トップページ サービスの詳細 セキュリティ情報 購読の申し込み
HotFix Report
/セキュリティ用語/

■LAND攻撃(LAND attack)
 TCPにおける接続手順「3ウェイ・ハンドシェーク」を悪用したサービス拒否(DoS)攻撃。古典的な攻撃手法として知られている。

 TCPでは、送信元は受信先に対して最初にSYNパケットを送信する。受信先は、これに対してACK/SYNパケットを送信元に返信し、これに対して送信元がさらにACKパケットを送信することで接続が確立される。この接続手順は「3ウェイ・ハンドシェーク」と呼ばれる。LAND攻撃は、この手順を悪用して攻撃を行う。

 LAND攻撃は、送信元が最初に送信するSYNパケットに含まれる送信元アドレスを受信先アドレスと同一に細工する。同様にポート番号も細工し、送信元と受信先が同一になるようにする。受信先がこのSYNパケットを受け取ると、送信元のアドレスに対して、ACK/SYNパケットを返信しようとする。ところが送信元アドレスは、受信先(つまり自分自身)のアドレスに細工されているため、自分自身に対して返信してしまうことになる。これにより、システムの負荷が高まり、最終的には応答不能になってしまう。

 LAND攻撃を防ぐには、ファイアウォールのパケット・フィルタリング機能などを用いて、送信元が細工されていると思われる不正なパケットを破棄するように設定すればよい。

 
 
Copyright (C) Digital Advantage Corp.
無断で複製・再配信などを行うことはできません。

HotFix Reportでは、細心の注意を払って情報提供を行っておりますが、本サービスにおける情報の正確性、最新性、適切性などについて、明示的又は黙示的な保証を行いません。また本サービスの停止や欠陥、それらに起因して発生する損失や損害について、一切責任を負いません。