MS07-006/928255 |
Windowsシェルにおけるハードウェア検出サービスの関数パラメータの検証方法の脆弱性により、特権の昇格が起きる危険性
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(Windows シェルの脆弱性により、特権が昇格される) |
対応の緊急性:早期適用 [攻撃コード未公開][攻撃事例なし]
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危険性 |
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脆弱性による危険性を示す。「緊急適用」の場合、すでに攻撃コードが公開されているなど、脆弱性を悪用した攻撃が開始される可能性がある。「SP待ち」の場合、現時点では危険性がそれほど高くないため、サービスパックに反映されるまで待つことが可能であることを示す。 |
可能性のある攻撃
攻撃手法
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脆弱性の影響
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リモート攻撃 |
ウイルス/ワーム |
電子メール添付 |
Webサイトへの誘導 |
コードの実行 |
権限の昇格 |
情報の漏えい |
サービス拒否 |
なりすまし |
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○
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○
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ハードウェアの新規デバイスの自動検出と自動実行などを行うWindowsシェルのハードウェア検出サービスに脆弱性が存在する。細工されたアプリケーションが実行させられた上で、ハードウェアの検出と初期化が行われると、特権の昇格が起こり、コンピュータの制御が完全に奪われてしまう危険性がある。トロイの木馬などが、システムの制御を奪うために悪用する懸念のある脆弱性だ。
マイクロソフトによれば、MS07-006の脆弱性は非公開で報告されたとしており、現時点で実証コードや攻撃例は確認されていないという。ただし脆弱性が公開されたことから、悪用の危険性増大が予想される。なるべく早期に修正プログラムを適用した方がよい。
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脆弱性の内容
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Windowsシェルのハードウェア検出サービスとは、システム上の新規デバイスの自動検出や、CDやDVDの自動再生イベントを通知するなどの機能を提供するものだ。脆弱性は、このハードウェア検出サービスによるハードウェアの検出と初期化の際の関数パラメータの検証が不十分なことに起因する。
攻撃は、細工したアプリケーションを何らかの形でユーザーに実行させた上で、ハードウェア検出サービスによるハードウェアの検出と初期化を実行するように誘導することで行われる。例えば、細工したアプリケーションが実行された状態で、ユーザーがUSBメモリ・キーなどを挿すと、脆弱性が悪用され、ユーザーが管理者ではなくてもコンピュータの制御が奪われる危険性がある。
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対象プラットフォーム
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影響を受けるソフトウェア |
対象プラットフォーム |
Windows XP |
Windows XP SP2 |
Windows Server 2003 |
Windows Server 2003 SP未適用/SP1/R2 |
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‥‥‥ DA Lab:HotFixテスティング・チームからのコメント
‥‥‥
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■適用テストの結果
DA Labでは、以下のプラットフォームで修正プログラムの適用テストを行った。
プラットフォーム
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適用テスト結果
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Windows XP Professional SP2 |
○
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Windows Server 2003, Standard Edition SP未適用 |
○
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Windows Server 2003, Enterprise Edition SP未適用 |
○
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Windows Server 2003, Standard Edition SP1 |
○
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Windows Server 2003, Enterprise Edition SP1 |
○
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Windows Server 2003 R2, Standard Edition |
○
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Windows Server 2003 R2, Enterprise Edition |
○
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○は問題なし、△は一部に問題あり、×は適用による障害あり |
■MBSA 2.0の結果
MS07-006の修正プログラムが正しく適用されているかどうかは、MBSA 2.0で確認可能である。未適用の場合は、「Windowsのセキュリティの更新プログラム」の「結果の詳細情報」に以下のいずれかが表示される。
- Windows XP 用セキュリティ更新プログラム (KB928255)
- Windows Server 2003 用セキュリティ更新プログラム (KB928255)
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プラットフォーム |
ダウンロード・センター |
WU/MU/SUS/WSUSの表示 |
Windows XP SP2 |
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Windows XP 用セキュリティ更新プログラム (KB928255) |
Windows Server 2003 SP未適用/SP1/R2 |
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Windows Server 2003 用セキュリティ更新プログラム (KB926436) |
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以下のファイルにパッチが適用される。障害の発生が懸念される場合は、これらのファイルのバックアップを取っておくとよい。
Windows XP SP2:
ファイル名 |
日付 |
バージョン |
サイズ |
WindowsXP-KB928255-x86-JPN.exe |
2006/12/20 |
1.0.0.0 |
3,153,720
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ファイル名 |
日付 |
バージョン |
サイズ |
機能 |
展開フォルダ
(SP2GDR)
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%SystemRoot%\system32\ |
shell32.dll |
2006/12/20 |
6.0.2900.3051 |
8,359,424
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Windows Shell Common Dll |
shsvcs.dll |
2006/12/20 |
6.0.2900.3051 |
134,144
|
Windows Shell Services Dll |
展開フォルダ
(SP2QFE)
|
%SystemRoot%\system32\ |
shell32.dll |
2006/12/20 |
6.0.2900.3051 |
8,364,544
|
Windows Shell Common Dll |
shsvcs.dll |
2006/12/20 |
6.0.2900.3051 |
134,656
|
Windows Shell Services Dll |
spru0411.dll* |
2006/12/19 |
5.1.2600.3051 |
451,584
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Service Pack 3 Messages |
*spru0411.dllは、xpsp3res.dllにファイル名が変更されてコピーされる。
Windows Server 2003 SP未適用/SP1/R2:
ファイル名 |
日付 |
バージョン |
サイズ |
WindowsServer2003-KB928255-x86-JPN.exe |
2007/01/24 |
1.0.0.0 |
3,849,608
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ファイル名 |
日付 |
バージョン |
サイズ |
機能 |
展開フォルダ
(RTMGDR)
|
%SystemRoot%\system32\ |
shell32.dll |
2007/01/05 |
6.0.3790.630 |
8,078,848
|
Windows Shell Common Dll |
shsvcs.dll |
2007/01/05 |
6.0.3790.630 |
124,416
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Windows Shell Services Dll |
展開フォルダ
(RTMQFE)
|
%SystemRoot%\system32\ |
shell32.dll |
2007/01/05 |
6.0.3790.630 |
8,079,872
|
Windows Shell Common Dll |
shsvcs.dll |
2007/01/05 |
6.0.3790.630 |
124,416
|
Windows Shell Services Dll |
展開フォルダ
(SP1GDR)
|
%SystemRoot%\system32\ |
shell32.dll |
2007/01/24 |
6.0.3790.2867 |
8,288,768
|
Windows Shell Common Dll |
shsvcs.dll |
2007/01/05 |
6.0.3790.2857 |
134,656
|
Windows Shell Services Dll |
展開フォルダ
(SP1QFE)
|
%SystemRoot%\system32\ |
shell32.dll |
2007/01/24 |
6.0.3790.2867 |
8,290,304
|
Windows Shell Common Dll |
shsvcs.dll |
2007/01/05 |
6.0.3790.2857 |
134,656
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Windows Shell Services Dll |
w03s2411.dll* |
2007/01/23 |
5.2.3790.2857 |
47,104
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Service Pack Messages |
*w03s2411.dllは、w03a2409.dllにファイル名が変更されてコピーされる。
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修正プログラムが正しく適用できたかどうかは、以下のレジストリ・キーにある値を調べることで確認できる。
・Windows XP SP2:
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Updates\Windows XP\SP3\KB928255\Filelist以下のファイル一覧を確認する
・Windows Server 2003 SP未適用/SP1/R2:
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Updates\Windows Server 2003\SP2\KB928255\Filelist以下のファイル一覧を確認する
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予想適用時間
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修正プログラム名 |
50台 |
100台 |
250台 |
500台 |
WindowsXP-KB928255-x86-JPN.exe
(Windows XP SP2) |
19分 |
28分 |
54分 |
1時間38分 |
WindowsServer2003-KB928255-x86-JPN.exe
(Windows Server 2003 SP未適用/SP1/R2) |
19分 |
28分 |
54分 |
1時間38分 |
1コンソールのUpdateEXPERT 6.1で、今回の修正プログラムを適用するのにかかる時間を概算したもの。ネットワーク環境や適用するコンピュータの性能などによって適用時間は異なる。あくまでも目安として利用してほしい。
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UpdateEXPERT上の表示
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・Windows XP SP2:
[展開ビュー]−[OS]タブに「名前:WindowsXP-KB928255-x86-JPN.exe」で登録
・Windows Server 2003 SP未適用/SP1/R2:
[展開ビュー]−[OS]タブに「名前:WindowsServer2003-KB928255-x86-JPN.exe」で登録
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