■［UE 6.1］必須修正プログラムの情報をコピーする方法
　UpdateEXPERTでは、必ず適用すると決めた修正プログラムを「必須修正プログラム」としてマークしておくことで、その適用を容易にしたり、適用状態を容易に把握したりすることができる。必須修正プログラムとしてマークするには、［修正プログラム］ペインの修正プログラム名の先頭にある□をチェックすればよい。

　必須修正プログラムはマスター エージェントごとに保存されるため、複数のマスター エージェントで修正プログラムの適用を管理している場合は、マスター エージェントごとに同じ修正プログラムを見つけて、必須修正プログラムとしてマークする作業が必要になる。そこで、以下の方法で必須修正プログラムの情報をコピーすると、いちいち手動でチェックボックスを操作することなく、共通の必須修正プログラムを複数のマスター エージェントに設定することが可能だ。

1. すべてのマスター エージェントのデータベースを更新し、すべて同じバージョンであることを確認する。確認は、コンソールの［ヘルプ］−［バージョン情報］メニューを選択し、［UpdateEXPERTのバージョン情報］ダイアログの「データベース バージョン」を見ればよい。データベースのバージョンが異なっていると、異なる修正プログラムが必須修正プログラムとしてマークされてしまう可能性もあるので注意すること。
2. 必須修正プログラムをチェックする。
3. マスター エージェントが実行されているコンピュータでレジストリ・エディタを起動し、以下のレジストリを保存する。
   
   

   レジストリ・キー	HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\St. Bernard Software\UpdateEXPERT\6.0\UEAgent\AgentSettings\GlobalUsers
   値	RequiredUpdates

   
   　保存するには、上記のキーを見つけ、キーをクリックして選択した状態で、レジストリ・エディタの［レジストリ］−［レジストリの書き出し］メニューまたは「エクスポート」を選択する。表示されるダイアログの「書き出し範囲」または「エクスポート範囲」で「選択された部分」ラジオボタンが選択されていることを確認し、適切なフォルダとファイル名を指定して、［保存］ボタンをクリックする。
   
4. 3.で保存したファイルをメモ帳で開き、値「RequiredUpdates」以外の値が記述されていたら削除して保存する。Unicode非対応のテキストエディタで開くとファイルが壊れるので注意すること。

　以上で、必須修正プログラムの情報が保存された。保存したレジストリ情報ファイルを別のマスター エージェントが実行されているコンピュータにコピーし、そのファイルをダブルクリックして、レジストリ情報を書き込む。UpdateEXPERTのコンソールが起動しているような場合は、一度、終了し、再び起動すれば、必須修正プログラムの情報が更新され、元のコンピュータで設定した内容に変わっているはずだ。