MS06-052/919007 |
PGMのマルチキャスト・プロトコルの無効なメモリ・アクセスの脆弱性により、リモートで任意のコードが実行される危険性 |
(Pragmatic General Multicast (PGM) の脆弱性により、リモートでコードが実行される) |
対応の緊急性:早期適用 [攻撃コード未公開][攻撃事例なし]
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危険性 |
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脆弱性による危険性を示す。「緊急適用」の場合、すでに攻撃コードが公開されているなど、脆弱性を悪用した攻撃が開始される可能性がある。「SP待ち」の場合、現時点では危険性がそれほど高くないため、サービスパックに反映されるまで待つことが可能であることを示す。 |
可能性のある攻撃
攻撃手法
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脆弱性の影響
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リモート攻撃 |
ウイルス/ワーム |
電子メール添付 |
Webサイトへの誘導 |
コードの実行 |
権限の昇格 |
情報の漏えい |
サービス拒否 |
なりすまし |
○
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○
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Windows XPに実装されているPragmatic General Multicast(PGM)のマルチキャスト・プロトコルに脆弱性が存在し、リモートで任意のコードが実行される危険性がある。PGMは、Microsoft
Message Queuing(MSMQ) 3.0 を明示的にインストールした場合のみシステムに組み込まれる。MSMQサービスは、デフォルトではインストールされない。つまりこの脆弱性の影響を受けるのは、MSMQ
3.0を手動でインストールした場合に限られる。
ただしMSMQ 3.0がインストールされている場合には、インターネットを介して、匿名による攻撃を受ける危険性のある脆弱性なので、危険性は高い。マイクロソフトによれば、MS06-052の脆弱性は非公開で報告されたとしており、攻撃例は確認されていないという。しかし、ひとたびこの脆弱性がウイルスやワームに悪用された場合、被害が一挙に広がる懸念がある。なるべく早く、修正プログラムを適用した方がよい。
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脆弱性の内容
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PGMは、受信側でのデータ損失の検出、再送信リクエスト、修復不能なデータに関するアプリケーションへの通知が可能な信頼性の高いマルチキャスト・プロトコルである。受信側ですべてのデータを受け取ったかどうかを確認できることから、信頼性の高い通信を効率よく行うことが可能になる。
そのPGMがマルチキャスト・プロトコルのメッセージを処理する過程に脆弱性が存在し、細工されたメッセージを受け取ると、無効なメモリ・アクセスを実行してしまう。攻撃は、MSMQを介して細工したメッセージを送信することで実行される。
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対象プラットフォーム
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影響を受けるソフトウェア |
対象プラットフォーム |
Windows XP |
Windows XP SP1/SP1a/SP2 |
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‥‥‥ DA Lab:HotFixテスティング・チームからのコメント
‥‥‥
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■適用テストの結果
DA Labでは、以下のプラットフォームで修正プログラムの適用テストを行った。
プラットフォーム
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適用テスト結果
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Windows XP Professional SP1 |
○
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Windows XP Professional SP1a |
○
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Windows XP Professional SP2 |
○
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○は問題なし、△は一部に問題あり、×は適用による障害あり |
■MBSA 2.0の結果
MS06-052の修正プログラムが正しく適用されているかどうかは、MBSA 2.0で確認可能である。未適用の場合は、「Windowsのセキュリティの更新プログラム」の「結果の詳細情報」に以下のいずれかが表示される。
- Windows XP 用セキュリティ更新プログラム (KB919007)
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プラットフォーム |
ダウンロード・センター |
WU/MU/SUS/WSUSの表示 |
Windows XP SP1/SP1a/SP2 |
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Windows XP 用セキュリティ更新プログラム (KB919007) |
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以下のファイルにパッチが適用される。障害の発生が懸念される場合は、これらのファイルのバックアップを取っておくとよい。
Windows XP SP1/SP1a/SP2:
ファイル名 |
日付 |
バージョン |
サイズ |
WindowsXP-KB919007-x86-JPN.exe |
2006/07/13 |
1.0.0.0 |
569,144
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ファイル名 |
日付 |
バージョン |
サイズ |
機能 |
展開フォルダ
(SP1QFE) |
%SystemRoot%\system32\drivers\ |
rmcast.sys |
2006/07/13 |
5.1.2600.1873 |
199,936
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Reliable Multicast Transport |
展開フォルダ
(SP2GDR)
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%SystemRoot%\system32\drivers\ |
rmcast.sys |
2006/07/13 |
5.1.2600.2951 |
202,240
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Reliable Multicast Transport |
展開フォルダ
(SP2QFE)
|
%SystemRoot%\system32\drivers\ |
rmcast.sys |
2006/07/13 |
5.1.2600.2951 |
202,496
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Reliable Multicast Transport |
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修正プログラムが正しく適用できたかどうかは、以下のレジストリ・キーにある値を調べることで確認できる。
・Windows XP SP1/SP1a/SP2:
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Updates\Windows XP\SP3\KB919007\Filelist以下のファイル一覧を確認する
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予想適用時間
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修正プログラム名 |
50台 |
100台 |
250台 |
500台 |
WindowsXP-KB919007-x86-JPN.exe
(Windows XP SP1/SP1a/SP2) |
18分 |
27分 |
52分 |
1時間34分 |
1コンソールのUpdateEXPERT 6.1で、今回の修正プログラムを適用するのにかかる時間を概算したもの。ネットワーク環境や適用するコンピュータの性能などによって適用時間は異なる。あくまでも目安として利用してほしい。
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UpdateEXPERT上の表示
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・Windows XP SP1/SP1a/SP2:
[展開ビュー]−[OS]タブに「名前:WindowsXP-KB919007-x86-JPN.exe」で登録
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