MS07-067/944653 |
Macrovisionドライバの脆弱性により、ローカルで特権の昇格が起きる危険性 |
(Macrovision ドライバの脆弱性により、ローカルで特権が昇格される) |
対応の緊急性:至急適用 [攻撃コード公開済み][攻撃事例あり]
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危険性 |
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脆弱性による危険性を示す。「緊急適用」の場合、すでに攻撃コードが公開されているなど、脆弱性を悪用した攻撃が開始される可能性がある。「SP待ち」の場合、現時点では危険性がそれほど高くないため、サービスパックに反映されるまで待つことが可能であることを示す。 |
可能性のある攻撃
攻撃手法 |
脆弱性の影響 |
リモート攻撃 |
ウイルス/ワーム |
電子メール添付 |
Webサイトへの誘導 |
コードの実行 |
特権の昇格 |
情報の漏えい |
サービス拒否 |
なりすまし |
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○ |
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○ |
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Macrovision製secdrv.sysドライバに特権の昇格が起きる脆弱性が存在する。ローカルで細工されたプログラムが実行されると、特権の昇格が起こる。その結果、コンピュータの制御が完全に奪われる危険性がある。ウイルスやトロイの木馬などが、特権を得るためにこの脆弱性を悪用することが懸念される。
secdrv.sysは、Windows XP/Windows Server 2003/Windows Vistaに標準で同梱されており、DRM(Digital
Rights Management:デジタル著作権管理)アプリケーションから利用される。ただしMS07-067の脆弱性は、Windows Vistaに影響しない。
MS07-067の脆弱性は、すでに実証コードが公開されており、攻撃事例も報告されている。今後、さらに攻撃が拡大することが懸念されるので、至急、修正プログラムを適用した方がよい。 |
脆弱性の内容
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MS07-067の修正プログラムは、2007/11/07日付けHotFix Weeklyで報告済みの「Macrovision製SECDRV.SYSドライバの脆弱性により、特権の昇格が起きる危険性」を解消する。
・HotFix Weekly 2007/11/07日付け(Macrovision製SECDRV.SYSドライバの脆弱性により、特権の昇格が起きる危険性):
http://www.hotfix.jp/archives/alert/2007/news07-1107.html#02
Macrovision製secdrv.sysドライバとは、主にMacrovision SafeDisc(CD-ROM/DVD-ROMのコピー・プロテクト技術)を使用するゲームで利用される。このドライバにより、SafeDiscで保護されたゲームの信頼性を検証したり、不正にコピーされたゲームが実行されるのを禁止したりすることができる。
このドライバにデータ入力を十分に検証しないことに起因するメモリ破損の脆弱性が存在し、特権の昇格を起こしてしまう。 |
対象プラットフォーム
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影響を受けるソフトウェア |
対象プラットフォーム |
Windows XP |
Windows XP SP2 |
Windows Server 2003 |
Windows Server 2003 SP1/R2/SP2 |
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‥‥‥
DA Lab:HotFixテスティング・チームからのコメント ‥‥‥ |
■適用テストの結果
DA Labでは、以下のプラットフォームで修正プログラムの適用テストを行った。
プラットフォーム |
適用テスト結果 |
Windows XP Professional SP2 |
○ |
Windows Server 2003, Standard Edition SP1 |
○ |
Windows Server 2003, Enterprise Edition SP1 |
○ |
Windows Server 2003 R2, Standard Edition |
○ |
Windows Server 2003 R2, Enterprise Edition SP2 |
○ |
Windows Server 2003, Enterprise Edition SP2 |
○ |
○は問題なし、△は一部に問題あり、×は適用による障害あり |
■MBSA 2.0.1の結果
MS07-067の修正プログラムが正しく適用されているかどうかは、MBSA 2.0.1で確認可能だ。未適用の場合は、「Windowsのセキュリティの更新」の「結果の詳細情報」に以下のいずれかが表示される。
- Windows XP 用セキュリティ更新プログラム (KB944653)
- Windows Server 2003 用セキュリティ更新プログラム (KB944653)
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適用時の注意点
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■すでにMacrovision製の修正プログラムが適用済みなら、MS07-067は適用不要
MS07-067の公表以前から、Macrovisionよりsecdrv.sysドライバの脆弱性を解消する修正プログラムが提供されている。この修正プログラムはMS07-067と同等である。すでにMacrovision製の修正プログラムを適用済みの場合は、改めてMS07-067を適用する必要はない。 |
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プラットフォーム |
ダウンロード・センター |
WU/MU/WSUSの表示 |
Windows XP SP2 |
|
Windows XP 用セキュリティ更新プログラム (KB944653) |
Windows Server 2003 SP1/R2/SP2 |
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Windows Server 2003 用セキュリティ更新プログラム (KB944653) |
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以下のファイルにパッチが適用される。障害の発生が懸念される場合は、これらのファイルのバックアップを取っておくとよい。
Windows XP SP2:
ファイル名 |
日付 |
バージョン |
サイズ |
WindowsXP-KB944653-x86-JPN.exe |
2007/11/14 |
1.0.0.0 |
498,216 |
ファイル名 |
日付 |
バージョン |
サイズ |
機能 |
展開フォルダ
(SP2QFE/
SP2QFE) |
%SystemRoot%\system32\drivers\ |
secdrv.sys |
2007/11/13 |
4.3.86.0 |
20,480 |
Macrovision SECURITY Driver |
Windows Server 2003 SP1/R2/SP2:
ファイル名 |
日付 |
バージョン |
サイズ |
WindowsServer2003-KB944653-x86-JPN.exe |
2007/11/14 |
1.0.0.0 |
506,416 |
ファイル名 |
日付 |
バージョン |
サイズ |
機能 |
展開フォルダ
(SP2GDR/
SP2QFE) |
%SystemRoot%\system32\drivers\ |
secdrv.sys |
2007/11/13 |
4.3.86.0 |
20,480 |
Macrovision SECURITY Driver |
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修正プログラムが正しく適用できたかどうかは、以下のレジストリ・キーにある値を調べることで確認できる。
・Windows XP SP2:
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Updates\Windows XP\SP3\KB944653\Filelist以下のファイル一覧を確認する
・Windows Server 2003 SP1/R2/SP2:
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Updates\Windows Server 2003\SP3\KB944653\Filelist以下のファイル一覧を確認する |
予想適用時間
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修正プログラム名 |
50台 |
100台 |
250台 |
500台 |
WindowsXP-KB944653-x86-JPN.exe
(Windows XP SP2) |
18分 |
27分 |
52分 |
1時間34分 |
WindowsServer2003-KB944653-x86-JPN.exe
(Windows Server 2003 SP1/R2/SP2) |
18分 |
27分 |
52分 |
1時間34分 |
1コンソールのUpdateEXPERT 6.1で、今回の修正プログラムを適用するのにかかる時間を概算したもの。ネットワーク環境や適用するコンピュータの性能などによって適用時間は異なる。あくまでも目安として利用してほしい。 |
UpdateEXPERT上の表示
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・Windows XP SP2:
[展開ビュー]−[OS]タブに「名前:WindowsXP-KB944653-x86-JPN.exe」で登録
・Windows Server 2003 SP1/R2/SP2:
[展開ビュー]−[OS]タブに「名前:WindowsServer2003-KB944653-x86-JPN.exe」で登録 |
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