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Windowsプラットフォーム向けHotFix情報サービス
HotFix Alert:2007/02/16版
 
【登録日】2007/02/16
【更新日】2007/02/16
HFR BBS会議室
 
深刻度
  1(緊急)
2(重要)
  3(警告)
  4(注意)
攻撃コードの有無
なし
対策
早期適用
再起動の必要性
必要
アンインストール
可能
対象環境
サーバ
クライアント
セキュリティ情報
MS07-006(日本)
MS07-006US)
サポート技術情報
含まれる過去の修正
脆弱性識別番号
MS07-006/928255
Windowsシェルにおけるハードウェア検出サービスの関数パラメータの検証方法の脆弱性により、特権の昇格が起きる危険性
(Windows シェルの脆弱性により、特権が昇格される)


対応の緊急性:早期適用 [攻撃コード未公開][攻撃事例なし]

危険性
                 
SP待ち
 
早期適用
 
緊急適用
脆弱性による危険性を示す。「緊急適用」の場合、すでに攻撃コードが公開されているなど、脆弱性を悪用した攻撃が開始される可能性がある。「SP待ち」の場合、現時点では危険性がそれほど高くないため、サービスパックに反映されるまで待つことが可能であることを示す。

可能性のある攻撃
攻撃手法
脆弱性の影響
リモート攻撃 ウイルス/ワーム 電子メール添付 Webサイトへの誘導 コードの実行 権限の昇格 情報の漏えい サービス拒否 なりすまし
 
     
     
 
‥‥‥ 概要 ‥‥‥

 ハードウェアの新規デバイスの自動検出と自動実行などを行うWindowsシェルのハードウェア検出サービスに脆弱性が存在する。細工されたアプリケーションが実行させられた上で、ハードウェアの検出と初期化が行われると、特権の昇格が起こり、コンピュータの制御が完全に奪われてしまう危険性がある。トロイの木馬などが、システムの制御を奪うために悪用する懸念のある脆弱性だ。

 マイクロソフトによれば、MS07-006の脆弱性は非公開で報告されたとしており、現時点で実証コードや攻撃例は確認されていないという。ただし脆弱性が公開されたことから、悪用の危険性増大が予想される。なるべく早期に修正プログラムを適用した方がよい。

 
脆弱性の内容

 Windowsシェルのハードウェア検出サービスとは、システム上の新規デバイスの自動検出や、CDやDVDの自動再生イベントを通知するなどの機能を提供するものだ。脆弱性は、このハードウェア検出サービスによるハードウェアの検出と初期化の際の関数パラメータの検証が不十分なことに起因する。

 攻撃は、細工したアプリケーションを何らかの形でユーザーに実行させた上で、ハードウェア検出サービスによるハードウェアの検出と初期化を実行するように誘導することで行われる。例えば、細工したアプリケーションが実行された状態で、ユーザーがUSBメモリ・キーなどを挿すと、脆弱性が悪用され、ユーザーが管理者ではなくてもコンピュータの制御が奪われる危険性がある。

 
対象プラットフォーム

影響を受けるソフトウェア 対象プラットフォーム
Windows XP Windows XP SP2
Windows Server 2003 Windows Server 2003 SP未適用/SP1/R2
 
‥‥‥ DA Lab:HotFixテスティング・チームからのコメント ‥‥‥

■適用テストの結果
 DA Labでは、以下のプラットフォームで修正プログラムの適用テストを行った。

プラットフォーム
適用テスト結果
Windows XP Professional SP2
Windows Server 2003, Standard Edition SP未適用
Windows Server 2003, Enterprise Edition SP未適用
Windows Server 2003, Standard Edition SP1
Windows Server 2003, Enterprise Edition SP1
Windows Server 2003 R2, Standard Edition
Windows Server 2003 R2, Enterprise Edition
○は問題なし、△は一部に問題あり、×は適用による障害あり

■MBSA 2.0の結果
 MS07-006の修正プログラムが正しく適用されているかどうかは、MBSA 2.0で確認可能である。未適用の場合は、「Windowsのセキュリティの更新プログラム」の「結果の詳細情報」に以下のいずれかが表示される。

  • Windows XP 用セキュリティ更新プログラム (KB928255)
  • Windows Server 2003 用セキュリティ更新プログラム (KB928255)
 
‥‥‥ 修正プログラムのダウンロード先 ‥‥‥
プラットフォーム ダウンロード・センター WU/MU/SUS/WSUSの表示
Windows XP SP2 Windows XP 用セキュリティ更新プログラム (KB928255)
Windows Server 2003 SP未適用/SP1/R2 Windows Server 2003 用セキュリティ更新プログラム (KB926436)
 
‥‥‥ 適用されるファイル情報 ‥‥‥
 以下のファイルにパッチが適用される。障害の発生が懸念される場合は、これらのファイルのバックアップを取っておくとよい。
 
Windows XP SP2:
ファイル名 日付 バージョン サイズ
WindowsXP-KB928255-x86-JPN.exe 2006/12/20 1.0.0.0
3,153,720
 
ファイル名 日付 バージョン サイズ 機能
展開フォルダ
(SP2GDR)
%SystemRoot%\system32\
shell32.dll 2006/12/20 6.0.2900.3051
8,359,424
Windows Shell Common Dll
shsvcs.dll 2006/12/20 6.0.2900.3051
134,144
Windows Shell Services Dll
展開フォルダ
(SP2QFE)
%SystemRoot%\system32\
shell32.dll 2006/12/20 6.0.2900.3051
8,364,544
Windows Shell Common Dll
shsvcs.dll 2006/12/20 6.0.2900.3051
134,656
Windows Shell Services Dll
spru0411.dll 2006/12/19 5.1.2600.3051
451,584
Service Pack 3 Messages
spru0411.dllは、xpsp3res.dllにファイル名が変更されてコピーされる。
 
Windows Server 2003 SP未適用/SP1/R2:
ファイル名 日付 バージョン サイズ
WindowsServer2003-KB928255-x86-JPN.exe 2007/01/24 1.0.0.0
3,849,608
 
ファイル名 日付 バージョン サイズ 機能
展開フォルダ
(RTMGDR)
%SystemRoot%\system32\
shell32.dll 2007/01/05 6.0.3790.630
8,078,848
Windows Shell Common Dll
shsvcs.dll 2007/01/05 6.0.3790.630
124,416
Windows Shell Services Dll
展開フォルダ
(RTMQFE)
%SystemRoot%\system32\
shell32.dll 2007/01/05 6.0.3790.630
8,079,872
Windows Shell Common Dll
shsvcs.dll 2007/01/05 6.0.3790.630
124,416
Windows Shell Services Dll
展開フォルダ
(SP1GDR)
%SystemRoot%\system32\
shell32.dll 2007/01/24 6.0.3790.2867
8,288,768
Windows Shell Common Dll
shsvcs.dll 2007/01/05 6.0.3790.2857
134,656
Windows Shell Services Dll
展開フォルダ
(SP1QFE)
%SystemRoot%\system32\
shell32.dll 2007/01/24 6.0.3790.2867
8,290,304
Windows Shell Common Dll
shsvcs.dll 2007/01/05 6.0.3790.2857
134,656
Windows Shell Services Dll
w03s2411.dll 2007/01/23 5.2.3790.2857
47,104
Service Pack Messages
w03s2411.dllは、w03a2409.dllにファイル名が変更されてコピーされる。
 
‥‥‥ 確認方法 ‥‥‥

 修正プログラムが正しく適用できたかどうかは、以下のレジストリ・キーにある値を調べることで確認できる。

Windows XP SP2:
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Updates\Windows XP\SP3\KB928255\Filelist以下のファイル一覧を確認する

Windows Server 2003 SP未適用/SP1/R2:
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Updates\Windows Server 2003\SP2\KB928255\Filelist以下のファイル一覧を確認する

 
予想適用時間

修正プログラム名 50台 100台 250台 500台
WindowsXP-KB928255-x86-JPN.exe
(Windows XP SP2)
19分 28分 54分 1時間38分
WindowsServer2003-KB928255-x86-JPN.exe
(Windows Server 2003 SP未適用/SP1/R2)
19分 28分 54分 1時間38分
1コンソールのUpdateEXPERT 6.1で、今回の修正プログラムを適用するのにかかる時間を概算したもの。ネットワーク環境や適用するコンピュータの性能などによって適用時間は異なる。あくまでも目安として利用してほしい。
 
UpdateEXPERT上の表示

Windows XP SP2:
[展開ビュー]−[OS]タブに「名前:WindowsXP-KB928255-x86-JPN.exe」で登録

Windows Server 2003 SP未適用/SP1/R2:
[展開ビュー]−[OS]タブに「名前:WindowsServer2003-KB928255-x86-JPN.exe」で登録

 

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