■UDP(User Datagram Protocol)
TCP/IPプロトコルにおけるトランスポート層に相当するプロトコル。データグラム型の通信機能を提供する。TCPと違ってプロトコルの処理が軽いため、高速であるという特徴がある。DNSやDHCP、NFS、tftpなどで使われている。
UDPは、アプリケーションから渡されたデータに対して、ポート番号とチェックサムを付加しただけで、それをそのままIPパケットに載せて、送信しているだけの単純なプロトコルである。パケットを受信してもその受信確認を返さないので、送信した側では、相手にパケットが届いたかどうかは分からない。
このように、UDPは、一方的に相手にデータを送るだけの機能しか持たないプロトコルだが、その分プロトコルとしての処理は軽く、小さなサイズのパケットをやり取りするだけのようなアプリケーション(DNSなど)にとっては、高速で使いやすい。また、IPとUDPだけなら実装が容易であるため、tftpやBOOTP、DHCPのような、システムのブートストラップ用プロトコルとしても使われている。
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