■適用テストの結果
DA Labでは、以下のプラットフォームで修正プログラムの適用テストを行った。
プラットフォーム
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適用テスト結果
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Windows 2000 Professional SP4 |
○
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Windows 2000 Server SP4 |
○
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Windows 2000 Advanced Server SP4 |
○
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Windows XP Professional SP1 |
○
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Windows XP Professional SP1a |
○
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Windows XP Professional SP2 |
○
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Windows Server 2003, Standard Edition SP未適用 |
○
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Windows Server 2003, Enterprise Edition SP未適用 |
○
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Windows Server 2003, Standard Edition SP1 |
○
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Windows Server 2003, Enterprise Edition SP1 |
○
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■CSNWを有効にしなくても修正プログラムを適用した方がよい
CSNWは、Windows 2000/XP/Server 2003のいずれにおいても標準では有効になっていない。そのため、CSNWを手動で有効にしない限り、MS05-046の脆弱性の影響は受けない。しかし脆弱性の原因となっているファイル「nwwks.dll」は、OSにデフォルトでインストールされているため、何らかの理由によって有効化された際に脆弱性の影響を受けないように予防策として、修正プログラムを適用しておいた方がよい。
実際、Microsoft UpdateはCSNWを無効にしたコンピュータであっても、MS05-046の修正プログラムを適用するように表示する(2005年10月14日時点)。
■CSNWがインストールされているかどうか確認する方法
CSNWが不要なら削除したほうがよいことは言うまでもない。CSNWがインストールされているかどうかを確認するには、Windowsのネットワーク・アダプタのプロパティを開き、[全般]タブでリストアップされているクライアント/サービス/プロトコルの一覧を調べる。ここで「NetWare
用クライアント サービス」あるいは「NetWare 用ゲートウェイ (とクライアント) サービス」という項目が表示されていれば、CSNWがインストール済みである。
■Windows XP SP2とWindows Server 2003 SP1では[プログラムの追加と削除]で表示形式が日付順になる修正ツールが実行される
Windows XP SP2とWindows Server 2003 SP1では、update.exe 6.1を使用してビルドされた修正プログラムが、コントロール・パネルの[プログラムの追加と削除]で日付順に並ばないという不具合がある。これは、
update.exe 6.1を使用してビルドされたパッケージのレジストリ・キーに、「Installed On」属性がないことに起因する。
MS05-049の修正プログラムは、Windows XP SP2またはWindows Server 2003 SP1で実行されると、この不具合を解消する「arpidfix.exe」を実行し、[プログラムの追加と削除]の表示項目表示が日付順に並ぶように「Installed
On」属性を付加する。arpidfix.exeは、修正プログラムの実行時のみ使用される。
・サポート技術情報 904630(Arpidfix.exe ツールについて):
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;904630
■MBSA 2.0の結果
修正プログラムが正しく適用されているかどうかは、MBSA 2.0で確認可能だ。未適用の場合は、「Windowsのセキュリティの更新」の「結果の詳細情報」に、「Windows
{2000/XP/Server 2003} 用セキュリティ更新プログラム (KB899589)」が表示される。参考までにMBSA 1.21では「Windowsのセキュリティの更新」に「Netware
用クライアント サービスの脆弱性により、リモートでコードが実行される (899589)」が表示される。
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