米Microsoftは9月8日、Windows Updateと自動更新（Automatic Update）によるWindows XP SP2の配布をツールで一時無効化する場合の無効化期間を当初の2004年12月14日までの120日間から、2005年4月12日までの240日間に延長することを明らかにした。続いて9月10日には日本も、米国と同様、2005年4月12日までの240日間に延長することを明らかにした。

・マイクロソフト（Windows Updateおよび自動更新によるWindows XP Service Pack 2の配布を一時的に無効にする）：
http://www.microsoft.com/japan/technet/prodtechnol/winxppro/
maintain/sp2aumng.mspx

　この無効化ツールは、単にWindows XPのレジストリにDoNotAllowXPSP2というエントリを作成するものである。Windows Updateや自動更新が修正プログラムの適用状態などをチェックするActiveXコントロールが、このレジストリをチェックし、無効化期間内ならばWindows XP SP2の適用ができないようにする仕組みである。つまり、マイクロソフトの配信サーバによって、無効化期間は自由に変更できるわけだ。そのため、さらに無効化期間が延長されたり、各国の事情に合わせて期間が設定されたりする可能性もある。無効化期間が短縮されることは考えにくいが、無効化ツールを利用した展開を検討している場合は、この点にも注意を払っておいた方がよいだろう。

　マイクロソフトは、CD-RWが書き換えドライブとして認識されないなど、新たなWindows XP SP2に関する不具合情報を公開した。

　Windows XP SP2をインストールすると、CD-RWドライブがソフトウェアからCD-ROMやCD-Rドライブとして認識されてしまうため、CD-RWを利用した書き換えが行えなくなるというものだ。すでにこの不具合を解消する修正プログラムが提供されているが、入手には、マイクロソフト・プロダクト・サポート・サービスへの連絡が必要となる。

・サポート技術情報 883523（Your CD-RW drive is not recognized as a rewritable drive in Microsoft Windows XP Service Pack 2）：
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;EN-US;883523

　このほか以下のような新たな不具合が報告されている（機械翻訳へのリンクが含まれている。リンク先から原文の英語版情報も参照していただきたい）。

・サポート技術情報 886203（Windows XP Service Pack 2のインストール後 イベント ID 63 及び ID 5603 が記録されることがある）：
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;886203

・サポート技術情報 885523（You receive a "Stop: c0000135" and "winsrv was not found" error message after you install Windows XP Service Pack 2）：［英語］
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;EN-US;885523
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;885523（機械翻訳）

・サポート技術情報 883969（AutoShapes do not appear when you open an HTML file or an MHTML file in Internet Explorer that was saved to your local computer after you install Windows XP Service Pack 2）：［英語］
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;EN-US;883969
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;883969（機械翻訳）

・サポート技術情報 883820（You receive an "Internal Server Error" error message or a blank page when you click links on the Windows Update Web site from you Windows XP Service Pack 2-based computer）：［英語］
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;EN-US;883820
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;883820（機械翻訳）

・サポート技術情報 885626（Windows XP Service Pack 2 のインストールを完了するためにコンピュータを再起動すると、コンピュータが応答を停止する）：
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;885626

・サポート技術情報 885815（Windows XP SP2 でネットワーク接続のアイコンが ! マークで表示される）：
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;885815

・サポート技術情報 839269（名前付きパイプ サーバー ネットワーク ライブラリを使用するように構成されている、Windows XP Service Pack 2 を実行するコンピュータ上の SQL Server のインスタンスに接続できないことがある）：
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;839269

・サポート技術情報 839278（キュー更新のレプリケーションが Windows XP Service Pack 2 を実行するコンピュータ上のメッセージ キューを使用してキューイングされると、リモート サブスクライバの変更内容がパブリッシャに反映されない）：
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;839278

・サポート技術情報 839279（Microsoft Windows XP Service Pack 2 のインストール後、リンク サーバーに対して分散トランザクションを実行すると SQL Server 2000 でエラー メッセージ 7391 が表示される）：
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;839279

・サポート技術情報 842907（SQL Server CE クライアント プログラムが、Windows XP SP2 を実行するコンピュータ上の IIS に接続できないことがある）：
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;842907

・サポート技術情報 885627（Windows XP Service Pack 2 を Windows Update からインストールできず、自動更新でも提供されない）：
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;885627

・サポート技術情報 885813（Windows XP SP2環境で [Web ツール] ツール バーからコントロールを挿入できない）：［Word 2000］［Word 2003］
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;885813

　過去に報告したWindows XP SP2の不具合については、数が多いため、Windows XP特設ページにまとめているので、そちらを参照していただきたい。

・Windows XP SP2特設ページ（Windows XP SP2に関する不具合情報）：［要ID／パスワード］
http://www.hotfix.jp/archives/alert/2004/xpsp2/sp2_bugkb.php