マイクロソフトは、「サポート技術情報:905915」を更新し、MS05-054(Internet Explorer 用の累積的なセキュリティ更新プログラム)の修正プログラムに含まれるセキュリティ修正以外の不具合修正の内容を明らかにした。解消される不具合は、以下の3件である。
・サポート技術情報 905915([MS05-054] Internet Explorer 用の累積的なセキュリティ更新プログラム):
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;905915
・サポート技術情報 904161([FIX] システムの稼働時間が 49.7 日に達する前の時点で Internet Explorer 5.01 にエラー
メッセージ "ページを表示できません" が表示される):
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;904161(機械翻訳)
・サポート技術情報 905297(Internet Explorer 6 を使用して子ウィンドウを読み込むと、応答が停止する):
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;905297(機械翻訳)
・サポート技術情報 908233(Microsoft Office InfoPath 2003 で [削除] ボタンを繰り返しクリックすると、応答が停止することがある):
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;908233(機械翻訳)
■システムの稼働時間が49.7日に達する前にInternet Explorer 5.01が「ページを表示できません」エラーを表示する不具合
Windows 2000 SP4+Internet Explorer(IE) 5.01 SP4において、システムの稼働時間が49.7日に達する前にIE 5.01
SP4でWebサイトを開こうとすると、「ページを表示できません」エラーを表示する不具合が発生する。IE 5.01は、GetTickCountというAPIを利用してシステム時間を取得しているが、戻り値がラップアラウンドすること(桁あふれした場合に数値が元に戻ること)を想定しておらず、この問題が生じる。MS05-054のIE
5.01 SP4向けの修正プログラムで、この不具合は解消される。
■子ウィンドウをロードする際にInternet Explorer 6が停止する不具合
Windows XP SP1/SP1a、Windows Server 2003 SP未適用/SP1+IE 6において、親ウィンドウから子ウィンドウをロードする際にIEが応答を停止する不具合が発生することがある。MS05-054のWindows
XP SP1/SP1a+IE 6 SP1向けとWindows Server 2003向けの修正プログラムで、この不具合は解消される。
■InfoPath 2003で[削除コマンド]ボタンを繰り返しクリックすると応答を停止する不具合
InfoPath 2003において、フォームの繰り返しセクション・テーブルのセクションを削除するために、[削除コマンド]ボタンを繰り返しクリックすると、応答を停止する不具合が発生する。Mshtml.dllでアクセス違反が発生するのが原因である。InfoPath
2003をIE 6 SP未適用/SP1で利用している場合に、この不具合が発生する。MS05-054のWindows XP SP1/SP1a、Windows
Server 2003、IE 6 SP1向けの修正プログラムで、この不具合は解消される。
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MS05-054の修正プログラムは、上記の不具合のほか、非常に危険性の高い複数の脆弱性が解消される。すでに一部の脆弱性に対しては、攻撃例も報告されている。至急、修正プログラムを適用した方がよい。
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