このページは、HotFix Reportで配信されたセキュリティ情報のバックナンバーです。「更新日」に明記された時点での情報ですのでご注意ください。ご購読の申し込みは「HotFix Report購読の申し込み」 をご参照ください。

トップページ サービスの詳細 セキュリティ情報 購読の申し込み
 
 
Windowsプラットフォーム向けHotFix情報サービス
HotFix Alert:2008/04/10版
 
【登録日】2008/04/10
【更新日】2008/04/10
HFR BBS会議室
 
深刻度
1(緊急)
  2(重要)
  3(警告)
  4(注意)
攻撃コードの有無
なし
対策
至急適用
再起動の必要性
必要
アンインストール
可能
対象環境
サーバ
クライアント
セキュリティ情報
MS08-022(日本)
MS08-022(US)
サポート技術情報
含まれる過去の修正
脆弱性識別番号
MS08-022/944338
VBScript/JScriptスクリプト・エンジンの脆弱性により、リモートで任意のコードが実行される危険性
(VBScript および JScript スクリプト エンジンの脆弱性により、リモートでコードが実行される)


対応の緊急性:至急適用 [攻撃コード未公開][攻撃事例なし]

危険性
                 
SP待ち
 
早期適用
 
緊急適用
脆弱性による危険性を示す。「緊急適用」の場合、すでに攻撃コードが公開されているなど、脆弱性を悪用した攻撃が開始される可能性がある。「SP待ち」の場合、現時点では危険性がそれほど高くないため、サービスパックに反映されるまで待つことが可能であることを示す。

可能性のある攻撃
攻撃手法
脆弱性の影響
リモート攻撃 ウイルス/ワーム 電子メール添付 Webサイトへの誘導 コードの実行 権限の昇格 情報の漏えい サービス拒否 なりすまし
     
       
 
‥‥‥ 概要 ‥‥‥

 WindowsのVBScript/JScriptスクリプト・エンジンに脆弱性が存在し、リモートで任意のコードが実行される危険性がある。細工されたWebページを開くと、任意のコードが実行される危険性がある。アドウェアやトロイの木馬のインストールに悪用されることが懸念される。

 
脆弱性の内容
■VBScriptおよびJScriptのリモートでコードが実行される脆弱性
最大深刻度 CVE番号 脆弱性の公開 実証コード 攻撃事例
緊急 CVE-2008-0083 未公開 未公開 なし

 Webページに埋め込まれたスクリプトをユーザーが読み取りにくくするため、スクリプトを利用してVBScript/JScriptスクリプトをエンコードできる。スクリプトの実行が必要な場合、VBScript/JScriptスクリプト・エンジンはスクリプトをメモリに読み込むために、そのスクリプトをデコードする。このスクリプトをデコードする処理過程にコードが実行される脆弱性が存在する。

 なお現時点では、実証コードや攻撃事例は報告されていない。

 
対象プラットフォーム

影響を受けるソフトウェア 対象プラットフォーム
Windows 2000 Windows 2000 SP4+VBScript 5.1/JScript 5.1、VBScript 5.6/JScript 5.6
Windows XP Windows XP SP2+VBScript 5.6/JScript 5.6
Windows Server 2003 Windows Server 2003 SP1/SP2+VBScript 5.6/JScript 5.6
 
‥‥‥ DA Lab:HotFixテスティング・チームからのコメント ‥‥‥

■適用テストの結果
 DA Labでは、以下のプラットフォームで修正プログラムの適用テストを行った。

プラットフォーム
適用テスト結果
Windows 2000 Professional SP4+VBScript 5.6/JScript 5.6
Windows 2000 Server SP4+VBScript 5.6/JScript 5.6
Windows 2000 Advanced Server SP4+VBScript 5.1/JScript 5.1
Windows XP Professional SP2
Windows Server 2003 Standard SP1
Windows Server 2003 R2 Enterprise
Windows Server 2003 R2 Standard SP2
Windows Server 2003 Enterprise SP2
○は問題なし、△は一部に問題あり、×は適用による障害あり

■MBSA 2.0.1の結果
 MS08-022の修正プログラムが正しく適用されているかどうかは、MBSA 2.0.1で確認可能だ。未適用の場合は、「Windowsのセキュリティの更新」の「結果の詳細情報」に、OSのバージョンによって以下のいずれかが表示される。

  • Windows 2000 用セキュリティ更新プログラム (KB944338)
  • Windows XP 用セキュリティ更新プログラム (KB944338)
  • Windows Server 2003 用セキュリティ更新プログラム (KB944338)
 
適用時の注意点

■Internet Explorer 7がインストール済みなら修正プログラムの適用は不要
 MS08-022の脆弱性の影響を受けるのは、VBScript 5.1/5.6およびJScript 5.1/5.6とされる。Internet Explorer(IE) 7をインストールすると、VBScript.dll/JScript.dllのバージョンは5.7に上がり、この脆弱性の対象から外れる。すなわち、IE 7がインストール済みの場合、この脆弱性の影響は受けず、修正プログラムを適用する必要はない(実際、適用しようとすると、エラーが発生して適用に失敗する)。

 
‥‥‥ 修正プログラムのダウンロード先 ‥‥‥
プラットフォーム ダウンロード・センター WU/MU/WSUSの表示
Windows 2000 SP4
(Windows 2000 SP4+VBScript 5.1/JScript 5.1、VBScript 5.6/JScript 5.6)
Windows 2000 用セキュリティ更新プログラム (KB944338)
Windows XP SP2
(Windows XP SP2+VBScript 5.6/JScript 5.6)
Windows XP 用セキュリティ更新プログラム (KB944338)
Windows Server 2003 SP1/SP2
(Windows Server 2003 SP1/SP2+VBScript 5.6/JScript 5.6)
Windows Server 2003 用セキュリティ更新プログラム (KB944338)
 
‥‥‥ 適用されるファイル情報 ‥‥‥
 以下のファイルにパッチが適用される。障害の発生が懸念される場合は、これらのファイルのバックアップを取っておくとよい。
   
Windows 2000 SP4+VBScript 5.1/JScript 5.1、VBScript 5.6/JScript 5.6:
ファイル名 日付 バージョン サイズ
Windows2000-KB944338-x86-JPN.EXE 2008/03/03 1.0.0.0
835,440
 
ファイル名 日付 バージョン サイズ 機能
展開フォルダ %SystemRoot%\system32\
jscript.dll 2008/01/05 5.6.0.8835
458,752
Microsoft JScript
vbscript.dll 2008/01/05 5.6.0.8835
401,408
Microsoft VBScript

Windows XP SP2+VBScript 5.6/JScript 5.6:
ファイル名 日付 バージョン サイズ
WindowsXP-KB944338-x86-JPN.exe 2007/12/19 1.0.0.0
829,992
 
ファイル名 日付 バージョン サイズ 機能
展開フォルダ
(SP2GDR/
SP2QFE)
%SystemRoot%\system32\
jscript.dll 2007/12/18 5.6.0.8835
450,560
Microsoft JScript
vbscript.dll 2007/12/18 5.6.0.8835
417,792
Microsoft VBScript
 
Windows Server 2003 SP1/SP2+VBScript 5.6/JScript 5.6:
ファイル名 日付 バージョン サイズ
WindowsServer2003-KB944338-x86-JPN.exe 2007/12/14 1.0.0.0
1,084,464
 
ファイル名 日付 バージョン サイズ 機能
展開フォルダ
(SP1GDR/
SP1QFE/
SP2GDR/
SP2QFE)
%SystemRoot%\system32\
jscript.dll 2007/12/14 5.6.0.8835
458,752
Microsoft JScript
vbscript.dll 2007/12/14 5.6.0.8835
401,408
Microsoft VBScript
 
‥‥‥ 確認方法 ‥‥‥

 修正プログラムが正しく適用できたかどうかは、以下のレジストリ・キーにある値を調べることで確認できる。

・Windows 2000 SP4+VBScript 5.1/JScript 5.1、VBScript 5.6/JScript 5.6:
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Updates\Windows 2000\SP5\KB944338\Filelist以下のファイル一覧を確認する

・Windows XP SP2+VBScript 5.6/JScript 5.6:
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Updates\Windows XP\SP3\KB944338\Filelist以下のファイル一覧を確認する

・Windows Server 2003 SP1/SP2+VBScript 5.6/JScript 5.6:
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Updates\Windows Server 2003\SP3\KB944338\Filelist以下のファイル一覧を確認する

 
予想適用時間

修正プログラム名 50台 100台 250台 500台
Windows2000-KB944338-x86-JPN.EXE
(Windows 2000 SP4)
18分 27分 52分 1時間34分
WindowsXP-KB944338-x86-JPN.exe
(Windows XP SP2)
18分 27分 52分 1時間34分
WindowsServer2003-KB944338-x86-JPN.exe
(Windows Sever 2003 SP1/SP2)
18分 27分 52分 1時間35分
1コンソールのUpdateEXPERT 6.1で、今回の修正プログラムを適用するのにかかる時間を概算したもの。ネットワーク環境や適用するコンピュータの性能などによって適用時間は異なる。あくまでも目安として利用してほしい。
 
UpdateEXPERT上の表示

・Windows 2000 SP4+VBScript 5.1/JScript 5.1、VBScript 5.6/JScript 5.6:
[展開ビュー]−[OS]タブに「名前:Windows2000-KB944338-x86-JPN.EXE」で登録

・Windows XP SP2+VBScript 5.6/JScript 5.6:
[展開ビュー]−[OS]タブに「名前:WindowsXP-KB944338-x86-JPN.exe」で登録

・Windows Server 2003 SP1/SP2+VBScript 5.6/JScript 5.6:
[展開ビュー]−[OS]タブに「名前:WindowsServer2003-KB944338-x86-JPN.exe」で登録

 

HotFix Reportは、UpdateEXPERTユーザー向けの情報を含んでいます。UpdateEXPERTは、管理者の負担を大幅に軽減するHotFix管理ツールです。UpdateEXPERTに関する詳細ならびにお問い合わせは、アップデートテクノロジー株式会社のホームページをご参照ください。
 
Copyright (C) Digital Advantage Corp.
このメールは、HotFix Reportにご登録いただいておりますユーザー様にお送りしています。
無断で複製・再配信などを行うことはできません。 このメールに関する問い合わせ先:info@hotfix.jp
HotFix Reportでは、細心の注意を払って情報提供を行っておりますが、本サービスにおける情報の正確性、最新性、適切性などについて、明示的又は黙示的な保証を行いません。また本サービスの停止や欠陥、それらに起因して発生する損失や損害について、一切責任を負いません。