マイクロソフトは、Windows XP SP2に付属するOutlook Express 6 SP2に特定の条件で作成したメッセージが途切れて、削除されてしまう不具合があることを明らかにした。
・サポート技術情報 893197(Outlook Express で ASCII 文字以外の文字を使用すると本文が切れてしまう):
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;893197
不具合が発生するのは、Outlook Express 6 SP2の既定のエンコードを「Unicode(UTF-8)」に変更(デフォルトはJIS)しており、メッセージを「リッチテキスト(HTML)」で作成している場合だ。この設定で、ASCII文字以外(日本語など)を含む30行程度のメッセージを入力し、送信すると、本文の途中で切れてしまい、それ以降が削除されてしまう。
DA Labでは、上記の条件で作成したメッセージが途切れることを確認した。マイクロソフトによれば、「サポート技術情報:887797」で提供されている修正プログラムを適用することで、この不具合も解消されるとしている。DA
Labでも、修正プログラムを適用すれば、メッセージが途切れないことを確認した。
・サポート技術情報 887797(Windows 用 Outlook Express の更新プログラム):
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;887797
「サポート技術情報:887797」の修正プログラムは、メールを分割するように配信するとヘッダ情報にBCCで指定したはずのメール・アドレスが含まれてしまう、といった不具合も解消される。Outlook
Expressを利用している場合は、なるべく早く適用した方がよい。ただし、この修正プログラムを適用するには、事前にMS04-018の修正プログラムを適用しておく必要がある。
・TechNetセキュリティ情報MS04-018(Outlook Express 用の累積的なセキュリティ更新プログラム):
http://www.microsoft.com/japan/technet/security/bulletin/ms04-018.asp
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