■[UE 6.1]別のコンピュータにマスターエージェントをインストールする方法
UpdateEXPERT 6.1では、管理対象コンピュータの修正プログラムの適用状態をユーザーがチェックしたり、適用を指示したりするコンソールと、実際に修正プログラムの適用などを実行するマスターエージェントがモジュールとして分離されている。マスターエージェントは、コンソールがインストールされているコンピュータはもちろんのこと、異なるコンピュータにインストールすることも可能だ。コンソールは管理者の手元のコンピュータにインストールし、マスターエージェントはネットワーク的に管理対象コンピュータに近いコンピュータにインストールすることで、ネットワーク負荷を分散することができる。
具体的には、以下の手順でマスターエージェントをインストールする。ここでは、すでにUpdateEXPERT 6.1がインストール済みであるとして話を進める。
- UpdateEXPERTコンソールの[ファイル]−[エージェント]−[インストール ウィザード]メニューを選択して、[エージェント インストール]ウィザードを起動する。
- ウィザードの起動画面で、[次へ]ボタンをクリックする。
- 次の画面で「ローカルまたはリモート エージェントのいずれか」で「リモート」を選択する。「ホスト」では、[...]ボタンをクリックし、[コンピュータの選択]ダイアログでマスターエージェントをインストールしたいコンピュータを選択する。
- 「ポート」は、コンソールとマスターエージェント間の通信に用いる、任意のTCPポート番号を指定する(デフォルトでは9968)。ただし、ファイウォールなどでそのポートがブロックされていると接続できなくなるので注意が必要だ。ここまで設定したら、[次へ]ボタンをクリックする。
- 次の画面では、「新規インストール」「マスター」をそれぞれ選択する。[次へ]ボタンをクリックすると、選択したコンピュータに対してマスターエージェントのインストールが開始される。
- マスターエージェントのインストールが完了したら、UpdateEXPERTコンソールの[ファイル]−[エージェント]−[接続]メニューを選択し、[マスターエージェントへの接続]ダイアログを開く。
- 「ホスト」にマスターエージェントをインストールしたコンピュータ名またはIPアドレス、「ポート」に[エージェント インストール]ウィザードで設定したポート番号をそれぞれ入力し、[OK]ボタンをクリックする。この「ホスト」を切り替えることで、複数のマスターエージェントを1つのコンソールで制御することが可能になる。
なお、ワークグループでは[エージェント インストール]ウィザードの[コンピュータの選択]ダイアログでインストールしたいコンピュータ名が表示されない場合がある。そのような場合は、Windows
OS上のマイ ネットワークで一度、コンピュータのブラウズを行い、もう1度、[コンピュータの選択]ダイアログからやり直すとよい。修正プログラムの適用を行うマスターエージェントがコンソールと異なるコンピュータに配置できるのは、UpdateEXPERT
6.1の大きなメリットである。配置を工夫して、修正プログラム適用時のネットワーク負荷を分散するようにするとよい。
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