| MS06-044/917008 |
| Microsoft管理コンソールのクロスサイト・スクリプティングの脆弱性により、リモートで任意のコードが実行される危険性 |
| (Microsoft 管理コンソール (MMC) の脆弱性により、リモートでコードが実行される) |
対応の緊急性:至急適用 [攻撃コード未公開][攻撃事例なし]
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| 危険性 |
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| 脆弱性による危険性を示す。「緊急適用」の場合、すでに攻撃コードが公開されているなど、脆弱性を悪用した攻撃が開始される可能性がある。「SP待ち」の場合、現時点では危険性がそれほど高くないため、サービスパックに反映されるまで待つことが可能であることを示す。 |
可能性のある攻撃
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攻撃手法
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脆弱性の影響
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| リモート攻撃 |
ウイルス/ワーム |
電子メール添付 |
Webサイトへの誘導 |
コードの実行 |
権限の昇格 |
情報の漏えい |
サービス拒否 |
なりすまし |
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○
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○
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○
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○
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Microsoft管理コンソール(MMC)にクロスサイト・スクリプティング(→ キーワード)の脆弱性が存在し、細工されたWebページを開くなどすると、任意のコードが実行される危険性がある。アドウェアやスパイウェアのインストールなどに悪用されることが懸念される脆弱性である。
デフォルトの設定で、IE 5.01はインターネット・ゾーンを含むすべてのWebサイトのアクセスにおいて、IE 6 SP1はイントラネット・ゾーンのWebサイトのアクセスにおいて、それぞれ攻撃を受ける可能性がある。IE
6 SP1は、デフォルトでインターネット・ゾーンのURLからローカル・ファイルのアクセスをブロックする設定となっているため、設定を変更していない限りインターネットから直接攻撃を受けることはない。しかしウイルスやワームなどに悪用された場合、感染した社内のコンピュータから攻撃が仕掛けられる可能性もあるので、IE
6 SP1を利用している場合でも至急、修正プログラムを適用した方がよい。
マイクロソフトによれば、MS06-044の脆弱性は非公開で報告されたとしており、現時点で攻撃例は確認されていないという。
キーワード
クロスサイト・スクリプティング (cross-site scripting)
本来は実行が許可されるべきでない外部Webサイトなどのスクリプト・プログラムが実行されてしまう脆弱性、またはそうした脆弱性を悪用した攻撃。
・セキュリティ用語 クロスサイト・スクリプティング(cross-site scripting):
http://www.hotfix.jp/archives/word/2003/word03-04.html
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脆弱性の内容
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MMCは、ユーザー対話型の管理ツール・プラトフォームである。スナップインと呼ばれる管理ツールを読み込むことで、Windowsシステムのハードウェア、ソフトウェア、ネットワーク・コンポーネントなど、さまざまな管理作業を共通のインターフェイスで行えるようにする。
このMMCのライブラリに組み込まれたHTMLのリソース・ファイルが、Internet Explorer(IE)を介してインターネットもしくはイントラネットから直接参照可能となっている。その結果、Webページを開くなどするだけで、細工したスクリプトなどがMMCで実行させられる危険性がある。
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対象プラットフォーム
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| 影響を受けるソフトウェア |
対象プラットフォーム |
| Windows 2000 |
Windows 2000 SP4 |
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‥‥‥ DA Lab:HotFixテスティング・チームからのコメント
‥‥‥
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■適用テストの結果
DA Labでは、以下のプラットフォームで修正プログラムの適用テストを行った。
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プラットフォーム
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適用テスト結果
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| Windows 2000 Professional SP4 |
○
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| Windows 2000 Server SP4 |
○
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| Windows 2000 Advanced Server SP4 |
○
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■MBSA 2.0の結果
MS06-044の修正プログラムが正しく適用されているかどうかは、MBSA 2.0で確認可能である。未適用の場合は、「Windowsのセキュリティの更新プログラム」の「結果の詳細情報」に以下のいずれかが表示される。
- Windows 2000 用セキュリティ更新プログラム (KB917008)
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| プラットフォーム |
ダウンロード・センター |
WU/MU/SUS/WSUSの表示 |
| Windows 2000 SP4 |
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Windows 2000 用セキュリティ更新プログラム (KB917008) |
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以下のファイルにパッチが適用される。障害の発生が懸念される場合は、これらのファイルのバックアップを取っておくとよい。
Windows 2000 SP4:
| ファイル名 |
日付 |
バージョン |
サイズ |
| Windows2000-KB917008-x86-JPN.EXE |
2006/07/25 |
1.0.0.0 |
962,024
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| ファイル名 |
日付 |
バージョン |
サイズ |
機能 |
| 展開フォルダ |
%SystemRoot%\system32\ |
| mmc.exe |
2006/07/24 |
5.0.2195.7102 |
613,648
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Microsoft Management Console |
| mmcndmgr.dll |
2006/07/24 |
5.0.2195.7102 |
840,976
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MMC Node Manager DLL |
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修正プログラムが正しく適用できたかどうかは、以下のレジストリ・キーにある値を調べることで確認できる。
・Windows 2000 SP4:
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Updates\Windows 2000\SP5\KB917008\Filelist以下のファイル一覧を確認する
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予想適用時間
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| 修正プログラム名 |
50台 |
100台 |
250台 |
500台 |
Windows2000-KB917008-x86-JPN.EXE
(Windows 2000 SP4) |
12分 |
21分 |
46分 |
1時間29分 |
1コンソールのUpdateEXPERT 6.1で、今回の修正プログラムを適用するのにかかる時間を概算したもの。ネットワーク環境や適用するコンピュータの性能などによって適用時間は異なる。あくまでも目安として利用してほしい。
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UpdateEXPERT上の表示
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・Windows 2000 SP4:
[展開ビュー]−[OS]タブに「名前:Windows2000-KB917008-x86-JPN.EXE」で登録
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