■[UE 6.1]修正プログラムのスケジュール時における[自動実行モード]オプションの使い方
UpdateEXPERTでは、修正プログラムの適用をスケジュールする際、デフォルトで[自動実行モード]オプションがチェックされており、管理対象コンピュータで修正プログラムのGUIを表示させずに、修正プログラムが適用されるようになっている。通常、このオプションをチェックした状態で、管理対象コンピュータに適用をスケジュールしないと、ユーザーによってGUIが操作されて修正プログラムの適用がキャンセルされてしまうなど、トラブルが発生する可能性もある。
しかし、修正プログラムの適用に失敗してしまったような場合は、再度適用をスケジュールする際にこの[自動実行モード]オプションを外して、どこでエラーが発生しているのか確認するとよい。場合によっては、修正プログラムが何らかのメッセージを表示して適用が停止しており、その結果、UpdateEXPERTからの適用に失敗している可能性もあるからだ。
なお、修正プログラムの適用(セキュリティ)意識の向上につなげるという意味から、管理対象コンピュータにダイアログを表示させるといった場合は、以下の注意を守る必要がある。
- 管理対象コンピュータは入力待ちの状態となり、UpdateEXPERTはユーザーの代わりとなる操作を自動実行しない。そのため、必ず管理対象コンピュータ上でユーザーの入力が必要となる。
- ユーザーによってインストールが取り消されたり、管理者の意図しない設定が選択されたりする可能性がある。設定についてユーザーに事前に十分な説明をしておく必要がある。
- 修正プログラムによっては、適用して再起動後に、管理者権限を持つアカウントでログオンし、適切な入力を行わないと適用が完了しないものがある。
- 再起動を促すダイアログでは、必ず[いいえ]または[No]ボタンをクリックし、修正プログラム自身による再起動を行わないようにする。ここで[はい]または[Yes]ボタンをクリックした場合、管理対象コンピュータでシャットダウンが正常に完了しない場合がある。
- 電源がオフだったコンピュータを起動したときにUpdateEXPERTによる修正プログラムの適用が開始された場合、一部のOffice向け修正プログラムでダイアログが正常に表示されない場合がある。
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