■修正プログラムの適用で自動ログオンが無効になった場合の対処方法
修正プログラムによっては、適用時に「管理者権限を持つユーザー・アカウント」でWindowsにログオンしなければ、適用が完了しないものがあります。UpdateEXPERTでは、Windowsの自動ログオン機能を利用することで、管理者権限を持つユーザー・アカウントでログオンを行い、適用を完了させます。ただ、UpdateEXPERTには、修正プログラムの適用前にログオンしていたユーザー名を保存しておく機能がないため、適用後のログオン画面ではユーザー名を空欄にします。
このような修正プログラムは以下のとおりです。これらを適用すると、自動ログオンを設定した場合でも、無効になり、ログオン時にユーザー名とパスワードの入力が求められるようになります。
タブ |
名前 |
説明 |
OS |
msjavwu.exe |
[MS03-011] Microsoft VM の問題により、システムが侵害される |
OS |
WindowsXP-KB826939-x86-JPN.exe |
Windows XP 用ロールアップ修正プログラム 1 |
IE |
IE60 Service Pack 1 |
Internet Explorer 6.0 サービスパック 1 |
IE |
q822925.exe |
[MS03-032] Internet Explorer 用の累積的な修正プログラム (2003 年 8 月) |
IE |
q828750.exe |
[MS03-040] Internet Explorer 用の累積的な修正プログラム (2003 年 10 月) |
SQL Server |
MDAC 2.8 RTM |
MDAC 2.8 RTM |
Media |
WindowsMedia-KB832353-JPN.exe |
サポート技術情報 828026 に記載されている Windows Media Player の更新を適用後、一部の URL
スクリプト コマンドが機能しない |
Media |
WindowsMedia-Q828026-x86-JPN.exe |
Windows Media Player のスクリプト コマンド機能の更新 |
Outlook |
Outlook 2000 Standalone Service Release 1 |
Outlook 2000 (単体版) サービスリリース 1 |
Outlook |
Office 2000 Service Pack 2 |
Office 2000 サービスパック 2 |
Outlook |
fpwec.exe |
[MS01-001] (Outlook 2000 コア 用) Web クライアントが セキュリティの設定に関わらず NTLM
認証をしてしまう |
Office |
Office 2000 Per Service Release |
Office 2000 サービスリリース 1 |
Office |
Office 2000 Pre Service Release |
Office 2000 サービスリリース 1 |
Office |
Office 2000 Pro Service Release |
Office 2000 サービスリリース 1 |
Office |
Office 2000 Std Service Release |
Office 2000 サービスリリース 1 |
Office |
Office 2000 Service Pack 2 |
Office 2000 サービスパック 2 |
Office |
fpwec.exe |
[MS01-001] (FrontPage 2000 用) Web クライアントが
セキュリティの設定に関わらず NTLM 認証をしてしまう |
Office |
fpwec.exe |
[MS01-001] (Office 2000 コア 用) Web クライアントが セキュリティの設定に関わらず NTLM
認証をしてしまう |
またDirectX 9.0bは、インストール後にUpdateEXPERTから「Interactive LogOn(管理者権限による対話型ログオンの実行)」を実行しないと適用が完了しません。「Interactive
LogOn」を実行すると、同様に自動ログオン機能が無効になります。
●自動ログオン機能を有効にする方法
自動ログオン機能が無効になった場合、再び設定を有効にする必要があります。各管理対象コンピュータ上で以下の操作を行ってください。
・ワークグループ・ネットワークの場合(Windows 2000のGUIによる設定)
- 管理対象コンピュータに管理者権限を持ったユーザー・アカウントでログオンし、[コントロール パネル]の[ユーザーとパスワード]を開きます。
- [ユーザー]タブの「このコンピュータを使うには、ユーザー名とパスワードを入力する必要があります」のチェックを外します。
- [OK]ボタンを押し、[自動ログオン]ダイアログにログオンを行うユーザー名とパスワードを入力します。
- 自動的にログオフが行われ、再び[ログオン]ダイアログが開きます。ここで3.で設定したユーザー名とパスワードを入力します。
これで次回の起動時から設定したユーザー・アカウントで自動ログオンが行われるようになります。
・ワークグループ・ネットワークの場合(Windows XPのGUIによる設定)
- 管理対象コンピュータに管理者権限を持ったユーザー・アカウントでログオンし、[スタート]−[ファイル名を指定して実行]メニューを選択します。
- [名前]に「control userpasswords2」と入力し、[OK]ボタンをクリックします。
- [ユーザー アカウント]ダイアログ−[ユーザー]タブの「ユーザーがこのコンピュータを使うには、ユーザー名とパスワードの入力が必要」のチェックを外します。
- [OK]ボタンを押し、[自動ログオン]ダイアログにログオンを行うユーザー名とパスワードを入力します。
これで次回の起動時から設定したユーザー・アカウントで自動ログオンが行われるようになります。
・ワークグループ・ネットワーク/ドメイン・ネットワークの場合(レジストリによる設定)
- 管理者権限を持ったユーザー・アカウントで、管理対象コンピュータのレジストリを開きます。
- 左側のペインで「HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Winlogon」を探します。ここで、次の値をそれぞれ文字列で指定します。値がない場合は、[編集]−[新規]−[文字列]メニューを選択し、追加します。
値の名称 |
データ型 |
データ |
DefaultDomainName |
REG_SZ |
自動ログオンするドメイン名 |
DefaultUserName |
REG_SZ |
自動ログオンするユーザー名 |
DefaultPassword |
REG_SZ |
自動ログオンするユーザーのパスワード |
AutoAdminLogon |
REG_SZ |
1 |
AutoAdminLogonは、自動ログオンを有効化する設定項目です。この値が「1」なら自動ログオンが有効に、「0」なら無効になります。無効にしたい場合は、「0」に変更してください。
これで次回の起動時から設定したユーザー・アカウントで自動ログオンが行われるようになります。DefaultPasswordには、平文(暗号化などがされていない通常の文字列)でパスワード文字列が記入されるのでご注意ください。修正プログラムの適用によって、自動ログオンが無効になってしまった場合は、以上の作業を行ってください。
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