■[UE 6.1]ユーザーに修正プログラムの適用を操作させる方法
UpdateEXPERTでは、管理者が管理対象コンピュータに対して修正プログラムの適用を一元的に管理できるのが特徴だが、場合によってはユーザーに適用を操作させたい場合がある。一例としては、ノートPCに対して、夜間に修正プログラムが適用されるように業務時間内でスケジュールした場合、その時間にPCの電源が入っておらず、営業先でノートPCの電源を入れたとたんに修正プログラムの適用が始まったということを防ぎたい場合が挙げられる。また、通常はWindows
Update/Microsoft Updateを使って社員自身が修正プログラムの適用を行うようなポリシーで運用しており、管理者の警告を無視して適用を行わない社員に対して適用を促す措置とするような場合にも有効だ。
こうした場合には、UpdateEXPERTで修正プログラムの適用をスケジュールする[インストール]ウィザードで表示される「自動実行モード」オプションのチェックを外せばよい(運用によっては「再起動」オプションのチェックも外し、ユーザーが再起動を行うように促した方がよい)。このチェックを外して適用をスケジュールすると、設定した時間になると、ユーザーのコンピュータ上に修正プログラムのインストール画面が現れる。あとは、修正プログラムのインストール・ウィザードに従って操作すれば修正プログラムの適用が完了する。このような設定でスケジュールしておけば、外出先などで適用が行われると具合が悪いような場合でも、適用をキャンセルすることができる。
ユーザーに修正プログラムの適用を操作させることで、正しく適用が完了しないといったトラブルが起きる可能性もあるので、運用ポリシーを決めた上で、告知を十分行った方がよいだろう。もちろん、UpdateEXPERTでクエリを実行し、管理対象コンピュータに修正プログラムが適用されていなかったり、適用後に再起動が行われていなかったりした場合は、管理者が強制的に適用や再起動を実行すればよい。
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