MS06-049/920958 |
Windows 2000カーネルの未チェック・バッファの脆弱性により、特権の昇格が起こる危険性 |
(Windows カーネルの脆弱性により、特権が昇格される) |
対応の緊急性:早期適用 [攻撃コード公開済み][攻撃事例なし]
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危険性 |
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脆弱性による危険性を示す。「緊急適用」の場合、すでに攻撃コードが公開されているなど、脆弱性を悪用した攻撃が開始される可能性がある。「SP待ち」の場合、現時点では危険性がそれほど高くないため、サービスパックに反映されるまで待つことが可能であることを示す。 |
可能性のある攻撃
攻撃手法
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脆弱性の影響
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リモート攻撃 |
ウイルス/ワーム |
電子メール添付 |
Webサイトへの誘導 |
コードの実行 |
権限の昇格 |
情報の漏えい |
サービス拒否 |
なりすまし |
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○
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○
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Windows2000カーネルの未チェック・バッファの脆弱性により、特権の昇格が起こる危険性がある。この脆弱性が悪用されると、ユーザー権限しかないアカウントに対しても、権限の昇格が起き、ローカル・コンピュータの管理者権限が与えられる。任意のコードが実行されるものではないが、感染したウイルスやワーム、トロイの木馬が、コンピュータの制御を奪う目的に悪用する危険性のある脆弱性だ。
マイクロソフトによれば、すでに実証コードが公開されているということだ(DA Labでは未確認)。脆弱性がウイルスなどに悪用される危険性が高くなっている。なるべく早期に修正プログラムを適用した方がよい。
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脆弱性の内容
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この脆弱性は、Windows 2000カーネルで入力バッファのサイズを正しく検証しないことに起因する。細工されたプログラムによって、バッファ・オーバーフローが引き起こされ、その結果、特権の昇格が行われる危険性がある。マイクロソフトによれば、攻撃を実行するには有効なローカル・ログオン資格が必要だとしており、リモートや匿名ユーザーによってこの脆弱性が悪用されることはないとしている。
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対象プラットフォーム
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影響を受けるソフトウェア |
対象プラットフォーム |
Windows 2000 |
Windows 2000 SP4 |
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‥‥‥ DA Lab:HotFixテスティング・チームからのコメント
‥‥‥
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■適用テストの結果
DA Labでは、以下のプラットフォームで修正プログラムの適用テストを行った。
プラットフォーム
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適用テスト結果
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Windows 2000 Professional SP4 |
○
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Windows 2000 Server SP4 |
○
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Windows 2000 Advanced Server SP4 |
○
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■MBSA 2.0の結果
MS06-049の修正プログラムが正しく適用されているかどうかは、MBSA 2.0で確認可能である。未適用の場合は、「Windowsのセキュリティの更新プログラム」の「結果の詳細情報」に以下のいずれかが表示される。
- Windows 2000 用セキュリティ更新プログラム (KB920958)
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プラットフォーム |
ダウンロード・センター |
WU/MU/SUS/WSUSの表示 |
Windows 2000 SP4 |
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Windows 2000 用セキュリティ更新プログラム (KB920958) |
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以下のファイルにパッチが適用される。障害の発生が懸念される場合は、これらのファイルのバックアップを取っておくとよい。
Windows 2000 SP4:
ファイル名 |
日付 |
バージョン |
サイズ |
Windows2000-KB920958-x86-JPN.EXE |
2006/06/16 |
1.0.0.0 |
1,611,752
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ファイル名 |
日付 |
バージョン |
サイズ |
機能 |
展開フォルダ |
%SystemRoot%\system32\drivers\ |
mup.sys |
2004/12/02 |
5.0.2195.7006 |
89,328
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Multiple UNC Provider driver |
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%SystemRoot%\system32\ |
ntkrnlmp.exe** |
2006/06/16 |
5.0.2195.7098 |
1,714,496
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NT Kernel & System |
ntkrnlpa.exe |
2006/06/16 |
5.0.2195.7098 |
1,713,536
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NT Kernel & System |
ntkrpamp.exe** |
2006/06/16 |
5.0.2195.7098 |
1,735,808
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NT Kernel & System |
ntoskrnl.exe |
2006/06/16 |
5.0.2195.7098 |
1,690,880
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NT Kernel & System |
* 背景がサクラ色のファイルはMS05-055と同じもの。
**
ntkrnlmp.exeとntkrpamp.exeはマルチプロセッサ・システム向けカーネル。ntkrnlmp.exeはntoskrnl.exe、ntkrpamp.exeはntkrnlpa.exeにファイル名が変更されて置き換わる。 |
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修正プログラムが正しく適用できたかどうかは、以下のレジストリ・キーにある値を調べることで確認できる。
・Windows 2000 SP4:
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Updates\Windows 2000\SP5\KB920958\Filelist以下のファイル一覧を確認する
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予想適用時間
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修正プログラム名 |
50台 |
100台 |
250台 |
500台 |
Windows2000-KB920958-x86-JPN.EXE
(Windows 2000 SP4) |
19分 |
27分 |
53分 |
1時間35分 |
1コンソールのUpdateEXPERT 6.1で、今回の修正プログラムを適用するのにかかる時間を概算したもの。ネットワーク環境や適用するコンピュータの性能などによって適用時間は異なる。あくまでも目安として利用してほしい。
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UpdateEXPERT上の表示
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・Windows 2000 SP4:
[展開ビュー]−[OS]タブに「名前:Windows2000-KB920958-x86-JPN.EXE」で登録
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