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更新日:2004/02/11


不具合ならびに追加情報

情報の種類 セキュリティ番号 タイトル
不具合 MS04-004/832894(脆弱性)/832414(不具合) ユーザー資格情報が埋め込まれたURLの指定でXMLHTTPの呼び出しがエラーになる不具合
不具合 −/− そのほかの不具合情報
 
[不具合情報]
 
HotFix Alert:
MS04-004
 
セキュリティ番号:
MS04-004
 
サポート技術情報:
832894(脆弱性)
832414(不具合)
ユーザー資格情報が埋め込まれたURLの指定でXMLHTTPの呼び出しがエラーになる不具合
情報ソース マイクロソフト
不具合の内容 XMLHTTPの呼び出しエラー
発生条件 ユーザー資格情報の埋め込まれたURLの指定
報告日 2004年2月5日

 マイクロソフトは、「TechNetセキュリティ情報:MS04-004(Internet Explorer 用の累積的なセキュリティ修正プログラム)」の修正プログラムを適用すると、ユーザー資格情報(ユーザー名とパスワード)を埋め込んだURLを指定したXMLHTTPの呼び出しがエラーになる不具合を明らかにしました。

 XMLHTTPは、Microsoft XML(MSXML:XMLパーサ)のコンポーネントの一部です。MSXMLは、Windows XPのほか、Internet Explorer 6やSQL Server 2000、MDACなどにも標準機能として装備されています。また、サードパーティ製のアプリケーションでも、MSXMLをインストールするものがあるようです。MSXMLがインストールされている場合は、%SystemRoot%\System32フォルダの下に「MSXML.dll(MSXML 1.0〜2.5の場合)」「MSXML2.dll(MSXML 2.6の場合)」「MSXML3.dll(MSXML 3.0の場合)」「MSXML4.dll(MSXML 4.0の場合)」のいずれかのファイルが存在しますので、ご確認ください。MSXMLは、バージョンごとに異なる.DLLファイルでインストールされるため、1つのWindowsに複数のバージョンのMSXMLがインストールされている場合もあります。

 ネットワーク接続を伴うアプリケーションにおいて、MS04-004の修正プログラム適用後に、ネットワークへの接続が行えなくなったなどの症状が発生している場合は、XMLHTTPの不具合が原因になっている可能性があります。MSXML 3.0 SP2/SP3/SP4の各バージョンに対応した、この不具合を解消する修正プログラムがすでに公開されています。これらのバージョンを利用している場合は、修正プログラムの適用をご検討ください。そのほかのバージョンのMSXMLについては、現在のところ修正プログラムが提供されていません。提供が開始された時点で、改めてお知らせします。

不具合の対象:
 Microsoft XML 2.5
 Microsoft XML 2.6
 Microsoft XML 3.0
 Microsoft XML 4.0

詳細:
 XMLHTTPは、HTTPを利用してXML文書をプログラムに渡すために利用されるコンポーネントです。XMLHTTPを使用するプログラムの例として、XMLHTTPを使用し、メール・サーバから電子メールを取得するOutlook Web Access(OWA)クライアントなどがあります。

 MS04-004の修正プログラムを適用すると、ユーザー資格情報を含んだURLが利用できなくなるため、以下のようなXMLHTTPの呼び出し時にエラーが発生します(一部のウイルス対策ソフトウェアが誤認識するため、以下のサンプルでは半角「@」を全角「@」で示しています)。

Xmlhttp.open("GET", "http://username:mypass@www.hotfix.jp/defult.asp", false, false, "", "");
Xmlhttp.open("GET", "http://username:mypass@www.hotfix.jp/defult.asp", false, "username", "password");
Xmlhttp.open("GET", "http://www.hotfix.jp/defult.asp", false, "username", "mypass");

 このようなユーザー資格情報を含んだ書式でXMLHTTPの呼び出しを行うことで、ユーザー認証ダイアログを表示させずに、ベーシック認証(基本認証)の施されたWebページに接続できます。ところが、MS04-004の修正プログラムにおいて、このようなユーザー資格情報を埋め込んだURLに対する接続をブロックするように仕様が変更されました。その結果、XMLHTTPにおいても、同様にユーザー資格情報を含むURLによる接続が行えなくなりました。MSXML 3.0 SP2/SP3/SP4向けに、この不具合を解消する修正プログラムがダウンロード・センターから入手可能です。これらのバージョンを利用している場合は、修正プログラムの適用をご検討ください。

・ダウンロード・センター(XML 3.0 Service Pack 2):
http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?FamilyID=4a4c0160-2872-48f0-867a-b64f87703e91&DisplayLang=ja

・ダウンロード・センター(XML 3.0 Service Pack 3):
http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?FamilyID=4953d13c-68b7-4cd5-8993-220455b92c0c&DisplayLang=ja

・ダウンロード・センター(XML 3.0 Service Pack 4):
http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?FamilyID=0031ba5d-7b07-4872-b7a7-6bbd384ba8e9&DisplayLang=ja

 MSXML 3.0 SP2/SP3/SP4がインストールされているかどうかは、%SystemRoot%\System32\MSXML3.dllのファイル・バージョンで確認できます。

MSXMLのバージョン ファイル・バージョン
MSXML 3.0 SP2 8.20.8730.1以上
MSXML 3.0 SP3 8.30.9926.0以上
MSXML 3.0 SP4 8.40.9419.0以上

■そのほかの不具合情報

・サポート技術情報 835592(IISサービス マネージャに既定のSMTP仮想サーバーが表示されない):[Windows Server 2003][IIS 6.0]
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;835592

・サポート技術情報 833846(Windows XPでRealtek AC'97 Audioデバイスが使用されていると、サウンドを使用するプログラムを実行するときに、コンピュータがクラッシュする):[Windows XP]
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;833846

・サポート技術情報 835418(MDAC 2.8をインストールすると検索に失敗することがある):[SharePoint Portal Server 2001]
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;835418

 

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