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Windowsプラットフォーム向けHotFix情報サービス
HotFix Alert:
2006
/09/13版
 
【登録日】2006/09/13
【更新日】2006/09/13
HFR BBS会議室
 
深刻度
  1(緊急)
2(重要)
  3(警告)
  4(注意)
攻撃コードの有無
なし
対策
早期適用
再起動の必要性
必要
アンインストール
可能
対象環境
サーバ
クライアント
セキュリティ情報
MS06-052(日本)
MS06-052(US)
サポート技術情報
含まれる過去の修正
なし
脆弱性識別番号
MS06-052/919007
PGMのマルチキャスト・プロトコルの無効なメモリ・アクセスの脆弱性により、リモートで任意のコードが実行される危険性
(Pragmatic General Multicast (PGM) の脆弱性により、リモートでコードが実行される)


対応の緊急性:早期適用 [攻撃コード未公開][攻撃事例なし]

危険性
                 
SP待ち
 
早期適用
 
緊急適用
脆弱性による危険性を示す。「緊急適用」の場合、すでに攻撃コードが公開されているなど、脆弱性を悪用した攻撃が開始される可能性がある。「SP待ち」の場合、現時点では危険性がそれほど高くないため、サービスパックに反映されるまで待つことが可能であることを示す。

可能性のある攻撃
攻撃手法
脆弱性の影響
リモート攻撃 ウイルス/ワーム 電子メール添付 Webサイトへの誘導 コードの実行 権限の昇格 情報の漏えい サービス拒否 なりすまし
     
       
 
‥‥‥ 概要 ‥‥‥

 Windows XPに実装されているPragmatic General Multicast(PGM)のマルチキャスト・プロトコルに脆弱性が存在し、リモートで任意のコードが実行される危険性がある。PGMは、Microsoft Message Queuing(MSMQ) 3.0 を明示的にインストールした場合のみシステムに組み込まれる。MSMQサービスは、デフォルトではインストールされない。つまりこの脆弱性の影響を受けるのは、MSMQ 3.0を手動でインストールした場合に限られる。

 ただしMSMQ 3.0がインストールされている場合には、インターネットを介して、匿名による攻撃を受ける危険性のある脆弱性なので、危険性は高い。マイクロソフトによれば、MS06-052の脆弱性は非公開で報告されたとしており、攻撃例は確認されていないという。しかし、ひとたびこの脆弱性がウイルスやワームに悪用された場合、被害が一挙に広がる懸念がある。なるべく早く、修正プログラムを適用した方がよい。

 
脆弱性の内容

 PGMは、受信側でのデータ損失の検出、再送信リクエスト、修復不能なデータに関するアプリケーションへの通知が可能な信頼性の高いマルチキャスト・プロトコルである。受信側ですべてのデータを受け取ったかどうかを確認できることから、信頼性の高い通信を効率よく行うことが可能になる。

 そのPGMがマルチキャスト・プロトコルのメッセージを処理する過程に脆弱性が存在し、細工されたメッセージを受け取ると、無効なメモリ・アクセスを実行してしまう。攻撃は、MSMQを介して細工したメッセージを送信することで実行される。

 
対象プラットフォーム

影響を受けるソフトウェア 対象プラットフォーム
Windows XP Windows XP SP1/SP1a/SP2
 
‥‥‥ DA Lab:HotFixテスティング・チームからのコメント ‥‥‥

■適用テストの結果
 DA Labでは、以下のプラットフォームで修正プログラムの適用テストを行った。

プラットフォーム
適用テスト結果
Windows XP Professional SP1
Windows XP Professional SP1a
Windows XP Professional SP2
○は問題なし、△は一部に問題あり、×は適用による障害あり

■MBSA 2.0の結果
 MS06-052の修正プログラムが正しく適用されているかどうかは、MBSA 2.0で確認可能である。未適用の場合は、「Windowsのセキュリティの更新プログラム」の「結果の詳細情報」に以下のいずれかが表示される。

  • Windows XP 用セキュリティ更新プログラム (KB919007)
 
‥‥‥ 修正プログラムのダウンロード先 ‥‥‥
プラットフォーム ダウンロード・センター WU/MU/SUS/WSUSの表示
Windows XP SP1/SP1a/SP2 Windows XP 用セキュリティ更新プログラム (KB919007)
 
‥‥‥ 適用されるファイル情報 ‥‥‥
 以下のファイルにパッチが適用される。障害の発生が懸念される場合は、これらのファイルのバックアップを取っておくとよい。
 
Windows XP SP1/SP1a/SP2:
ファイル名 日付 バージョン サイズ
WindowsXP-KB919007-x86-JPN.exe 2006/07/13 1.0.0.0
569,144
 
ファイル名 日付 バージョン サイズ 機能
展開フォルダ
(SP1QFE)
%SystemRoot%\system32\drivers\
rmcast.sys 2006/07/13 5.1.2600.1873
199,936
Reliable Multicast Transport
展開フォルダ
(SP2GDR)
%SystemRoot%\system32\drivers\
rmcast.sys 2006/07/13 5.1.2600.2951
202,240
Reliable Multicast Transport
展開フォルダ
(SP2QFE)
%SystemRoot%\system32\drivers\
rmcast.sys 2006/07/13 5.1.2600.2951
202,496
Reliable Multicast Transport
 
‥‥‥ 確認方法 ‥‥‥

 修正プログラムが正しく適用できたかどうかは、以下のレジストリ・キーにある値を調べることで確認できる。

Windows XP SP1/SP1a/SP2:
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Updates\Windows XP\SP3\KB919007\Filelist以下のファイル一覧を確認する

 
予想適用時間

修正プログラム名 50台 100台 250台 500台
WindowsXP-KB919007-x86-JPN.exe
(Windows XP SP1/SP1a/SP2)
18分 27分 52分 1時間34分
1コンソールのUpdateEXPERT 6.1で、今回の修正プログラムを適用するのにかかる時間を概算したもの。ネットワーク環境や適用するコンピュータの性能などによって適用時間は異なる。あくまでも目安として利用してほしい。
 
UpdateEXPERT上の表示

Windows XP SP1/SP1a/SP2:
[展開ビュー]−[OS]タブに「名前:WindowsXP-KB919007-x86-JPN.exe」で登録

 

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