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 ■Outlook 98および2000のセキュリティを向上させる方法  
 Outlook 98および2000では、ウイルスが添付された電子メールをプレビューすると、ウイルスによってアドレス帳に登録されているメール・アドレスに対してさらにウイルスを再配信してしまう、といった問題があります。そこで、マイクロソフトでは、Outlook 
98および2000のセキュリティを向上させるアップデートを提供しています。なお、Outlook 2000の場合は、事前にService Release 1を適用しておく必要があります。 
・Outlook 98用電子メール セキュリティ アップデートの入手先: 
http://office.microsoft.com/japan/downloads/9798/Out98sec.aspx 
 ・Outlook 2000用電子メール セキュリティ アップデートの入手先: 
http://office.microsoft.com/japan/Downloads/2000/out2ksec.aspx 
 ・Outlook 2000 Service Release 1の入手先: 
http://office.microsoft.com/japan/downloads/2000/O2kSR1DDL.aspx 
 
 このセキュリティ・アップデートを適用することで、以下の3種類のセキュリティ対策が実行されます。 
・電子メールの添付ファイル・セキュリティ  
 実行ファイルやバッチ・ファイル、スクリプトなどの実行コードが含まれている添付ファイルへのアクセスができません。これにより、悪意のない実行ファイルであっても、Outlookを用いてそれを電子メールで受け取ることはできなくなりますが、ウイルスの感染などからシステムを守ることができます。 
・オブジェクト・モデル・ガード 
 外部プログラムがユーザーのOutlookアドレス帳にアクセスしようとしたり、自動的に電子メールを送信しようとしたりすると、ダイアログ・ボックスを表示し、ユーザーに確認を促します。この結果、「I 
Love Youウイルス」などにより、アドレス帳に登録されたメール・アドレスに対してウイルスが添付された電子メールを自走送信することを防ぎます。 
・Outlookの既定のセキュリティ設定の強化 
 Outlook内での既定のセキュリティ・ゾーンが「インターネット」から「制限付きサイト」に変更されます。また、制限付きサイト内でのアクティブ・スクリプトの設定が、既定で無効になります。これにより、Outlookで受信した電子メールに添付されたスクリプトが実行されるのを防ぎます。 
 なお「電子メール セキュリティ アップデート」適用後、セキュリティ・ゾーンなどはユーザーによって設定が変更できます。ただし、これらの設定を変更した場合、ウイルスに感染する危険性が高まるばかりでなく、電子メールを悪用した各種攻撃が自動的に実行される可能性があります。 
 
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