■暴露型ウイルス/暴露ウイルス
コンピュータ内に保存されている情報を外部に公開する機能を持つコンピュータ・ウイルス/トロイの木馬/ワームの総称。
暴露型ウイルスに感染すると、コンピュータ内の情報をファイル共有ソフトウェアやインターネットを介して、不特定多数の人に公開されてしまう。コンピュータ内のファイルを勝手にファイル共有ソフトウェア上に公開したり、デスクトップ画面などをスクリーン・キャプチャして画像掲示板に公開したりするウイルスやトロイの木馬が存在する。また暴露型ウイルスに感染したコンピュータ自らをWebサーバとし、ファイルを外部に公開するものもある。
こうした暴露型ウイルスの多くは、Winny(ウイニー)を始めとするファイル共有ソフトウェアによって感染を広げている。行政機関の機密情報や企業の顧客情報といった情報漏えい事件のほとんどが、暴露型ウイルスの感染によるものである。
代表的な暴露型ウイルスには、Antinny(アンチニー)、山田ウイルス、山田オルタナティブなどがあり、多くの亜種が発見されている。
暴露型ウイルスに感染しないためには、何より感染源となっているファイル共有ソフトウェアを利用しないことだ。利用する場合は、最悪の事態を踏まえて環境を整備し、細心の注意を払う必要がある。また、感染した場合の情報漏えいを防止するには、ファイル共有ソフトウェアを利用するコンピュータ上に機密ファイルを置かないことだ。つまり、仕事用のコンピュータとファイル共有ソフトウェアを利用するコンピュータを完全に分離することである。
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