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HotFix Report
/セキュリティ用語/

■ブラウザ・クラッシャー(browser crusher)
 Webブラウザに対し、サービス拒否攻撃を仕掛けるような悪意のあるHTMLコードやスクリプト、プログラムなどのこと。

 悪意のあるコードが仕組まれたWebページをWebブラウザで開く(見る)ことにより、Webブラウザの動作がおかしくなってユーザーが制御できなくなったり、システムの動作がおかしくなったりすることがある。Webブラウザの挙動がおかしくなるため、「ブラウザ・クラッシャー」、短く略して「ブラクラ」などと呼ばれる。また、そのようなページをアクセスしてしまうことを「ブラクラを踏む」などともいう。

 ある種のWebブラウザでは、表示するフォント・サイズの指定を非常に大きくすると挙動がおかしくなるというバグがあり、これを悪用するブラウザ・クラッシャーが存在した。しかし現在では、WebブラウザやOSそのものの脆弱性を狙うなど、より悪質なものが増えている。

 コンピュータ・ウイルスの場合は、自らが積極的に感染するという動作を行うが、ブラウザ・クラッシャーはユーザーがアクセスしてくるのを待ち受けるという、受動的な攻撃方法をとる。攻撃者が、ブラウザ・クラッシャーのコードを仕込んだWebページへユーザーを誘導するには、Web掲示板などに興味を惹きそうなメッセージとともに攻撃用WebページのURLを書き込み、だれかがクリックするのを待つなど、いろいろな方法がある。

 ブラウザ・クラッシャーによる被害を受けないためには、Webブラウザやシステムの脆弱性をなくすことが重要だ。そのためには、修正プログラムをこまめに適用して常に最新の状態にしておくほか、セキュリティ設定や運用ルールを見直して、不要な機能をなるべく使わないようにする。もちろん、むやみに掲示板中などのURLをクリックせず、いわば「安全な」URLかどうかを見極めてからアクセスするといった心構えも必要である。あまり聞いたことのないドメイン名やURLだったり、ドメイン名ではなくIPアドレスで直接指定されているURLだったりする場合は、アクセスしないようにすることで、ブラウザ・クラッシャーによる攻撃を回避することが可能だ。

 
 
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