■[UE 6.1]作成したカスタム インストールをバックアップする方法
UpdateEXPERT 6.1では、ユーザーがインストールしたいプログラムや検出方法などを指定することでプログラムの配布が行える「カスタム インストール機能」が装備されている。カスタム
インストール機能には、残念ながらエントリを保存する機能が用意されていない。そのため、カスタム インストールを削除してしまうと、再びエントリを新規に作成する必要がある。またマスター
エージェントを別のコンピュータに引っ越した際も、作成したカスタム インストールの内容は失われてしまう(カスタム インストールのエントリ・データを引っ越すことができない)。
カスタム インストールの情報は、マスター エージェントがインストールされているコンピュータのレジストリに記録されている。そこで、この情報を保存すればバックアップが可能である。もちろん、別のマスター
エージェントがインストールされているコンピュータに、そのレジストリ・データを読み込ませればカスタム インストールのエントリをコピーすることもできる。
カスタム インストールのエントリは、以下のレジストリ・キーに保存される。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\St. Bernard Software\UpdateEXPERT\6.0\UEAgent\CustomFix |
この下に「00000003」「00000004」といった具合に作成順に番号が付けられてエントリが保存されている(この番号は、カスタム インストールのIDと同じ)。つまり、必要なカスタム
インストールのIDのレジストリ・キーを保存すればよいわけだ。
ただ注意が必要なのは、別のコンピュータにコピーする場合、同じIDのカスタム インストールのエントリが存在すると上書きされてしまう点である。またIDの最大値は、別に保存されているため、カスタム
インストールのエントリを作成したことがない(IDが「0」)のマスター エージェントにカスタム インストールのエントリを読み込ませ、その後に新規に作成すると、読み込んだカスタム
インストールのエントリが上書きされて削除されてしまう。事前に読み込ませるエントリ数だけ適当なダミーのカスタム インストールを作成しておくか、読み込ませたマスター
エージェント上では新規にカスタム インストールを作成しない、といった運用上の注意が必要になる。
なお、カスタム インストールによってダウンロードされたファイルは、マスター エージェントのダウンロード フォルダにあるCustomFixというサブ・フォルダ以下に保存される。必要ならこれもバックアップするとよい。
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