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HotFix Report
/セキュリティTIPS/

■ファイルやフォルダを暗号化する方法
 PCの盗難やノートPCの紛失から、ハードディスクに保存されていた顧客データなどの情報が漏えいする事件が頻繁に報道されている。修正プログラムを適用し、インターネットを介した情報漏えいを防いでいても、PC自体を紛失してしまったら情報の保護はできない。そこで、万が一、PCが盗難に遭ったり、紛失してしまったりしても情報が容易に読み出せないように、顧客データなどの大事なファイルは暗号化して保護しておくとよい。特にノートPCの場合は、簡単に持ち運べてしまうので、暗号化などの対策を実施しておくとよい。

 Windows 2000/XPがサポートするNTFS 2000フォーマットでは、EFS(Encrypting File System:暗号化ファイルシステム)という機能があり、標準でファイルの暗号化が可能だ。暗号化されたファイルは、暗号化を行ったユーザーまたは管理者でなければ読み出せなくなる。暗号化の手順は以下のとおりである。

  1. エクスプローラで暗号化したいファイルを選び、マウスの右クリックで表示されるメニューから[プロパティ]を選択する。
  2. [プロパティ]ダイアログ−[全般]タブ−[詳細]ボタンをクリックする。
  3. [属性の詳細]ダイアログの「圧縮属性または暗号化属性」で、「内容を暗号化してデータをセキュリティで保護する」をチェックして、[OK]ボタンをクリックする。
  4. [プロパティ]ダイアログで[OK]ボタンをクリックする。
  5. [暗号化に関する警告]ダイアログが表示されるので、「ファイルと親フォルダを暗号化」か「ファイルだけを暗号化」のどちらかを選択して、[OK]ボタンをクリックする。

 以上でファイルが暗号化される。5.の警告で「ファイルだけを暗号化」を選択した場合、ファイルに変更を加えると暗号化が解除されることがあるので注意が必要だ。通常は、「ファイルと親フォルダを暗号化」を選択しておくこと。

 なおEFSは、NTFS 2000でフォーマットされたボリュームでのみ利用可能であり、一部のシステム・ファイルでは暗号化できない。また圧縮属性が指定されているファイルは、暗号化を選択すると、圧縮属性が解除されてしまうので注意したい。

 より強力な暗号化をファイルやフォルダに施したり、細かなアクセス権を設定したりしたい場合には、以下のようなファイル暗号化ソフトウェアを利用するとよいだろう。

・三菱インフォメーションシステムズ(MistyGuard):
http://www.mdis.co.jp/misty/cryptofile/index.html

・フォーカスシステムズ(C4 FILE PROTECTOR):
http://www.focus-s.com/p_s/security/c4fp.html

・テクノブレスト(VisNetic SafeFile):
http://www.technoblest.com/visnetic_safefile/

・イージーシステムズジャパン(ezFile Security):
http://www.drm-security.com/ezfilesecurity/index.html

・富士通ビー・エス・シー(FENCE-Pro V2):
http://www.bsc.fujitsu.com/fence/

 
 
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