QFE(Quick Fix Engineering)
ソフトウェアの問題を修正するために応急的に作成される修正プログラムのこと。本来は、修正プログラムの作成を行っているMicrosoft社内のチーム名であったが、そのQFEのチームが応急的な修正プログラムを作成していることから、最近では応急的な修正プログラム自体をQFEと呼ぶことが多い。
QFEは、特定の不具合を解消するためにマイクロソフト・プロダクト・サポート・サービスに連絡することで入手できる修正プログラムである。応急的に不具合を解消するために作成されたものであるため、一般に配布される修正プログラムに比べて検証が十分に行われない、といった違いがある。多くのQFEは、単独では一般に配布されることはなく、その内容はサービスパックやロールアップ・パッケージといった累積的な修正プログラムのパッケージに反映される。
またWindows XPやWindows Server 2003向けの修正プログラムには、一般向け(GDR)だけではなくQFEが適用されたシステム向けのモジュールも含まれている。修正プログラムは、ファイルのバージョンやレジストリなどをチェックした上で、必要ならQFE専用のモジュールを適用する。これは、一般向け(GDR)にはQFEの修正が反映されていないモジュールが提供されるためだ。これにより、QFEの適用によって修正した不具合が、修正プログラムを適用することで再発することを防いでいる。
・サポート技術情報 899737(無償サポート窓口にて入手した Windows 用ホット フィックスの適用方法):
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;899737
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