トレンドマイクロ製ウイルス対策製品のパターン・ファイルの問題により、WindowsプラットフォームにおいてCPU占有率が100%になる不具合が発生した。主に発生したのはWindows
XP SP2およびWindows Server 2003 SP未適用/SP1だが、そのほかのWindows OSでもこの不具合が発生する可能性について、トレンドマイクロは調査中としている。
問題があるパターン・ファイルをダウンロードしてシステムを再起動すると、CPU占有率が100%になり、システムが正常動作しなくなる。トレンドマイクロのウイルス対策ソフトウェアをインストールしたWindowsコンピュータで、CPU占有率が100%になったまま動作不良になったコンピュータがあったときには、以下の情報を参考にして対処する必要がある。ただし、問題があるパターン・ファイルはすでに公開が停止され、現在では問題を解消した新しいパターン・ファイルが公開されている。従って今後パターン・ファイルを更新しても問題は起きない。
・トレンドマイクロ(ウイルスパターンファイル2.594.00(日本時間:4月23日午前7:33頃公開)へのアップデートにおける、コンピュータのCPUが100%になる現象に関して):
http://www.trendmicro.com/jp/support/news677.htm
トレンドマイクロによれば、パターン・ファイルのUltra Protect圧縮ファイルを解凍/検索するためのルーチンに作成ミスがあり、特定の条件下で無限ループになってしまうことが原因とのことだ。この不具合の対象製品は以下のとおり。
- ウイルスバスター2004
- ウイルスバスター2005
- ウイルスバスター コーポレートエディション
- Trend Micro Client/Server Security
- ServerProtect
復旧するには、Windowsをセーフ・モードで起動後、障害を持つパターン・ファイル「LPT$VPN.594」を削除すればよい。再起動を行い、パターン・ファイルを手動で取得すれば、障害対策済みの最新のパターン・ファイルを得ることができる。あるいは、同社が公開した修復ツールを利用してもよい。
・トレンドマイクロ(パターンファイル問題修復ツール(TMRMTool.exe)」公開のお知らせ)
http://www.trendmicro.co.jp/support/news.asp?id=679
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