■ウイルス(virus)/コンピュータ・ウイルス(computer virus)
広義としては、自己複製、潜伏、発病のいずれかの機能を持つ加害プログラムのこと。そのため、ほかのファイルやシステムに感染するか、単体で存在するかは問わないため、「ワーム(worm)」や「トロイの木馬(Trojan
horse)」もウイルスに含まれる。
一方狭義においては、ほかのファイルやシステムに寄生し、感染(自己複製)を広げる機能を持つ加害プログラムを意味する。この場合、「ワーム(worm)」や「トロイの木馬(Trojan
horse)」はウイルスに含まれない。
ウイルス・プログラムは、システムの制御を横取りして、再感染と障害発生のための処理を実行する。ウイルスの形式としては、基本的に「ファイル感染型」と「ブートセクタ感染型」の2種類がある。このうちファイル感染型ウイルスは、COMやEXEなどの実行ファイルに感染し、感染したプログラムをユーザーが実行したときにシステムの制御を横取りし、再感染などの処理を行う。一方のブートセクタ感染型は、フロッピーディスクやハードディスクのブートセクタに感染し、システムの起動時にメモリに常駐し、フロッピーディスクのI/Oを監視して、フロッピーディスクに再感染する。マクロ感染型ウイルスは、アプリケーションのマクロ・プログラム機能を悪用したものであり、ファイル感染型ウイルスの一種である。
ウイルスの感染を防止するには、ウイルス対策ソフトウェアを導入することだ。またシステムの脆弱性を悪用して感染を広げるウイルスが増えていることから、修正プログラムを適用することも重要である。
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