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更新日:2003/12/12
[不具合情報]
 
セキュリティ番号:
 
サポート技術情報:
828041
OfficeArtを含むドキュメントをOffice 2003とOffice 97/2000間でやり取りすると図形が欠落する不具合の修正
情報ソース マイクロソフト
不具合の内容 機能不全
発生条件 Office 2003とOffice 97/2000とのデータのやり取り

 OfficeArtの図形を含むOffice 2003のドキュメントをOffice 97/2000で開いて保存した場合、Office 2003でそのドキュメントが開けなかったり、図形が欠落したりします。この不具合を修正したOffice 2003向けの修正プログラムが提供されました。

不具合の対象:
  Office 2003

詳細:
 マイクロソフトが公開した情報によれば、この不具合は、OfficeArtの図形を含むOffice 2003のドキュメントを以前のバージョンであるOffice 97/2000とやり取りすることで起こるとされています。具体的には、OfficeArtで作成した図形を含むPowerPoint 2003/Word 2003/Excel 2003のドキュメントをOffice XPで開き、[図形描画]ツール・バーを使用して図形を変更し、いったん保存します。その後、そのドキュメントをOffice 97/2000で開き、再度保存し、Office 2003で開くとドキュメントが開けなかったり、図形が欠落してエラー・メッセージが表示されたりします。

・サポート技術情報 831739(特定のOfficeArtを含むドキュメントで発生する問題の Office 2003 修正プログラムの概要):
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;828041

 すでに、この不具合を修正した修正プログラムが提供されています。以下のダウンロード・ページで「日本語」を選択して、ダウンロードしてください。

・修正プログラム(Office2003-kb828041-client-JPN.exe)のダウンロード:
http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?FamilyID=722c7a55-e541-44cc-97cb-572859346dee&DisplayLang=ja

   
[不具合情報]
 
セキュリティ番号:
 
サポート技術情報:
823386
Internet Explorerで圧縮されたHTTPデータを受け取った場合にHTMLページが一部しか表示されない不具合
情報ソース マイクロソフト
不具合の内容 機能不全
発生条件 Internet Explorer 6.0 SP1で圧縮されたHTTPデータを受け取った時

 Internet Explorer 6.0 Service Pack 1(SP1)において、圧縮されたHTTPデータを受け取った場合、HTMLページが一部またはまったく表示されない不具合が見つかりました。また、HTTP接続の応答が停止することもあります。

不具合の対象:
  Internet Explorer 6.0 SP1

詳細:
 Internet ExplorerがHTTPデータを読み込むとき、常にUrlmon.dllによって内部バッファが利用されます。Urlmon.dllがこの内部バッファに受信データを格納すると、HTMLの解析と描画を行うMSHTMLがここからデータを読み出し、空にします。このバッファ内に残るデータが少なくなると(8bytesかそれ以下)、展開されるデータ(多くの場合、gzipのフレーム・データ)のサイズが0bytesになることがあります。MSHTMLに0bytesが返されると、すべてのデータの読み取りが完了したものと見なされ、HTTPデータの読み込みが完了します。つまり、データが終了していないにもかかわらず、HTMLページの途中で読み込みが終了してしまうわけです。読み込むデータの内容によっては、HTTP接続の応答が停止することもあります。

 現在のところ、この不具合に対する修正プログラムは提供されていません。なお、Urlmon.dllとMSHTML(Mshtml.dllなど)は、しばしばInternet Explorerの脆弱性の原因となっています。そのため、脆弱性の解消に合わせて、この不具合も解消される可能性があります。

   
[不具合情報]
 
セキュリティ番号:
 
サポート技術情報:
826942
Windows XP向けWireless Protected Accessの不具合修正プログラムの提供開始
情報ソース マイクロソフト
不具合の内容 性能低下/機能不全
発生条件 Windows XPでIEEE 802.1x認証方式を使用した無線LANに接続した場合など

 Windows XP SP1/1aにおいて、IEEE 802.1x認証方式を使用した無線LANに接続するとき、ネットワーク接続が確立されるまでに30〜60秒かかる不具合があります。また、無線LANの新しいセキュリティ規格「Wireless Protected Access(WPA)」において、デフォルトで弱い暗号化方式が選択されるなど、WPAに対する不具合がいくつか指摘されていました。これらの不具合を解消する修正プログラムが提供されました。WPAを中心に無線LAN機能の不具合が解消されているので、Windows XPにおいて無線LANを利用している場合は、修正プログラムの適用を検討してください。

不具合の対象:
  Windows XP SP1/1a

詳細:
 IEEE 802.1x認証方式を使用した無線LANへの接続に時間がかかる不具合は、Wireless Zero Configurationサービスの開始に起因します。Wireless Zero Configurationサービスが利用するNETMANコンポーネントが起動時に読み込まれていないため、Wireless Zero Configurationサービスの開始に時間がかかります。

 WPAのデフォルトで弱い暗号化方式を選択する不具合は、無線LANクライアントがTKIP(Temporary Key Integrity Protocol)暗号化方式またはAES(Advanced Encryption Standard)暗号化方式のどちらかで接続できる場合に発生します。

 このほか、ユニキャスト転送でAES暗号化方式を使用し、ブロードキャスト転送でTKIP暗号化方式を使用するように設定したアクセス・ポイントを使用している場合にWPAが正常に機能しないという不具合もあります。

 なお2003年11月11日現在、修正プログラムに含まれるインストーラ「Update.exe」は、不具合が報告されているバージョン「5.3.23.4」です。そのため、修正プログラムが再リリースされる可能性があります。Update.exeの不具合については、HotFix Reportのホームページを参照してください。

・HotFix Reportのホームページ(特定条件下で修正プログラム適用後の再起動が正しく行われないインストーラの不具合):
http://www.hotfix.jp/archives/alert/2003/news03-1105.html

 修正プログラムを入手するには、以下のダウンロード・ページで「日本語」を選択してダウンロードしてください。

・修正プログラム(WindowsXP-KB826942-x86-JPN.exe)のダウンロード:
http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?displaylang=ja&FamilyID=5039EF4A-61E0-4C44-94F0-C25C9DE0ACE9

 またDA Labで調査した限り、この修正プログラムは「マイクロソフト サポート技術情報:815485(Windows XP の WPA ワイヤレス セキュリティ アップデートの概要)」の修正プログラムQ815485_WXP_SP2_x86_JPN.exeを含みます。つまりWindowsXP-KB826942-x86-JPN.exeは、Q815485_WXP_SP2_x86_JPN.exeの「更新版」に相当すると思われます。


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