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HotFix Report
/セキュリティ用語/

■サポート・ライフサイクル(support lifecycle)
 製品ごとのサポート内容や期間のガイドライン。

 例えばマイクロソフトは、サポート・フェーズを「メインストリーム」と「延長」の2つの段階に分け、ビジネス/開発用ソフトウェアとコンシューマ/ハードウェア/マルチメディア用ソフトウェアでそれぞれサポート内容と期間を規定している。

 サポート・ライフサイクルが更新された2004年6月2日より、ビジネス/開発用ソフトウェアでは、製品が出荷されてから最短5年間を「メインストリーム・サポート・フェーズ」、その後の5年間(最短)を「延長サポート・フェーズ」としている。また製品が出荷されてから最短10年間は、「オンライン・セルフヘルプ・サポート」が提供される。

 一方、コンシューマ/ハードウェア/マルチメディア用ソフトウェアは、製品が出荷されてから最短5年間の「メインストリーム・サポート・フェーズ」と最短10年間の「オンライン・セルフヘルプ・サポート」が提供され、「延長サポート・フェーズ」はない。

 メインストリーム・サポート・フェーズでは、無償サポート、セキュリティ関連以外の修正プログラムの作成を新規にリクエストできるなどの有償サポート、無償のセキュリティ修正プログラムが提供される。延長サポート・フェーズでは、有償サポートと無償で提供されるセキュリティ修正プログラムのみの提供となる。オンライン・セルフヘルプ・サポートは、マイクロソフトのオンライン上にあるサポート技術情報やFAQ、Microsoft Update、ダウンロード・センターなどの提供を保証するものだ。つまり最低10年間は、セキュリティ修正プログラムの提供は受けられることになる。

 Windows NT Server 4.0は2004年12月31日で延長サポートとオンライン・セルフヘルプ・サポートが終了しており、セキュリティ修正プログラムも提供されなくなっている。またWindows 98/98SE/Meに対しては、2006年6月30日まで深刻度が「緊急」に位置付けられる修正プログラムのみWindows Updateで提供され、オンライン・セルフヘルプ・サポートも2007年6月30日まで受けることが可能だ。

 コンシューマ用のWindows XP Homeは、2006年12月31日にメインストリーム・サポート・フェーズが終了し、オンライン・セルフヘルプ・サポートのみとなる予定だ。一方、ビジネス用のWindows XP Professionalは、後継製品となるWindows Vistaの発売から2年間はメインストリーム・サポート・フェーズが提供され、その後5年間に渡って延長サポート・フェーズが提供されることになる。Windows XP Homeについては、サポート終了が近いので注意する必要がある。

 なおInternet ExplorerやWindows Media Playerなどのコンポーネントに対しても個別にサポート・ライフサイクルが規定されている。そのため、OS自体がサポート対象であっても、それらのコンポーネントのバージョンによっては修正プログラムが提供されない、といったことも起きるので注意が必要だ。

・マイクロソフト(プロダクト サポート ライフサイクル):
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=fh;JA;lifecycle

・マイクロソフト(プロダクト ライフサイクル - Windows):
http://support.microsoft.com/gp/lifewin

 
 
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