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更新日:2005/06/22


不具合ならびに追加情報

情報の種類 セキュリティ番号 タイトル
不具合修正 MS05-019/897656、898060 不具合を修正したMS05-019の修正プログラムがリリース
不具合修正 −/900930 Windows XP SP2のOutlook Express 6の不具合を解消する修正プログラムの提供開始
脆弱性 −/− Adobe Reader/AcrobatのXMLスクリプト処理の脆弱性により、情報漏えいが起きる危険性
不具合 MS05-026/902225 MS05-026の修正プログラムを適用するとダウンロードしたCHMファイルが開けなくなる不具合
不具合 −/− そのほかの不具合情報
 
[不具合修正]
 
HotFix Alert:
MS05-019
 
セキュリティ番号:
MS05-019
 
サポート技術情報:
897656
898060
不具合を修正したMS05-019の修正プログラムがリリース
情報ソース マイクロソフト
情報の内容 MS05-019の再リリース
条件 MS05-019の適用
報告日 2005年6月15日

 マイクロソフトは、MS05-019の更新版修正プログラムの提供を開始した。更新版では、2005/04/27日付けHotFix Weeklyで既報の「MS05-019の修正プログラム適用によってクライアントとサーバ間のネットワーク接続が機能しなくなる」といった不具合を解消している。

・HotFix Weekly 2005/04/27日付け(MS05-019の修正プログラムを適用するとネットワーク・プログラムが機能しなくなるなどの不具合):
http://www.hotfix.jp/archives/alert/2005/news05-0427.html#03

・サポート技術情報 897656(Windows XP Service Pack 1 が実行されているコンピュータにセキュリティ更新プログラム MS05-019 を適用すると、TCP パケットまたは UDP パケットを RAW IP ソケット経由で送信するネットワーク プログラムが機能しなくなることがある):
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;897656

・サポート技術情報 898060(セキュリティ更新プログラム MS05-019 または Windows Server 2003 Service Pack 1 のインストール後、クライアントとサーバー間のネットワーク接続が機能しないことがある):
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;898060

 すでにMS05-019の修正プログラムを適用済みの場合でも、アンインストールは不要で、更新版修正プログラムを再適用すればよい。なおWindows Server 2003 SP1のインストールでも同様の不具合が生じることが報告されているが、現時点では修正プログラムは公開されておらず、入手にはマイクロソフト・プロダクト・サポート・サービスへの連絡が必要となる。

 なお更新版修正プログラムで置き換えられるファイルは以下のとおり。

Windows 2000 SP3/SP4:
ファイル名 日付 バージョン サイズ
Windows2000-KB893066-v2-x86-JPN.EXE 2005/05/12 2.0.0.0
758,264
 
ファイル名 日付 バージョン サイズ 機能
展開フォルダ %SystemRoot%\system32\
msafd.dll 2003/06/19 5.0.2195.6602
108,816
Microsoft Windows Sockets 2.0 Service Provider
wshtcpip.dll 2003/06/19 5.0.2195.6601
17,680
Windows Sockets Helper DLL
  %SystemRoot%\system32\drivers\
afd.sys 2003/06/19 5.0.2195.6687
120,240
Ancillary Function Driver for WinSock
tcpip.sys 2005/05/12 5.0.2195.7049
320,176
TCP/IP driver
tdi.sys 2003/06/19 5.0.2195.6655
16,240
TDI Wrapper
背景が薄紫色のファイルはMS05-019のオリジナルと同じもの。
 
Windows XP SP1/SP1a/SP2:
ファイル名 日付 バージョン サイズ
WindowsXP-KB893066-v2-x86-JPN.exe 2005/05/26 2.0.0.0
793,328
 
ファイル名 日付 バージョン サイズ 機能
展開フォルダ
(sp1qfe)
%SystemRoot%\system32\drivers\
tcpip.sys 2005/05/26 5.1.2600.1693
339,968
TCP/IP Protocol Driver
展開フォルダ
(sp2gdr)
%SystemRoot%\system32\drivers\
tcpip.sys 2005/05/26 5.1.2600.2685
359,808
TCP/IP Protocol Driver
展開フォルダ
(sp2qfe)
%SystemRoot%\system32\drivers\
tcpip.sys 2005/05/26 5.1.2600.2685
359,936
TCP/IP Protocol Driver
 
Windows Server 2003:
ファイル名 日付 バージョン サイズ
WindowsServer2003-KB893066-v2-x86-jpn.exe 2005/05/26 2.0.0.0
697,584
 
ファイル名 日付 バージョン サイズ 機能
展開フォルダ
(RTMGDR)
%SystemRoot%\system32\drivers\
tcpip.sys 2005/05/26 5.2.3790.336
335,360
TCP/IP Protocol Driver
展開フォルダ
(RTMQFE)
%SystemRoot%\system32\drivers\
tcpip.sys 2005/05/26 5.2.3790.336
336,896
TCP/IP Protocol Driver
情報の対象:
 Windows 2000 SP3/SP4
 Windows XP SP1/SP1a/SP2
 Windows Server 2003 SP未適用

関連HotFix Report BBS関連スレッド:
・MS05-019 の更新版修正プログラムがリリース
http://bbs.hotfix.jp/ShowPost.aspx?PostID=3228#3228

   
[不具合修正]
 
HotFix Alert:
 
セキュリティ番号:
 
サポート技術情報:
900930
Windows XP SP2のOutlook Express 6の不具合を解消する修正プログラムの提供開始
情報ソース マイクロソフト
情報の内容 Windows XP SP2のOutlook Express 6の不具合解消
条件 Windows XP SP2のOutlook Express 6の利用
報告日 2005年6月17日

 マイクロソフトは、Windows XP SP2のOutlook Express 6において、件名に「begin」という単語が含まれているとメッセージが正しく扱われなくなるなどの不具合があることを報告し、それらを解消する修正プログラムの提供を開始した。主な不具合は以下の3点。

  • 件名に「begin」という単語が含まれているとメッセージが正しく扱われない
  • ネットニュースで閲覧済みになっているメッセージの表示がおかしくなる
  • Outlook Expressがハングアップすることがある

・サポート技術情報 900930(An update that addresses Outlook Express 6.0 issues is available for Windows XP):
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;en-us;900930

 以下のURLで修正プログラムが提供されているので、Windows XP SP2でOutlook Express 6を利用している場合は、適用した方がよい。なお、6月の月例修正プログラムとしてリリースされたMS05-030(Outlook Express用の累積的なセキュリティ更新プログラム)には、この修正プログラムの内容は含まれていないので、別途適用する必要がある(MS05-030では、Windows XP SP2向け修正プログラムはリリースされていない)。

・ダウンロード センター(Windows XP 用の更新プログラム (KB900930)):
http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?
FamilyID=6bd9d050-dc56-47bc-9112-023e11c61f9d&DisplayLang=ja

情報の対象:
 Windows XP SP2

関連HotFix Report BBS関連スレッド:
・Windows XP SP2 の Outlook Express の不具合を解消する修正プログラムがリリース
http://bbs.hotfix.jp/ShowPost.aspx?PostID=3262

   
[脆弱性]
 
HotFix Alert:
 
セキュリティ番号:
 
サポート技術情報:
Adobe Reader/AcrobatのXMLスクリプト処理の脆弱性により、情報漏えいが起きる危険性
情報ソース Sverre H. Huseby氏、 アドビ システムズ
情報の内容 Adobe Reader/Acrobatの情報漏えいの脆弱性
条件 Adobe Reader/Acrobatの利用
報告日 2005年6月15日

 Sverre H. Huseby氏は、Adobe ReaderとAdobe Acrobat 7.0/7.0.1に含まれるAdobe Readerのコントロール内部に脆弱性が存在し、XMLスクリプトによってローカル・ファイルのテキスト情報が漏えいする危険性があることを報告した。

・Sverre H. Huseby氏(Adobe Reader XML External Entity Attack):
http://shh.thathost.com/secadv/adobexxe/

・アドビ システムズ(XML 外部エンティティに関するセキュリティ情報(Adobe Reader/Acrobat 7.0-7.0.1)):
http://support.adobe.co.jp/faq/faq/qadoc.sv?226360+002+3

・Secunia(Adobe Reader / Adobe Acrobat Local File Reading Vulnerability):
http://secunia.com/advisories/15698/

 攻撃者がXMLスクリプトを組み込んだPDFファイルを、ユーザーがAdobe Reader/Acrobatで開くと、ローカルのテキスト・ファイルの情報が読み出されてしまう。ただし読み出し可能なのは、攻撃者によってローカル・コンピュータ内のファイル名と完全なパスが認識されている場合に限定される。ファイル名とパスが既知のBoot.iniやSystem.iniなどのシステム情報が奪われる危険性がある。またCookie情報など、ある程度ファイル名とパスが推測可能な情報についても、読み出される危険性があると思われる。

 アドビ システムズでは、すでにこの脆弱性を解消したAdobe Reader 7.0.2へのアップデート・プログラムの提供を開始している。以下のURLからアップデート・プログラムをダウンロードし、適用すればよい。

・アドビ システムズ(Adobe Reader 7.0.2アップデート─各国語版):
http://www.adobe.co.jp/support/downloads/2965.html

情報の対象:
 Adobe Reader 7.0/7.0.1
 Adobe Acrobat 7.0/7.0.1

関連HotFix Report BBS関連スレッド:
・Adobe Reader/Acrobat 7.0、7.0.1に情報漏洩の脆弱性
http://bbs.hotfix.jp/ShowPost.aspx?PostID=3248

   
[不具合]
 
HotFix Alert:
MS05-026
 
セキュリティ番号:
MS05-026
 
サポート技術情報:
902225
MS05-026の修正プログラムを適用するとダウンロードしたCHMファイルが開けなくなる不具合
情報ソース マイクロソフト
情報の内容 MS05-026の修正プログラムによる不具合
条件 MS05-026の修正プログラムの適用
報告日 2005年6月16日

 マイクソフトは、MS05-026の修正プログラムを適用すると、インターネットからダウンロードしたCHM(Compiled Help Module)ファイルが開けなくなる不具合があることを報告した。

・HotFix Alert MS05-026(HTMLヘルプ機能の脆弱性により、リモートで任意のコードが実行される危険性):
http://www.hotfix.jp/archives/alert/2005/ms05-026.html

・TechNetセキュリティ情報 MS05-026(HTML ヘルプの脆弱性により、リモートでコードが実行される):
http://www.microsoft.com/japan/technet/security/Bulletin/MS05-026.mspx

・サポート技術情報 902225(セキュリティ更新プログラム 896358 のインストール後、ダウンロードした CHM ファイルを開けない):
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;902225

 マイクロソフトによればこの不具合の原因は、MS05-026の修正プログラムによってInfoTechプロトコルに対する仕様が変更されるため、としている。この変更にともない、インターネットからコンピュータにCHMファイルをダウンロードし、[開いているファイル - セキュリティの警告]ダイアログの[開く]ボタンをクリックしても、CHMファイルは開かない。これは前述の仕様変更によって、添付ファイル・マネージャがダウンロードしたCHMファイルを「信頼されていないファイル」として処理するためだ。

 [開いているファイル - セキュリティの警告]ダイアログの「この種類のファイルであれば常に警告する」チェックをオフにしてから、[開く]ボタンをクリックすることで、CHMファイルを開くことが可能になる。

情報の対象:
 Windows XP SP2
 Windows Server 2003 SP1

関連HotFix Report BBS関連スレッド:
・MS05-026[緊急]:HTML ヘルプの脆弱性により、リモートでコードが実行される
http://bbs.hotfix.jp/ShowPost.aspx?PostID=3226

   

■そのほかの不具合/追加情報

・サポート技術情報 828267(セットアップが残り時間 34 分で応答を停止する 対象製品):[Windows XP][Windows Server 2003]
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;828267

・サポート技術情報 315008(添付ファイル付きの電子メール メッセージを送信後に Outlook または Outlook Express がハングする):[Outlook Express 5.01][Outlook Express 5.5][Outlook Express 6][Outlook 2000][Outlook 2002]
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;315008

・サポート技術情報 899527(Windows XP Service Pack 2 ベースのコンピュータのエクスプローラで、DVD-RW ディスクの内容が表示されない):[Windows XP SP2]
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;899527

・サポート技術情報 902299(Windows Update で Windows Media Player 用の更新プログラム (KB 828026) が何度も検出される):[Windows Me]
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;902299

・サポート技術情報 902310(NTBackup で、サービスの状態が復元されない場合がある。):[Windows Server 2003]
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;902310

・サポート技術情報 899761(FIX: Not all memory is available when AWE is enabled on a computer that is running a 32-bit version of SQL Server 2000 SP4):
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;en-us;899761
http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?
FamilyID=7c407047-3f1f-48b8-9e4c-dc32875e1961&DisplayLang=ja

#Address Windowing Extensions(AWE)が有効だと、SQL Server 2000 SP4で物理メモリの半分しかアクセスできない不具合を解消する修正プログラムの提供開始

 

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