■SORBS(Spam and Open Relay Blocking System)
SPAMメール対策に利用するSMAP送信元のIPリストなどを登録している団体ならびにそのシステムのこと。
SPAM送信元のIPアドレスをさまざまな方法で収集し、それを「SORBS DNSbl」と呼ぶ、DNSベースのデータベースに登録している。企業などのメール・サーバは、受信した電子メールのIPアドレスが、このデータベースに登録されていないかどうかを参照することで、SPAMメールをブロックすることが可能になる。
SORBSでは、SPAM送信元のIPアドレスをリスト化するほか、固定IPではないIPアドレスのリストを作成しており、こうしたSPAMメールの送信などに利用されやすいIPアドレスからの電子メールのブロックも可能にしている。
しかしSORBSでは、SPAMメールに対して誤ってメール・サーバがエラーを返してしまうなどすると、システムが誤検出して、一般企業などの正しいIPアドレスであっても、SPAM業者のIPアドレスとして登録することがある。こうした誤検出による登録によって、SORBSを利用している企業へのメールが届かなくなる、といった不具合が多発するようになっている。また誤検出によってIPアドレスが、SORBSに登録されてしまった場合、IPアドレスをデータベースから削除するために50ドルを慈善団体に寄付することが求められるなど、SORBSの運営そのものへの批判も多い。
SPAMメール対策として、SORBSは一部では有効だが、弊害も多いというのが現在の一般的な評価となっている。
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