このページは、HotFix Reportで配信されたセキュリティ情報のバックナンバーです。「更新日」に明記された時点での情報ですのでご注意ください。ご購読の申し込みは「HotFix Report購読の申し込み」 をご参照ください。

トップページ サービスの詳細 セキュリティ情報 購読の申し込み
 
 
Windowsプラットフォーム向けHotFix情報サービス
HotFix Alert:
2006
/08/12版
 
【登録日】2006/08/11
【更新日】2006/08/12
HFR BBS会議室
 
深刻度
  1(緊急)
2(重要)
  3(警告)
  4(注意)
攻撃コードの有無
あり
対策
至急適用
再起動の必要性
必要
アンインストール
可能
対象環境
サーバ
クライアント
セキュリティ情報
MS06-049(日本)
MS06-049(US)
サポート技術情報
含まれる過去の修正
脆弱性識別番号
MS06-049/920958
Windows 2000カーネルの未チェック・バッファの脆弱性により、特権の昇格が起こる危険性
(Windows カーネルの脆弱性により、特権が昇格される)


対応の緊急性:早期適用 [攻撃コード公開済み][攻撃事例なし]

危険性
                 
SP待ち
 
早期適用
 
緊急適用
脆弱性による危険性を示す。「緊急適用」の場合、すでに攻撃コードが公開されているなど、脆弱性を悪用した攻撃が開始される可能性がある。「SP待ち」の場合、現時点では危険性がそれほど高くないため、サービスパックに反映されるまで待つことが可能であることを示す。

可能性のある攻撃
攻撃手法
脆弱性の影響
リモート攻撃 ウイルス/ワーム 電子メール添付 Webサイトへの誘導 コードの実行 権限の昇格 情報の漏えい サービス拒否 なりすまし
 
     
     
 
‥‥‥ 概要 ‥‥‥

 Windows2000カーネルの未チェック・バッファの脆弱性により、特権の昇格が起こる危険性がある。この脆弱性が悪用されると、ユーザー権限しかないアカウントに対しても、権限の昇格が起き、ローカル・コンピュータの管理者権限が与えられる。任意のコードが実行されるものではないが、感染したウイルスやワーム、トロイの木馬が、コンピュータの制御を奪う目的に悪用する危険性のある脆弱性だ。

 マイクロソフトによれば、すでに実証コードが公開されているということだ(DA Labでは未確認)。脆弱性がウイルスなどに悪用される危険性が高くなっている。なるべく早期に修正プログラムを適用した方がよい。

 
脆弱性の内容

 この脆弱性は、Windows 2000カーネルで入力バッファのサイズを正しく検証しないことに起因する。細工されたプログラムによって、バッファ・オーバーフローが引き起こされ、その結果、特権の昇格が行われる危険性がある。マイクロソフトによれば、攻撃を実行するには有効なローカル・ログオン資格が必要だとしており、リモートや匿名ユーザーによってこの脆弱性が悪用されることはないとしている。

 
対象プラットフォーム

影響を受けるソフトウェア 対象プラットフォーム
Windows 2000 Windows 2000 SP4
 
‥‥‥ DA Lab:HotFixテスティング・チームからのコメント ‥‥‥

■適用テストの結果
 DA Labでは、以下のプラットフォームで修正プログラムの適用テストを行った。

プラットフォーム
適用テスト結果
Windows 2000 Professional SP4
Windows 2000 Server SP4
Windows 2000 Advanced Server SP4

■MBSA 2.0の結果
 MS06-049の修正プログラムが正しく適用されているかどうかは、MBSA 2.0で確認可能である。未適用の場合は、「Windowsのセキュリティの更新プログラム」の「結果の詳細情報」に以下のいずれかが表示される。

  • Windows 2000 用セキュリティ更新プログラム (KB920958)
 
‥‥‥ 修正プログラムのダウンロード先 ‥‥‥
プラットフォーム ダウンロード・センター WU/MU/SUS/WSUSの表示
Windows 2000 SP4 Windows 2000 用セキュリティ更新プログラム (KB920958)
 
‥‥‥ 適用されるファイル情報 ‥‥‥
 以下のファイルにパッチが適用される。障害の発生が懸念される場合は、これらのファイルのバックアップを取っておくとよい。
 
Windows 2000 SP4:
ファイル名 日付 バージョン サイズ
Windows2000-KB920958-x86-JPN.EXE 2006/06/16 1.0.0.0
1,611,752
 
ファイル名 日付 バージョン サイズ 機能
展開フォルダ %SystemRoot%\system32\drivers\
mup.sys 2004/12/02 5.0.2195.7006
89,328
Multiple UNC Provider driver
  %SystemRoot%\system32\
ntkrnlmp.exe 2006/06/16 5.0.2195.7098
1,714,496
NT Kernel & System
ntkrnlpa.exe 2006/06/16 5.0.2195.7098
1,713,536
NT Kernel & System
ntkrpamp.exe 2006/06/16 5.0.2195.7098
1,735,808
NT Kernel & System
ntoskrnl.exe 2006/06/16 5.0.2195.7098
1,690,880
NT Kernel & System
 背景がサクラ色のファイルはMS05-055と同じもの。
ntkrnlmp.exeとntkrpamp.exeはマルチプロセッサ・システム向けカーネル。ntkrnlmp.exeはntoskrnl.exe、ntkrpamp.exeはntkrnlpa.exeにファイル名が変更されて置き換わる。
 
‥‥‥ 確認方法 ‥‥‥

 修正プログラムが正しく適用できたかどうかは、以下のレジストリ・キーにある値を調べることで確認できる。

・Windows 2000 SP4:
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Updates\Windows 2000\SP5\KB920958\Filelist以下のファイル一覧を確認する

 
予想適用時間

修正プログラム名 50台 100台 250台 500台
Windows2000-KB920958-x86-JPN.EXE
(Windows 2000 SP4)
19分 27分 53分 1時間35分
1コンソールのUpdateEXPERT 6.1で、今回の修正プログラムを適用するのにかかる時間を概算したもの。ネットワーク環境や適用するコンピュータの性能などによって適用時間は異なる。あくまでも目安として利用してほしい。
 
UpdateEXPERT上の表示

・Windows 2000 SP4:
[展開ビュー]−[OS]タブに「名前:Windows2000-KB920958-x86-JPN.EXE」で登録

 

HotFix Reportは、UpdateEXPERTユーザー向けの情報を含んでいます。UpdateEXPERTは、管理者の負担を大幅に軽減するHotFix管理ツールです。UpdateEXPERTに関する詳細ならびにお問い合わせは、アップデートテクノロジー株式会社のホームページをご参照ください。
 
Copyright (C) Digital Advantage Corp.
このメールは、HotFix Reportにご登録いただいておりますユーザー様にお送りしています。
無断で複製・再配信などを行うことはできません。 このメールに関する問い合わせ先:info@hotfix.jp
HotFix Reportでは、細心の注意を払って情報提供を行っておりますが、本サービスにおける情報の正確性、最新性、適切性などについて、明示的又は黙示的な保証を行いません。また本サービスの停止や欠陥、それらに起因して発生する損失や損害について、一切責任を負いません。