マイクロソフトは、WindowsやOfficeの修正プログラムを提供するサービス「Microsoft Update」の提供を正式に開始した。2005/06/15日付け配信のHotFix
Weeklyで既報のとおり、Microsoft Update自体はすでに6月9日より提供が行われており、URLを入力すれば接続することが可能になっていた。今回の正式発表にともない、マイクロソフトのWebページ内にMicrosoft
Updateへのリンクが張られ、そのリンクをクリックすることでMicrosoft Updateに切り替えられるようになった。
・マイクロソフト(WindowsやOfficeの更新プログラムを一括提供するサービス Microsoft Updateを提供開始):
http://www.microsoft.com/japan/presspass/detail.aspx?newsid=2341
・HotFix Weekly 2005/06/15日付け(Microsoft Updateによる修正プログラムの提供開始):
http://www.hotfix.jp/archives/alert/2005/news05-0615.html#01
ニュースリリースによれば「Windows UpdateやOffice UpdateからのMicrosoft Updateへの切り替えは自動的には行われない」としている。そのためInternet
Explorer(IE)の[Windows Update]メニューで自動的にMicrosoft Updateサイトに接続されることはない。Microsoft
Updateに切り替えたい場合は、下記のURLを入力すればよい。Microsoft Update用ActiveXコントロールなどのインストールを行った後に、Microsoft
Updateサイトに接続される。一度、Microsoft Updateサイトに接続すると、以降、IEの[ツール]−[Windows Update]メニューからはMicrosoft
Updateサイトに接続されるようになる。
・マイクロソフト(Microsoft Update):
http://update.microsoft.com/microsoftupdate/
なおMicrosoft Updateがサポートするプラットフォームと修正プログラムの提供対象製品は以下のとおりである。Office 2000の修正プログラムはMicrosoft
Updateでは提供されないことに注意してほしい。
Microsoft Updateを利用可能なプラットフォーム |
Windows 2000ファミリ(Datacenter Editionを除く) |
Windows XPファミリ |
Windows Server 2003ファミリ |
Microsoft Updateによる修正プログラムの提供対象製品
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Windows 2000ファミリ(Datacenter Editionを除く) |
Windows XPファミリ |
Windows Server 2003ファミリ |
Office XP/Office 2003(後継製品を含む) |
Exchange 2000 Server/Exchange Server 2003(後継製品を含む) |
SQL Server 2000 SP4(後継製品を含む) |
■Microsoft UpdateからWindows Updateに戻す方法
Microsoft Updateのサポート対象外であるOffice 2000などを利用している場合、画面の上部にOffice Updateへのリンクが設けられているWindows
Updateの方が便利な場合がある。そのような場合、以下の手順でMicrosoft UpdateからWindows Updateへ戻すことが可能だ。
- Microsoft Updateに接続し、左側のメニューから[設定の変更]をクリックする。
(画面)http://www.hotfix.jp/archives/alert/2005/image05-0720/microsoftupdate01.gif
- [設定の変更]画面をスクロールし、下側にある「Microsoft Updateの使用を停止する」の「Microsoft Update ソフトウェアを無効にし、Windows
Update のみを使用する」にチェックを入れ、[変更を今すぐ適用]ボタンをクリックする。
(画面)http://www.hotfix.jp/archives/alert/2005/image05-0720/microsoftupdate02.gif
これで次回からIEの[Windows Update]メニューをクリックすると、Windows Updateへ接続されるようになる。Microsoft
Updateに戻す場合は、Windows Update内のMicrosoft Updateへのリンクをクリックすればよい。
■MBSA 2.0をインストールしていると自動的にMicrosoft Updateに接続される
DA Labの調査によれば、Microsoft Updateの対象OSにMBSA 2.0がインストールされており、MBSA 2.0のスキャンのオプションで「セキュリティ更新プログラムをチェックする」の「Microsoft
Update とスキャンの前提条件に対してコンピュータを構成する」がチェックされている(デフォルト設定)と、Windows UpdateへのアクセスがMicrosoft
Updateへリダイレクトされて、Microsoft Update向けのActiveXコントロールのインストールが促されることを確認した。Microsoft
Updateへの接続後、設定をWindows Updateに変更すると、次回のアクセスからはMicrosoft Updateに接続されることはなくなる。MBSA
2.0をインストールしている際は注意してほしい。
■Windows XPはWindows Update v6が標準に
Windows XP SP未適用/SP1/SP1a/SP2は、Windows Updateへ接続すると、自動的にWindows Update v6へリダイレクトされるようになった。前述のようにMicrosoft
Updateへは自動的に切り替えられないため、明示的にMicrosoft Updateへ接続しない限り、Windows XP SP未適用/SP1/SP1a/SP2ではWindows
Update v6に接続される。
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