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Windowsプラットフォーム向けHotFix情報サービス
HotFix Alert:2008/02/15版
 
【登録日】2008/02/15
【更新日】2008/02/15
HFR BBS会議室
 
深刻度
  1(緊急)
2(重要)
  3(警告)
  4(注意)
攻撃コードの有無
なし
対策
早期適用
再起動の必要性
必要
アンインストール
可能
対象環境
  サーバ
クライアント
セキュリティ情報
MS08-004(日本)
MS08-004(US)
サポート技術情報
含まれる過去の修正
脆弱性識別番号
MS08-004/946456
Windows VistaにおけるDHCP応答処理の脆弱性により、サービス拒否が起きる危険性
(Windows TCP/IP の脆弱性により、サービス拒否が起こる)


対応の緊急性:早期適用 [攻撃コード未公開][攻撃事例なし]

危険性
                 
SP待ち
 
早期適用
 
緊急適用
脆弱性による危険性を示す。「緊急適用」の場合、すでに攻撃コードが公開されているなど、脆弱性を悪用した攻撃が開始される可能性がある。「SP待ち」の場合、現時点では危険性がそれほど高くないため、サービスパックに反映されるまで待つことが可能であることを示す。

可能性のある攻撃
攻撃手法
脆弱性の影響
リモート攻撃 ウイルス/ワーム 電子メール添付 Webサイトへの誘導 コードの実行 特権の昇格 情報の漏えい サービス拒否 なりすまし
           
 
 
‥‥‥ 概要 ‥‥‥

 Windows VistaのTCP/IP処理に脆弱性が存在する。細工されたネットワーク・パケットを受信すると、サービス拒否が引き起こされる危険性がある。MS08-004は、ネットワークを経由したリモートによる攻撃が可能な脆弱性なので注意が必要だ。

 マイクロソフトによれば、MS08-004の脆弱性は非公開で報告されたとしており、攻撃例は現在のところ確認されていないという。ただし脆弱性の内容が公開されたことから、実証コードが開発され、攻撃に悪用されることが懸念される。なるべく早期に修正プログラムを適用した方がよい。

 
脆弱性の内容
 Windows VistaのTCP/IPスタックが、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)サーバから受け取ったパケットを処理する過程に予期しないエラーが起きる脆弱性が存在する。

 攻撃としては、細工したパケットを返すDHCPサーバを作成し、ユーザーにそのDHCPサーバにアクセスするように誘導する方法が考えられる。細工されたDHCPサーバにアクセスすると、TCP/IPの構造が破損させられ、コンピュータの応答が停止したり、自動的に再起動させられたりする。
 
対象プラットフォーム

影響を受けるソフトウェア 対象プラットフォーム
Windows Vista Windows Vista
 
‥‥‥ DA Lab:HotFixテスティング・チームからのコメント ‥‥‥

■適用テストの結果
 DA Labでは、以下のプラットフォームで修正プログラムの適用テストを行った。

プラットフォーム
適用テスト結果
Windows Vista Ultimate
○は問題なし、△は一部に問題あり、×は適用による障害あり

■MBSA 2.0.1の結果
 MS08-004の修正プログラムが正しく適用されているかどうかは、MBSA 2.0.1で確認可能だ。未適用の場合は、「Windowsのセキュリティの更新」の「結果の詳細情報」に以下のように表示される。

  • Windows Vista 用セキュリティ更新プログラム (KB946456)
 
‥‥‥ 修正プログラムのダウンロード先 ‥‥‥
プラットフォーム ダウンロード・センター WU/MU/WSUSの表示
Windows Vista Windows Vista 用セキュリティ更新プログラム (KB946456)
 
‥‥‥ 適用されるファイル情報 ‥‥‥
 以下のファイルにパッチが適用される。障害の発生が懸念される場合は、これらのファイルのバックアップを取っておくとよい。

Windows Vista:
ファイル名 日付 バージョン サイズ
Windows6.0-KB946456-x86.msu 2008/01/15
759,306
 
ファイル名 日付 バージョン サイズ 機能
展開フォルダ
\x86_microsoft-windows-netcfg_31bf3856ad364e35_
6.0.6000.16627_none_0e39ff40545cdf67\
netcfg.exe 2008/01/14 6.0.6000.16627
24,064
WinPE network installer
  \x86_microsoft-windows-netcfg_31bf3856ad364e35_
6.0.6000.20752_none_0e9e2ad56d975451\
netcfg.exe 2008/01/14 6.0.6000.20752
24,064
WinPE network installer
  \x86_microsoft-windows-netio-infrastructure_31bf3856ad364e35_
6.0.6000.16627_none_54a6905db830dfb1\
netio.sys 2008/01/14 6.0.6000.16627
216,632
Network I/O Subsystem
  \x86_microsoft-windows-netio-infrastructure_31bf3856ad364e35_
6.0.6000.20752_none_550abbf2d16b549b\
netio.sys 2008/01/14 6.0.6000.20752
217,144
Network I/O Subsystem
  \x86_microsoft-windows-tcpip_31bf3856ad364e35_
6.0.6000.16627_none_5f90b964923d030a\
netiomig.dll 2008/01/14 6.0.6000.16627
49,152
Netio Migration Plugin
netiougc.exe 2008/01/14 6.0.6000.16627
22,016
Netio Unattend Generic Command
tcpip.sys 2008/01/14 6.0.6000.16627
803,328
TCP/IP Driver
tcpipcfg.dll 2008/01/14 6.0.6000.16627
167,424
Network Configuration Objects
  \x86_microsoft-windows-tcpip_31bf3856ad364e35_
6.0.6000.20752_none_5ff4e4f9ab7777f4\
netiomig.dll 2008/01/14 6.0.6000.20752
49,152
Netio Migration Plugin
netiougc.exe 2008/01/14 6.0.6000.20752
22,016
Netio Unattend Generic Command
tcpip.sys 2008/01/14 6.0.6000.20752
806,400
TCP/IP Driver
tcpipcfg.dll 2008/01/14 6.0.6000.20752
167,424
Network Configuration Objects
展開フォルダは、%SystemRoot%\winsxs\以下を示す。
 
‥‥‥ 確認方法 ‥‥‥

 修正プログラムが正しく適用できたかどうかは、以下のレジストリ・キーにある値を調べることで確認できる。

・Windows Vista:
置き換わるファイルのバージョンで確認する

 
UpdateEXPERT上の表示

・Windows Vista:
現在のところサポート対象外

 

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